県民だより奈良 2019年6月号

奈良祭時記
金峯山寺(きんぷせんじ)の蓮華会(れんげえ)(蔵王堂の蛙とび)
吉野町 金峯山寺
役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修験道の本拠地である金峯山寺で、毎年7月7日に行われる伝統行事。吉野山蛙とび保存会の林 啓司(はやし ひろし)さんと水本 充洋(みずもと みつひろ)さんにお話を伺いました。
金峯山寺の蓮華会(蔵王堂の蛙とび)
蓮華会と蛙とび行事
 7月7日の朝、役行者が産湯を使ったとされる大和高田市の捨篠池(すてしのいけ)で地元の人が舟に乗り、蓮を刈り取ることから行事は始まります。その蓮を金峯山寺の行者が受け取り、道中の大淀町などで献花しつつ、吉野山を目指します。昼過ぎにロープウェーの吉野山駅で、蓮を運ぶ一行と青蛙を乗せた太鼓台が合流し、太鼓と独特のかけ声で金峯山寺蔵王堂までをにぎやかに練り歩きます。
 15時頃、蔵王堂前に到着し、「蛙とび」が始まります。ドラの音のなか青蛙が左右の導師の前に飛んで進み、お経を聞き、最後に大導師の授戒(じゅかい)によって青蛙の面を外し、人の姿に戻ります。
 翌8日の朝3時からは、勤行(ごんぎょう)をするため、徒歩で12時間程度かけて大峰山寺(天川村)を目指し、毎年100人を超える行者や一般の人が参加します。
歴史と見どころ

 蛙とび行事は、延久年間(一〇六九~一〇七三年)に行者を侮辱し、鷲(わし)にさらわれ崖の上に置き去りにされた男が、金峯山寺の高僧によって蛙の姿になって降りることができ、高僧の読経によりまた人へと戻ることができたという話が由来とされるユニークな行事です。蓮を蔵王権現に供える蓮華会は1300年の歴史があり、蛙とび行事はその一部として行われます。
 約2トンの太鼓台を持ち上げ、掛け声とともに急な階段を上るところや、ユーモアのある蛙の動きが見どころで、毎年多くの観光客でにぎわいます。
これからもずっと
 保存会は、地元の人を中心に30人ほどで構成されていますが、人手が足りないこともあります。最近は、太鼓台の担ぎ手をSNSやチラシなどで広く募集し、当日には観光客の人にも法被(はっぴ)を渡して一緒に参加してもらっています。外国からの観光客が参加してくれることも増えてきました。
 子ども用の小さい太鼓台もあり、多くの子どもたちが参加してくれます。楽しんで参加してくれている地元の子どもたちが将来引き継いでくれればうれしいです。「蓮華会」と「蛙とび行事」は寺と地元が一体になって吉野山を盛り上げる一大行事です。この行事が末永くつづくよう、これから引き継ぐ人も育てながら、盛り上げていきたいです。
保存会の林さんと水本さん
保存会の林さんと水本さん
行ってみよう!
金峯山寺 毎年7月7日
吉野町吉野山
電話 0746-32-8371
金峯山寺
無形民俗文化財については、県文化財保存課
電話 0742-27-8124
FAX 0742-27-5386
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