特集

県民だより奈良 2019年9月号

特集
「奈良に災害は来ない」と、
思い込んでいませんか?
 近年、私たちの記憶に刻まれるような、大規模な災害が全国で発生しています。
 私たちの住む奈良県でも、昭和57年に大和川大水害が発生しました。また、平成23年には、紀伊半島大水害が発生し、大きな被害をもたらしました。
 「奈良に災害は来ない」と、思い込んでいませんか?
 いつ起こるかわからない災害に今日から、できることから、備えましょう。


【右上段・右下段】
昭和57年大和川大水害(王寺町)
写真提供 奈良新聞社
【左上段】
平成23年紀伊半島大水害(野迫川村北股地区)
【左中段】
平成23年紀伊半島大水害(十津川村長殿地区)
【左下段】
平成23年紀伊半島大水害(五條市大塔町辻堂地区)
大和川流域の浸水被害軽減に取り組んでいます。
大和川流域における総合治水の推進に関する条例
 昭和57年の大和川大水害を契機に国・県・流域市町村が連携して総合治水に取り組んできました。
 さらに、平成29年に条例を制定し、
  ながす
  ためる
  ひかえる
を三本柱として浸水被害を軽減する対策に取り組んでいます。
推進体制
ながす対策
降った雨を河川で安全に流すために、河川や遊水地の整備、維持管理を行います。
直轄遊水地の整備
国では、大和川周辺の5カ所に大和川の洪水を一時的に貯留する約100万m3の遊水地の整備を予定し、今年から川西町保田地区の工事に着手します。

【直轄遊水地候補地位置図】
直轄遊水地候補地位置図
ためる対策
降った雨が河川に一気に流れ出ないように、一時的に雨を貯める対策を行います。
奈良県平成緊急内水対策事業
新たな「ためる」対策として、内水被害を軽減するために県と市町村が連携し、貯留施設等の整備を進めています。
今年は、大和郡山市と田原本町の2カ所で工事に着手します。
奈良県平成緊急内水対策事業
ひかえる対策
浸水のおそれのある区域は、原則として、市街化区域への編入を抑制します。
浸水のおそれのある区域
今から家庭で備えよう!
家族で話し合おう
 命を守るために、普段から災害の発生をイメージして、家族で話し合っておきましょう。
 水害・土砂災害等のハザードマップを活用し、避難場所はどこか、避難経路に危険な箇所はないか、連絡が取れなくなったらどこに集合するかなど、事前に確認しておきましょう。
 できれば、家族で実際に下見をしておくことが大切です。
※ハザードマップは市町村のホームページや、市町村役場で入手できます。
普段の行動を意識してみよう
基本の備蓄リスト
防災リュック
水、携帯食(乾パンや水をそそいでつくるアルファ化米など)
モバイルバッテリー ラジオ、電池
手袋、マスク 救急セット
ライト(懐中電灯など) 携帯トイレ
数日分の着替え 保温アルミシート
お薬手帳(コピー) 新聞紙
タオルやてぬぐい 歯ブラシ
手指消毒剤 常備薬
健康保険証や免許証のうつし
ウェットティッシュ/おしりふき
ビニール袋(大・小)/防臭袋
ガムテープ/養生テープ
メモ用紙/ペン(油性ペン)  など
家のストック
水(飲料用、生活用)
トイレットペーパー
ゴミ袋
保存のきく食品(缶詰など)
レトルト食品、乾物など
ラップ、アルミホイル
キッチンバサミ
バケツ
カセットコンロ、ボンベ   など
他に必要なものを記入しましょう。
 
 
こんなときどうする?
地震が起こったら、どうする?
エレベーター
すべての階のボタンを押して最初に止まった階で降ります。揺れがおさまりエレベーターが動いてもすぐに使わないようにしましょう。
エレベーター
スーパー・コンビニ
陳列棚から離れてなるべく広い場所へ移動しましょう。身動きがとれない場合は姿勢を低くし、カバンや買い物かごで頭を守りましょう。
スーパー・コンビニ
運転中
急ブレーキは厳禁。ハザードランプをつけて減速し、道路の左側に停車しましょう。避難する場合は、窓を閉め、鍵はつけたまま、貴重品を持って車から出ましょう。
運転中
屋外
ブロック塀や電柱、自動販売機のそばから離れましょう。頭上に家庭菜園のプランターやエアコンの室外機が落ちてこないか注意しましょう。
屋外
大雨のおそれがあるときはどうする?
「警戒レベル4」で全員避難!
  警戒レベル 避難情報等 住民がとるべき行動 防災気象情報
【警戒レベル相当情報】
5 災害発生情報
【市町村が発令】
命を守る最善の行動
【警戒レベル5相当情報】
大雨特別警報 など
4 避難指示(緊急)
避難勧告

【市町村が発令】
全員避難
【警戒レベル4相当情報】
土砂災害警戒情報 など
3 避難準備・
高齢者等避難開始

【市町村が発令】
高齢者・障害者・乳幼児等とその支援者は避難、その他の人は避難準備
【警戒レベル3相当情報】
洪水警報 など
2 大雨注意報等
【気象庁が発表】
避難場所や経路を再確認  
1 早期注意情報
【気象庁が発表】
最新の気象情報などに注意  
避難を家族に伝える方法を知っておこう
災害用伝言ダイヤルの使い方
携帯電話・固定電話(市外局番から入力)・IP電話等に対応。
 県では、『女性視点の防災ハンドブック』を発行しています。日頃の準備から、避難する際の注意点、避難所づくりでの配慮などについて紹介しています。下記の県防災統括室HPまたは下のQRコードからダウンロードできます。
女性視点の防災ハンドブック

Android版

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.nara.pref.bousai

iOS版

https://apps.apple.com/jp/app/%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C%E9%98%B2%E7%81%BD%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1455174535

県防災統括室
電話 0742-27-8425
FAX 0742-23-9244
URL www.pref.nara.jp/1624.htm
県河川課
電話 0742-27-7507
FAX 0742-22-1399
URL www.pref.nara.jp/12730.htm
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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