県民だより奈良 2019年9月号

奈良祭時記
題目立(だいもくたて)
奈良市上深川(かみふかわ)町 八柱(やはしら)神社
奈良市上深川町にある八柱神社に奉納される伝統行事です。
題目立保存会 会長の乾さん、副会長の神殿(こどの)さん、中辻さんにお話を伺いました。
題目立(だいもくたて)
地域に伝わる貴重な芸能
 「題目立」は源平合戦を題材とした演目を、登場人物ごとに分担して独特の抑揚で語る芸能です。毎年10月12日に行われる八柱神社の秋祭りで、地区の青年が奉納します。その歴史は古く、室町時代以前から伝わっています。かつては近隣の地区でも演じられていたものの、現在はここ上深川町にしか残っておらず、ユネスコの無形文化遺産、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
練習を経て奉納へ
 「厳島」「大仏供養」「石橋山」の3つの演目が伝えられていて、現在はそのうち「厳島」と「大仏供養」のどちらかを演じています。地区の青年を集めて7月から配役を決め、週に1回程度の練習を行い、総仕上げの公開練習を経て、10月の本番を迎えます。黒や青の装束に身を包んだ演者たちは、先導する白装束の長老とともに舞台へと進み、順番に台詞を語っていきます。舞台の中で動くことはほとんどありませんが、後半には演者の1人が扇をかかげ、全員で唱和する歌に合わせて床を踏み鳴らしながら舞台を1周します。語りが終わると、先導する長老とともに退場します。
題目立(だいもくたて)
後世に伝えるため
 現在伝わる3つの演目のうち、「石橋山」を演じた人はおらず、最後に演じられたのがいつかも分からない状態でした。保存会では残された台本などの資料を元に、大学の研究者とも協力して、公演に向けての練習をしています。音声や映像の記録を残すことで、より分かりやすい形で後世に伝えることができます。
 現在は、地区の青年の数も減ったため、OBにも参加してもらっています。氏子によって氏神様に奉納するため、地区在住者のみで継承していく苦労もありますが、誰もが経験できるわけではない貴重な伝統の担い手であることにも気づかされます。演技指導で高校生や大学生と交流することで、世代を超えた地域のつながりが生まれることもやりがいのひとつです。口頭伝承で伝わってきた「無形」の文化をこれからも継承していきたいです。
保存会の神殿さん、乾さん、中辻さん
保存会の神殿さん、乾さん、中辻さん
行ってみよう!
八柱神社 毎年10月12日
奈良市上深川町
県政スポット」で地域伝統芸能全国大会の紹介があります
八柱神社
無形民俗文化財については、県文化財保存課
電話 0742-27-8124
FAX 0742-27-5386
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