小水力発電システム(広域水道センター)

 奈良県広域水道センターでは平成19年4月から、御所浄水場との標高差を利用した小水力発電システムの運用を開始しています。
 小水力発電は水が自然に流れ落ちていく力によって電気をつくるため、地球温暖化の原因となる二酸化炭素は発生しません。
 年間発電量は約67万キロワット時を見込んでいます。これは一般家庭181世帯が1年間に使用する電力に相当します。

 発電実績・二酸化炭素削減量はこちらをご覧ください      
小水力発電システムのしくみ

小水力発電システムの概要


 このシステムは郡山調整池流入管に設置された水車を回して発電するしくみで、公称最大出力は80キロワットです。

小水力発電システムの写真
設置場所 奈良県大和郡山市満願寺町
広域水道センター
(郡山調整池流入管)
水車形式 管路内設置型水車
公称最大出力 80kW
年間発電量 670,000kWh

年間最大201トンの二酸化炭素を削減

石油と二酸化炭素の削減量

 システムの運用で見込まれる二酸化炭素削減効果は年間最大201トンで、これは80ヘクタール(甲子園球場20個分)の広さの森林が吸収する二酸化炭素の量に相当します。また、石油換算で年間162キロリットル(ドラム缶810本分)の燃料が節約できます。

つくられた電気は送水ポンプの電源として利用


 システムでつくられた電気は、電力会社から購入した電気と合わせてポンプ設備等で利用されています。

つくられた電気の使用イメージ

この事業は、平成17、18年度 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(中小水力発電開発費補助金)からの補助を受けています。