一級河川 飛鳥川 「神奈備の郷・川づくり」

奥明日香にふさわしい 一級河川 飛鳥川 神奈備かんなびの郷

 一級河川飛鳥川は、日本の古代史を彩る飛鳥文化が花開いた明日香村の山間を源とし、明日香村の中央部を南北に貫流したのち、中和の拠点都市である橿原市の中心市街地を北流しながら、奈良盆地の中央部で大和川に合流しています。
 飛鳥川では、現在、下流より順次河川改修を行っていますが、その中でも特に明日香村においては、棚田や石橋といった周辺環境と調和し、自然豊かな河川環境を維持するなど、それ自体が歴史的風土あるいは自然環境を構成する重要な要素となっています。 このため、飛鳥川の整備にあたっては、飛鳥川の自然環境、景観等を保全するため、極力現況河道の改変を避けることとし、上流の明日香村栢森かやのもり地区に遊水効果を有する河川整備を計画しています。
 この整備を進めるにあたっては、明日香地域の奥座敷として、奥明日香の貴重な風土を学び、体験し、実感できるよう、豊かな自然環境等の調和に細心の配慮をし、奥明日香にふさわしい新たな魅力の創出を図っていくこととしています。また、明日香村においては、この整備にあわせた地域振興策を検討しており、これと一体となった整備をしていきます。
 このようなことから、奈良県では「神奈備かんなびの郷・川づくり整備検討委員会」を設立し、学識経験者や地元住民の方々とともに、具体の整備手法について検討しています。
 その整備手法に基づいた計画により、関係機関との協議等を経て、平成19年度より工事に着手しています。


遊水池(上池)のイメージ図


   遊水池(下池)のイメージ図



事業箇所

明日香村栢森かやのもり

事業概要

事業延長 340.0m  

事業着手年度

平成12年度






位置図