★医療における地域連携とは

1.医療機関には様々な機能や特色があります

  各医療機関にはそれぞれの機能や、特色があります。例えば地域の診療所(クリニック)などは、
入院を必要としない方を対象に、身近な医療を提供しています。

また、病院は
入院して治療ができる医療機関ですが、それぞれの特色は異なっています。
病気やケガで緊急・重症な状態の患者さんに対して専門的な治療をする急性期病院や急性期を
脱した患者さんに対して、からだの機能を回復させるため、リハビリテーションを行う
回復期病院、
病状の比較的安定している患者さんに対して長期間の入院医療を提供する慢性期・維持期病院
などがあります。
このように、医療機関にはそれぞれ異なった特色があり、それぞれがその機能を発揮することで、
さまざまな患者さんに必要な医療を提供することができます。 


2.地域連携とは

 
それぞれの医療機関の持っている機能を有効利用するために、病院と診療所、あるいは病院と
病院が地域で診療を連携して、患者さんの治療を行うしくみです。

 奈良県では、急性期病院と回復期病院の連携を推進するため、重要疾患医療機能収集分析事業
(医療機能の見える化への取組)により、回復期リハビリテーション病棟を紹介するパンフレット
を作成しました。

●回復期病院紹介パンフレット
「地域を守る医療連携 ~回復期リハビリテーション病棟とは~ 」


3.地域連携のメリットは

   例えば

     ・病状に応じて、医師が紹介、逆紹介することにより、適切な医療機関で的確な治療が受けられます。

     ・かかりつけ医を持つことで、身近な医師に日ごろから相談に応じてもらえます。

     ・一部の医療機関に患者さんが集中することが避けられ、待ち時間も解消されます。

 

★地域連携パスとは

・地域連携パスとは、急性期病院から回復期病院を経て早期に自宅に帰れるような診療計画を
  作成し、治療を受ける全ての医療機関で共有して用いるものです。
  また、診療にあたる複数の医療機関が、役割分担を含め、あらかじめ診療内容を患者に提示・
  説明することにより、患者が安心して医療を受けることができるようにするものです。

・内容としては、施設ごとの治療経過に従って、診療ガイドライン等に基づき診療内容や達成目  
  標等を診療計画として明示します。
  回復期病院では、患者がどのような状態で転院してくるかをあらかじめ把握できるため、重複し 
  た検査をせずに済むなど転院早々から効果的なリハビリを開始できます。


  ★奈良県のとりくみ


   ・県では、奈良県保健医療計画(平成22年4月)において下記の内容を基本理念に設定しこれ
     をめざすものとしています。

   ○必要な医療を適切に受けられる体制 
    ・最初から最後まで切れ目のない医療提供体制
    生まれてから死 に逝くまで、あるいは、病気になってから、回復・治癒するまで、適切な時期 
    に必要な保健、医療、福祉を切れ目なく提供できる体制を構築します。

   具体的には4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)について、それぞれの疾患ごとに
 治療に関わる関係者が検討協議を重ね、医療関係者と行政が協働して地域連携の取り組みを
 進めています。


heart急性心筋梗塞の取り組み状況(PCI・急性心筋梗塞地域連携パス)

   ◆PCI・急性心筋梗塞地域連携パス「ハート手帳」(pdf 1439KB)


   脳卒中の取り組み状況(脳卒中地域連携パス)


       がんの取り組み状況(がん地域連携クリィティカルパス)