土庫病院

洲脇直己先生

医療法人健生会 土庫病院
ジュニアレジデント
洲脇 直己(すわき なおき)先生

研修期間:2010年4月~2012年3月
出身:大阪府大阪市
出身大学:奈良県立医科大学
卒業年度:2009年度
(※所属は2012年3月インタビュー当時)

〒635-0022 奈良県大和高田市日之出町12-3
TEL:0745-53-5471
FAX:0745-53-5857
病院URL:http://www.kenseikai-nara.or.jp/dongo/

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  • 医師を目指したきっかけを教えてください。
     理系志望だったのですが、高校の先生が勧めてくれたことが大きかったです。
     その自分の選択に対して、後悔は全く無いですね。
  • 学生生活はいかがでしたか。
     まさにバイト一色でした。大学では部活をせず、勉強のために大阪から一時間半かけて通い、その他の時間は小・中・高校生相手の個別の塾講師のアルバイトに費やす生活を5年間続けました。塾講師は個人と接する仕事ですので、この経験は自分が医者になった時にきっと役に立つと考え、一石二鳥的な発想でアルバイトにせっせと励んでいました(笑)。
  • 土庫病院に決められた理由は何ですか。
     私は、土庫病院のこじんまりとした感じが好きになりました。
     見学に行く前は大学病院も候補として考えていましたが、大学6年の4月か5月に土庫病院に見学に行き、ほぼ即決で土庫病院に決めてしまいました。
     というのは、その当時の自分は、どんどん前に出て行くタイプではありませんでした。そういう部分を自分で変えられると思える環境が土庫病院にありました。今では「暴露療法」と周りに言っています。
     実際この2年間は私にとってとても有意義でした。もちろん3年目も土庫病院に残ります。初期研修医の指導にもあたりますので、4月に入ってくる新しい研修医が楽しみです。
  • 病院の初期研修プログラムの特徴についてお話し頂けますか。
     研修であっても、主治医として患者さんと関われることが何より大きいですね。救急で運び込まれたときから退院するまで、場合によっては8ヶ月にも及ぶ期間、主治医として患者さんに関われます。名ばかりの主治医なのでとても大変ですが、とてもやりがいを感じられます。主治医として、他科との連携をとることは当たり前ですが、病院内の技師の方や事務の方に至るまで全員顔見知りですので、他科との垣根は低いか、元々ありません。病院が一塊のイメージです。やりやすいことは言うまでもないと思います。
  • 指導医の先生はいかがでしょうか。
     指導医の先生の面倒見が良いだけでなく、院長先生もとても気さくなお人柄ですし、実際は病院中のみんなが副指導医のような感じですね(笑)。
  • 当直のスタッフ体制はどう組まれていますか。
     1年目の12月までは3人目の当直医として入りますが、ある程度慣れてきて年を越える頃からは2人目の当直医として指導医と共に入ることになります。
  • カンファレンスはいかがですか。
     カンファレンスは色々な所で沢山ありますね。やはり研修医にとって大事な学びの場です。症例カンファでは上級医の方々の症例の見方を教われますし、病棟における看護師主導のカンファでは看護師さんの視点なども解ります。発表も最初は、「まぁ一度やってみて」と言われてやってみますが、当然全然できません。まずは見様見真似でやってみて、皆さんに教わりながら一歩ずつ進んでいく感じです。
  • 研修を終えたあとの進路(後期研修)を教えてください。
     後期も土庫病院に残ります。後期プログラムのベースは民医連の総合内科の後期プログラムになるのですが、その中でリハビリなんかもプログラムに取り入れてやっていこうと思っています。やりたい事を何でもできるわけではないので、土庫病院の現状を踏まえたうえで自分のやりたいことと病院に今後必要な部分を議論して、各個人が内科(総合医)と別に専門性も習得して動いていこうという空気ができ上がりつつあります。
  • これから入ってくる初期研修医に対してどんな風にしてあげたいですか。
     初期研修の中でやりたいことは自分で見つけてもらうしかありません。それを見つけられるようにサポートすることが自分の役目ですかね。研修を受ける時の何というのか、良い雰囲気を作ってあげたいですね。
  • どんな医者になりたいですか。
     今はリハビリをイメージすることが多いのですが、患者さんのQOLはもちろん大事です。しかし患者さんを看病する家族もしんどくなってはいけないと思っていて、患者さんを取り巻く方々を含めたマネジメントをしていかないといけないと考えています。
     もちろんそれは、チーム医療においてもいえることで、医者としてチームにおけるリーダーシップは取るけれども、場面やフェーズによってリーダーは、変わりますので、みんなが動きやすいようにすることが自分の役目だと考えます。
  • 休日はどのように過ごしていますか。
     ボランティアに出掛けていることが多いですね。全国で沢山開催しているマラソン大会などの給水場で、走っている選手にドリンクを手渡したりしています。ボランティアリーダーを務めてあり、私の一つのライフワークになっています。
  • 最後に、初期臨床研修病院を選ぶポイントを医学生に向けてメッセージをお願いします。
     自分にとって土庫病院は、とても良い研修病院でした。他の病院にも言える事ですが、良い研修病院かどうかは、個人の会得したいものや感じ方によって違うかもしれません。自分が欲しいものがそこにあるのかどうか、きちんと見極めてみてください。
     その上で土庫病院を選んでもらえると嬉しいですね。
     一度ぜひ見学に来てください。
  • タイムスケジュール
    07:00 出勤(病棟)
    08:00 早朝回診
    09:00 病棟(1回/週・指導医回診)
    12:00 昼食
    13:00 救急担当または病棟
    2/週・病棟カンファレンス
    17:00 振り返り(1日のまとめ)
    18:00 病棟またはレクチャー
    21:00 帰宅

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