大和高田市立病院

中村 有輝 先生

大和高田市立病院
ジュニアレジデント
中村 有輝(なかむら ゆうき)先生

研修期間:研修医2年目
出身:兵庫県
出身大学:京都大学

〒635-8501 大和高田市礒野北町1番1号
TEL:0745-53-2901
FAX:0745-53-2908
病院URL:http://www.ym-hp.yamatotakada.nara.jp/

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  • 医師を目指したきっかけについて、教えてください。
     私の父親が医師をしていまして、幼い頃から身近な職業だったというのが一つと、自分の手で何かできる職業がいいなというところから、医師を志すようになりました。具体的になったのは高校生になり、大学受験を考え始めたときですね。
  • 学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。
     中学、高校、大学6年間、ずっと水泳部に所属していました。どちらかと言うと、学業よりも部活動にのめり込んでいましたし、部活動を楽しんだ思い出が一番多く残っています。同期、縦の繋がりができたのが良かったですね。水泳部の中だけでも同期が20人おり、今も関係は続いています。水泳部の先輩には働き始めてからもお世話になったりすることがあるので、部活動で関係を持てていたことが有り難いです。一緒に辛い合宿を乗り切った人なのだという関係だからかと思います。
  • 大学卒業後、研修先を大和高田市立病院に決めた理由をお聞かせください。
     そこまで深く考えてはいなかったのですが、大和高田市立病院には5年生の9月に外科の実習で3週間、お世話になったんです。そのときに雰囲気を気に入って、ここがいいかなと思いました。アットホームですし、市中病院ならではのコモンディジーズを幅広く診られるのが良かったです。
  • 初めて病院に来たときの印象はいかがでしたか。
     実習で初日の朝、来たときは建物が古いと思い、実習が終わったら、一生、ここには来ないかもしれないなと感じました(笑)。でも、3週間という長い期間に先生方やスタッフの方々と話したり、その日の終わりに飲みに連れていっていただいたりしているうちに、こういう病院の方が私には合っているのではと思うようになりました。
  • 研修内容について、教えてください。
     自分の希望が通りやすいようにプログラムを組めて、必修以外の科目に自由が利くのが大和高田市立病院の特徴です。私は外科志望なので、外科を多めに回ったり、マイナー系の泌尿器科や整形外科、そして内科も回りました。その中では外科系の研修が手技も多いですし、魅力的でしたね。
  • 今までどういったローテートをしてきましたか。
    中村 有輝 先生 私は外科志望ですし、ほかに内科を回る初期研修医が同時にいたこともあって、少しイレギュラーなのですが、最初の半年はいきなり外科でした。そして麻酔科1カ月、内科6カ月、小児科を2カ月、産婦人科、泌尿器科を1カ月ずつ回りました。私の学年からは救急研修で天理よろづ相談所病院に行かせてもらえるようになったので、救急を2カ月、當麻病院での精神科を1カ月のあとは整形外科1カ月、内科3カ月です。3年目からは選択した診療科になりますので、それまではどちらかと言うと他科を診たいと考えています。
  • 大和高田市立病院での研修はイメージ通りですか。
     思っていたより良かったところもそうでないところもありましたが、トータルとしては満足しています。良かったところは外科系で想像以上に手技ができたことです。一方で、当院は内科が一括りで、循環器や呼吸器に分かれていないので、部門ごとの部分を抑えきれていないのかもしれません。医局は部長以上の先生方以外は一緒なので、診療科の垣根も低く、相談しやすい環境にありました。
  • 院外での研修はありますか。
     天理よろづ相談所病院での救急の研修と地域医療です。天理よろづ相談所病院は昔から指導体制のしっかりしている病院ですし、そういう病院で先生方と触れ合い、違う考え方などを知ることができたのは有り難かったです。
  • どのような姿勢で初期研修には取り組んでいらっしゃいますか。
     1年目のときは毎日、分からないことが次々に出てきて、それをこなしていくことに必死でしたが、2年目になってくると余裕も出てきました。3年目以降のことを見据えると、当直を1人でやっていかなくてはいけないので、これではいけないと修正したりするようになりました。
  • 指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。
     診療科ごとに特定の指導医がつきっきりでというのはなかなか難しかったですが、診療科ごとに一番若手の先生がついてくれて、どこにいっても満足できる形で教えてくださいました。外科は手術があるので違いますが、ほかの科は基本的にはマンツーマンです。内科の指導医の先生は10年目ぐらいの方で、私たちと同じ目線で話してくださったんですね。回診のときに関係のない話をしてくださったりしたので、そういう話ができる関係というのが嬉しかったですね。相談したいことも気軽に伺えました。
  • 初期研修で勉強になっていることについて教えてください。
     全部の科を通じて、担当させていただいた患者さんには最低でも1日2回は会いに行くようにしました。電子カルテですと、患者さんを診なくてもデータを見られますが、できるだけ患者さんに会いに行く姿勢を今後も続けなくてはいけないことを学びましたね。
  • 当直の体制について教えてください。
     休日の日直なども合わせて、月に4回から5回くらいです。初期研修医が入るときは必ず指導医の先生が1人メインで当直をして、初期研修医と2人で入るという形です。ほかは指導医の采配次第で、最初から一緒に診る場合もあれば、初期研修医がある程度の初期対応をしてから最終的に一緒に入る場合もあります。
  • 当直では、どんなところが勉強になりましたか。
     普段は指導医の先生が外来で診断をつけた状態の患者さんが入院になったときに一緒に担当するという形ですが、当直では私が最初に会いますので、診断や検査を考えていかなくてはいけませんから、そういったことが勉強できています。
  • カンファレンスはいかがですか。
     診療科ごとにあり、そのときの担当の患者さんについてプレゼンを行います。外科では手術前、手術後のカンファレンスがあります。手術前カンファレンスでは「こういうふうに予定を立てる」、手術後では「実際にやってみて、結果はこうだった」という流れを見ることができたのが印象的でした。
  • 他職種との関わりについて、教えてください。
    中村 有輝 先生 1年目の半年間、薬や点滴処方した場合は指導医の先生の印鑑をもらって、薬剤部に届けにいかないといけないといけません。そこで、薬剤師さんとのコミュニケーションができましたし、院内のICLSの講習などで看護師さんや他職種の方と触れる機会がありました。検査技師さんとの距離も近いですね。当院は検査技師さんに優秀な方が多く、朝の早い時間に検査技師さんから初期研修医がエコーを教えていただく期間があるなど、いい勉強になりました。
  • どんな医師になりたいですか。
     今のところは外科志望ですが、どの診療科に行くにしても、患者さんの顔を見に行く医師、患者さんに会いに行く医師、全人的医療のできる医師になりたいです。
  • 休日の過ごし方について教えてください。
     そんなに予定を入れることもなく、のんびりしています。
  • 病院のPRをお願いします。
     大和高田市は少し田舎ですが、住むには不便がありません。病院自体は中規模で、初期研修医も少人数ですが、アットホームで過ごしやすく、プログラムの自由度が高いです。
  • 最後に初期研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。
     私自身はそんなに深く考えていなかったんですが、あえて言うのであれば実習や病院見学に行ったときにそこの初期研修医の雰囲気を見ることをお勧めします。研修医の人数に関しては個人の好みですし、どこに行くにしても、初期研修医の雰囲気を見たうえで、その方に話を聞いてみてください。

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