天皇陛下におかれましては、第126代天皇に御即位になりましたことを、謹んでお祝い申し上げます。また「平成」から「令和」への御代がわりという大きな節目の日を、県民の祝意の中でお迎えすることができましたことを、心よりお慶び申し上げます。
御存知のとおり、奈良県は古来より皇室と極めてゆかりのある土地柄でございます。天皇陛下におかれましては、皇太子として本県へ11回お出ましいただきました。私が知事に就任してからは6回お出ましいただきました。中でも特に印象に残っておりますのは、平成29年9月に第32回国民文化祭並びに第17回全国障害者芸術・文化祭の開会式御臨場のため、御来県賜ったことでございます。開会式では、子ども狂言を演じた児童に腰をかがめ目線を合わせながら優しくお声がけをいただきました。「王寺ハンドベル・フェスタ」「車いすダンスパフォーマンス」出演者とのご交流では、一人ひとりに丁寧にお声がけになるなど、両陛下の優しく温かいお人柄に触れさせていただき、県民一同、改めて深く感銘を受けたところでございます。
天皇皇后両陛下におかれましては、再びここ奈良の地に御来県賜りますことを県民一同心よりお待ち申し上げます。
「平成」の30年間は、我が国において戦争のない平和な御代でございました。新たに始まる「令和」の御代も引き続き平和な世の中となりますよう心から願うところでございます。改めまして、このたびの佳節を県民とともに謹んで言祝ぎ申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの弥栄を心からお祈り申し上げます。
令和元年5月1日
奈良県知事 荒井正吾
資料 天皇陛下御即位にあたっての奈良県知事謹話(pdf 47KB)