出会う 奈良県歴史文化資源データベース

當麻寺 たいまでら

記入年月日 2017/03/22

當麻寺本堂と西塔をのぞむ
所在地
奈良県葛城市當麻1263
区分
複合型 | 複数の歴史文化資源を包含する歴史文化資源
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
當麻寺の歴史は、612年に聖徳太子の弟である麻呂子親王が創建した寺(万法蔵院)を、その孫に当たる當麻国見が現在の場所に遷造し、685年に七堂伽藍を完成させたことからはじまります。天平時代に中将姫が極楽浄土を願う思いによって蓮糸で織り現されたと伝わる「當麻曼荼羅」は有名であり、現在、室町時代にそれを転写した文亀本が本尊として本堂内に祀られています。寺宝も多く、日本最古の梵鐘の他に東塔西塔など国宝8件、日本最古の石灯籠をはじめ仏像や絵画など国指定の重要文化財30件、名勝史跡1件、県指定文化財9件、市指定文化財1件、国登録文化財1件、合計49件の指定文化財等を所有しており、文化財の宝庫と言われています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
国宝當麻曼荼羅ほか多数の文化財があり、中でも中将姫の命日とされる5月14日に催行される當麻寺練供養会式は1005年から途切れることなく続けられており、中将姫伝説が今もなお色濃く根付いているため。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
當麻国見・・・壬申の乱の功臣で、天武・持統・文武の三代の天皇に仕えた。また、當麻寺の開山に携わったと伝えられています。
当資源と関連する伝承
中将姫は綴織の當麻曼荼羅(現:国宝)を一夜にして織り上げた後、阿弥陀二十五菩薩により西方極楽浄土へ迎えられたと伝わる伝承があります。中将姫の命日とされる5月14日には、この伝承に則った「當麻寺練供養会式」が毎年執り行われ、當麻寺の境内に架けられた長い架け橋の上を二十五菩薩が練り歩き、中将姫の御霊が現世から極楽浄土へ導かれていくさまが演出されます。この会式は1005年から途切れることなく続けられているといいます。
他地域の関連する歴史文化資源
葛城市・・・石光寺、中将姫墓塔、鏡池、袖の松。奈良市・・・誕生寺、高林寺、徳融寺、安養寺。宇陀市菟田野・・・青蓮寺。
問い合わせ先
葛城市 商工観光課
電話番号
0745-48-2811

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。