出会う 奈良県歴史文化資源データベース

比売久波神社 ひめくわじんじゃ

記入年月日 2017/04/27

比売久波神社本殿(正面)
比売久波神社本殿(側面)
比売久波神社本殿と拝殿間の石材
所在地
奈良県磯城郡川西町唐院473
区分
建造物 | 宗教建築
指定内容
県指定有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
島の山古墳の西側に鎮座し、久波御魂命、天八千千姫を祀っています。「延喜式神名帳」に名を連ねる式内社です。本殿は一間社春日造り・屋根は檜皮葺で、春日大社摂社若宮神社から移築されたものとして昭和42年(1967年)に県指定有形文化財に指定されています。 神宮寺である箕輪寺には、瀬戸焼の祖加藤景正が箕輪焼と呼ばれる陶器を作ったと伝えられています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
川西町内としては2つしかない式内社であり、社殿としては唯一県指定有形文化財に指定されています。こういった文化財としての価値に加え、神宮寺であった箕輪寺は唐院小学校(現在廃校)の前身となるなど、地元にとって信仰の対象であり、生活に密着した性格を持っており、地元にとってはとても親しまれている神社です。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
該当無し
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
加藤景正:通称は加藤四郎左衛門景正、藤四郎とも。貞応2年(1223年)に道元とともに南宋に渡り、帰国後尾張国の瀬戸で陶器に適した土を見つけて窯を開いたとされています。瀬戸、美濃では陶祖として語り継がれている伝説的人物です。大和国道陰村出身とされ、道陰とは唐院の前身の呼び名とされています。彼が作ったとされる陶器は、比売久波神社の神宮寺である箕輪寺になぞらえて箕輪焼と呼ばれたといわれています。
当資源と関連する文献史料
延喜式神名帳:同書に比売久波神社の記載があります。
当資源と関連する伝承
神宮寺の箕輪寺付近で、後に瀬戸焼の陶祖となる加藤景正が箕輪焼という陶器を焼いていたとされます。
他地域の関連する歴史文化資源
春日大社 比売久波神社の本殿は、摂社若宮神社の社殿が比売久波神社に移築されたものです。
問い合わせ先
川西町教育委員会社会教育課
電話番号
0745-44-2214

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。