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奈良町実測全図(所在:奈良県立図書情報館) ならまちじっそくぜんず

記入年月日 2017/09/14

奈良町実測全図
所在地
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
明治23年(1890年)作成になる奈良町の地籍更正図です。右上に「奈良町全図」と記し、その下に曲尺40分の1の縮尺があります。「本図ハ奈良町各大字ヲ実測セリ、弐千分一地籍図ニ拠リ更ニ四千分一之全図ト為セシ者也 但シ、曲尺九分ヲ以テ壱町ト為ス 明治廿三年三月」と記載しています。奈良町は同22年4月に発足しますが、その範囲は、押上町外20ヶ町村、高畑村外17ヶ町村、中辻町外32ヶ町村、椿井町外35ヶ町村と、法連村を除く大豆山町外41ヶ町村でした。本図のもとの地籍図は、関野貞著『平城京及大内裏考』(同40年)の緒言に、「明治22年調査の各町村地籍図縮尺二千分一図を参照して大字、小字の境界線を加え」とあるように、県内に揃っていました。凡例のうち、建家は赤、田は黄、畑は肌色で示し、神社は幣社・県社・一般の神社、墓地は普通墓・御陵・御墓、樹木は松樹・杉樹・雑樹、学校は師範学校・高等小学校・小学校に区分しています。境界は詳細で、国界、郡界、村界、大字界と小字界、さらに細かく筆界と番地を示し、市街東部の嫩草山・春日山などは等高線で表しています。同23年奈良~王寺間に鉄道が通じるので、本図はその直前の様子を示しています。複製版は『日本近代都市変遷地図集成』(柏書房、1988年)に所収しています。西田和夫氏の解題があります。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
明治中期の奈良市街の様相を地目別に窺える資料です。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
該当なし
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
該当なし
当資源と関連する文献史料
該当なし
当資源と関連する伝承
該当なし
他地域の関連する歴史文化資源
該当なし
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 図書・公文書課 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。