出会う 奈良県歴史文化資源データベース

大阪電気軌道株式会社一件(奈良県行政文書1-T2-58d) おおさかでんききどうかぶしきかいしゃいっけん(ならけんぎょうせいもんじょ)

記入年月日 2017/09/14

県技手復命
平城宮周辺図面
簿冊の表紙
所在地
奈良県立図書情報館
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
県指定文化財となっている奈良県行政文書のうちの一冊で、近畿日本鉄道(近鉄)の前身である「大阪電気軌道株式会社」が現近鉄奈良線の工事を行っていた時期のものです。大阪電気軌道株式会社の軌道工事の申請及び変更書類・設計書類が綴られています。具体的には、開化天皇陵との距離を保つための設計変更、第五回(株主総会)報告書、平城宮跡をかすめる点については大極殿・朝堂敷地とは離れているため支障なしとする県技手復命、各種図面類などを収めています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
現在、近鉄奈良線大和西大寺-新大宮間の移設問題が持ち上がっています。この問題を考えるうえで、敷設当時に行われた検討の一端が記載されている本資料は、不可欠のものです。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
いずれも平城宮が存在した時代に完成したと考えられています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
棚田嘉十郎…平城宮跡保存運動の先駆者として位置づけられています。 岩下清周…大阪の実業家。大阪電気軌道株式会社の第2代目、開業時の社長。他に北浜銀行などを経営していました。
当資源と関連する文献史料
大阪電気軌道株式会社一件(奈良県行政文書1-M39-28d,1-M39-29d,1-T3-76d等)
当資源と関連する伝承
奈良県行政文書は、県庁舎建替えにともなって破棄されかけたものの、それを当時の県立奈良図書館の担当者が体を張って阻止したという言い伝えがあります。 難工事だった生駒トンネル掘削の際、落盤事故で死亡した労働者の幽霊が出るという都市伝説があります。
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