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三十七八年役大和忠勇者列伝 (所在:奈良県立図書情報館) さんじゅうしちはちねんえきやまとちゅうゆうしゃれつでん

記入年月日 2018/07/15

表紙
内容
所在地
奈良県奈良市大安寺西1-1000
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
12冊。1巻が緒言で、2巻以下は郡市別になっています。県内出身戦死者の事績や戦死状況を調査し記載しています。日露戦争の戦勝を記念し、犠牲者をたたえるために編纂されました。出版も検討されたが結局行われませんでした。明治42年(1909年)に開館した奈良県立戦捷記念図書館の「記念室」に展示されていました。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
徴兵制が敷かれて以来、日本が初めて行った本格的対外戦争日清戦争では、戦病死はそこそこ出たものの、戦闘自体による死者は必ずしも多くありませんでした。それに対して、日露戦争では各地で激戦が繰り広げられ多数の戦死者が出ました。戦死者を悼む石碑等は多くの村々で見ることができますが、本書はその県レベルでの集大成といえます。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
「緒言」には、「大和魂の発現は遠く神代に興り、天孫降臨に当たりて、天日嗣は天地と与に窮りなかるべしと宣はせ給ひし」「臣民は(中略)『撃ちてし止まむ』と歌ひ、『大君のへにこそ死なめ』と叫び」といった表現が見えます。
当資源と関連する文献史料
『日露戦役病死者写真帖』は列伝に記された戦死者の肖像写真を集めたものです。県指定有形文化財になっている奈良県行政文書には、「大和忠勇士列伝編纂原稿」や編纂プロセスを記した「忠勇士伝記ニ関スル書類 」があります。
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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