出会う 奈良県歴史文化資源データベース

古都の弔旗 (所在:奈良県立図書情報館) ことのちょうき

記入年月日 2018/07/15

表紙
はしがき
所在地
奈良県奈良市大安寺西1-1000
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
21×14×1cm。全71頁。昭和27~28年(1952~53年)、奈良市尼辻(現在の三条大路、二条大路南地内)に、米軍のR.R.(レストアンドレキュペレーション、休養と保養)センターが置かれ、ここに滞在するアメリカ兵向けに周辺は歓楽街化しました。こうした一種の特需により経済的利益を得る人もいましたが、売春を伴う飲食店や私娼等も集まり風紀の悪化が進みました。こうした状況を憂う奈良学芸大などの学生たちが中心となって、R.R.センター周辺地域を聞き取りやアンケートによって実態調査したものが本書です。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
R.R.センターが置かれた場所の一角では、現在国営平城宮跡歴史公園としての整備が進んでいます。現在の周辺地域の状況を見ても、当時の学生たちが「弔旗」と呼んだ「暗」の面を偲ばせるものはありませんが、歴史の重層性を教えてくれます。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
マッカーサー(1880-1964年) アメリカの軍人。日本占領の実質的最高責任者であると同時に、朝鮮戦争が勃発すると国連軍の司令官となりました。
当資源と関連する文献史料
全国の事例を扱い、同様の問題意識から編纂された作文集、清水幾太郎他編『基地の子』(1953年、光文社)にも、奈良のR.R.センターについての記載があります。
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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