出会う 奈良県歴史文化資源データベース

松山家住宅主屋南棟、主屋北棟、渡廊下、麦蔵、米蔵 まつやまけじゅうたくしゅおくみなみとう、しゅおくきたとう、わたりろうか、むぎぐら、こめぐら

記入年月日 2019/04/26

松山家住宅 主屋南棟(中央)と主屋北棟(右奥)
所在地
奈良市西新屋町
区分
建造物 | 住居建築
指定内容
登録有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
松山家住宅は、旧奈良町中心地に所在する町家です。平成27年(2015年)に登録有形文化財に登録されました。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
 松山家は奈良町の中心部で戦前まで米問屋を営んでいました。南北通りに東面して2軒の町家が雁行して建っており、独特の景観を形成しています。
 南側の主屋南棟は、平屋建、切妻造桟瓦葺で、正面に格子を構えています。軒の高さが低い点や、2階に居室を設けない点など、全体的に北棟より古い形式を示して、18世紀に遡り得る古い町家の例として価値があります。
 北側の主屋北棟は、主屋南棟より後退して建つ、つし2階建、切妻造桟瓦葺の町家です。正面に丸太格子を構え、庇上に虫籠窓(むしこまど)、両端に袖卯建(そでうだつ)を設けます。棟札(むなふだ)により建築年代が明らかで、奈良町の近世町家の基準作ともなり、歴史的景観の形成に大きく寄与しています。
 奈良町家の伝統的な中庭空間をよく示す渡廊下や、麦蔵、米蔵などとともに、奈良町に残る米問屋の町家として、貴重な文化資源です。
問い合わせ先
奈良市教育委員会事務局教育部文化財課
電話番号
0742-34-5369

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
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