日本書紀めぐり旅


はじめての万葉集
本薬師寺跡(もとやくしじあと)
天武(てんむ)天皇と持統(じとう)天皇の夫婦愛を伝える藤原京の薬師寺
 天武(てんむ)天皇9年(680年)、天武天皇は病気になられた皇后(後の持統(じとう)天皇)の回復を祈願するために、百人を出家させて薬師寺の建立を発願しました。これによって、皇后の病気は平癒したと『日本書紀』に記されています。
 天武天皇は、皇后を政治のパートナーとして律令国家の確立を目指していましたが、薬師寺の着工後、自らが病気になられ、その完成を見ずに崩御します。薬師寺は、その後、十数年もの歳月をかけて藤原京に完成しました。そして、平城京遷都の際には、藤原京とほぼ同じ伽藍(がらん)配置で現在の奈良市西ノ京に移され、今にその姿を伝えます。一方、藤原京の薬師寺は本薬師寺と呼ばれるようになりました。
 天武天皇が亡くなられた後、夫の遺志を継いだ皇后は持統天皇として即位し、天武天皇が進めていた数々の大事業を完成に導きます。藤原京遷都をはじめ、夫とともに想い描いた国家の礎を築いていったのです。
 現在、本薬師寺跡には金堂の礎石、双塔の心礎が残り、夏になると周辺には、約40万株のホテイアオイが花を咲かせます。妻を想った夫と、夫の志(こころざし)を継いだ妻。一面に咲く清楚な花が、慈しみに満ちた夫婦の物語を彩ります。

本薬師寺跡に残る金堂の礎石
地図
ホテイアオイ
ホテイアオイ

8月中旬から9月下旬頃にかけて、ホテイアオイが遺跡の周囲一帯で咲き誇る。
「本薬師寺跡」
橿原市 城殿町279
橿原市観光交流センターかしはらナビプラザ
TEL 0744-47-2270
近鉄畝傍御陵前駅から徒歩約10分。周辺は飛鳥時代の旧跡が点在し「藤原京の中を歩く」気分が楽しめます。
歩く・なら推奨ルートマップは
 藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道  検索
「第10回全国高校生歴史フォーラム」研究レポート募集中!
なら記紀・万葉
 奈良大学と県は、歴史、文化財、地理、郷土の文学・作家を研究する楽しさを高校生のみなさんに実感していただくために、研究レポートを募集し、優秀作品を発表していただく「全国高校生歴史フォーラム」を開催します。
【テーマ】 地域の歴史や地理、史跡・文化財、郷土の文学・作家などに関する研究
【応募資格】 高校生の個人やグループ(高等学校を通じての応募に限る)
【応募締切】 9月7日(水曜日)(消印有効)
【送付先】 〒631-8502 奈良市山陵町1500
【研究発表】 11月19日(土曜日)
第10回全国高校生歴史フォーラム実行委員会(奈良大学) TEL 0742-41-9588
 第10回全国高校生歴史フォーラム 検索
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