第4回「なら景観調和広告賞」 受賞作品の決定
県では、地域の特性を生かした良好な景観の保全・創造のため、周辺の景観に配慮・調和した屋外広告物を広く募集し、優れた作品を表彰する、「なら景観調和広告賞」を開催しております。
第4回である本年度は、これまでを上回る66点の応募を頂きました。
平成28月12月1日の一次審査、平成29年1月24日の二次審査を経て、以下の3作品の受賞が決定しました。
一般広告部門 優秀賞 「 PHOTO GARDEN 」
デザイン - ジアーロデザインワークス
製 作 - F.C.D iron work
【講評】
雑然とした商店街に、白壁に黒瓦をのせ2階に丸窓を配した特徴のある店構えを呈し、
軒下に控えめに配置されたサインとともにモダンで洗練された印象を与えている。
サインは、切り出し断面に表情を持たせて、モノトーンでありながらやさしい表情をみせる。
デザイン、製作技法、すべての面でデザイン水準の高い作品である。
独立広告部門 優秀賞 「(株)森川商店 」
デ ザ イ ン - (株)大丸松坂屋百貨店
製 作 - (株)大丸松坂屋百貨店
【講評】
元銀行の建物を、内部のリフォームとともに外観を保存修復し、社屋として活用され、
町並景観に大きな力となっている。
建物の意匠に調和するようデザインされたサインは、古典的なように見えるがモダンな
デザインで、建物と良い調和を見せている。
サインデザインとともに、建物外観修復に努められた、事業主とデザイナーを称したい。
歴史的広告活用部門 優秀賞 「 今西酒造(株)」
デ ザ イ ン - 今西酒造(株)
製 作 - 山中俊彦
【講評】
三輪の古い街並みに位置する造り酒屋である。横幕と杉玉がまず目にはいり、近づくと
軒下に薦かぶりが置かれ、窓格子に取り付けられた銘柄を記す木製看板に気が付く。
すべてが、昔ながらの、広告素材であり、一つ一つに派手さはないが印象深い。
臨時の張り紙などの広告物の無いことが、横幕や看板、店舗全体を美しく見せている。
審査委員
(敬称略、*審査委員長)
岩井 珠惠* ・・・ ビジュアルデザイナー
出井 豊二 ・・・ 京都女子大学 生活デザイン研究所 副所長
西峯 隆司 ・・・ (一社)奈良県建築士会 副会長
細田 茂 ・・・ 奈良デザイン協会 理事
松本 淳 ・・・ 奈良県広告美術塗装業協同組合 理事長
中 幸司 ・・・ 奈良県 くらし創造部 景観・環境局長