第6回 奈良県食品安全・安心懇話会


第6回第6回 食品安全・安心懇話会議事録



第6回   奈良県食品安全・安心懇話会
 
  平成18年9月4日(月) 午前10時~
             (12時30分終了)

 於:猿沢荘(奈良市池之町)  

出席委員 車谷委員 小松原委員 上田委員 柿内委員 飯田委員 山本委員
松村委員 舟戸委員   瀧川委員 景山委員 木村委員 桑島委員
中野委員 田中委員 (14委員)
傍聴者  1名
次第
  • 委嘱状交付
     出席委員を代表して中野素子委員に竹村健康安全局長より交付
  • 健康安全局長挨拶 竹村局長より挨拶
  • 会長選出 車谷委員を会長に選出
  • 議事
    1. 食の安全確保のための取組について
      (1)ならの食の安全・安心確保の推進基本方針
      (2)食品安全・安心推進体制
    2. 平成18年度奈良県食品の安全・安心行動計画(案)について
    3. 平成17年度奈良県食品衛生監視指導計画に基づく監視指導結果について
  • 情報提供
    1. 食育の推進について
    2. 牛肉の表示について
    3. しいたけの品質表示基準の告示、施行に伴う周知について
    4. 食の安全・安心学習の実施結果について
資料


●司会 おはようございます。 定刻になりましたので懇話会を始めさせていただきます。
 第6回奈良県食品安全・安心講話会にご出席いただきましてありがとうございます。
 本日司会を務めさせていただきます食品・生活安全課の堀川でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 懇話会に入ります前に、初回でございますので、僭越ではございますが、私から委員の皆様と行政の出席者につきましてご紹介させていただきます。
 正面に向かって左側からお並びの委員からご紹介させていただきます。
 奈良県立医科大学教授の車谷様でございます。
 奈良県立大学教授の小松原様でございます。
 元奈良県HACCP技術アドバイザーの上田様でございます。
 奈良県農業協同組合常務理事の柿内様でございます。
 奈良県養鶏農業協同組合長の飯田様でございます。
 奈良県特用林産振興会副会長の山本様でございます。
 社団法人奈良県食品衛生協会副会長の松村様でございます。
 奈良県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長の舟戸様でございます。
 市民生活協同組合ならコープ理事長の瀧川様でございます。
 日本チェーンストア協会関西支部参与の景山様でございます。
 奈良県食生活改善推進員連絡協議会副会長の木村様でございます。
 奈良県生活学校連絡協議会書記の桑島様でございます。
 一般公募により選出されました
 中野様でございます。
 同じく田中様でございます。
 続きまして行政の出席者を紹介いたします。知事を本部長として設置しております奈良県食品安全・安心推進本部の本部員でございます。
 健康安全局の竹村局長でございます。
 続きまして県及び奈良市の関係課の課長及び関係者を紹介いたします。
 福祉部健康安全局医務課長代理の鹿沼主任調整員でございます。
 健康増進課の北野課長でございます。
 生活衛生課の谷係長でございます。
 生活環境部環境政策課長代理の玉置主幹でございます。
 商工労働部工業支援課の井ノ本課長でございます。
 農林部農政課長代理の永井主幹でございます。
 農業水産振興課の角山課長補佐でございます。
 畜産課長代理の三浦主幹でございます。
 林政課長代理の江口課長補佐でございます。
 教育委員会保健体育課長代理の増田係長でございます。
 最後になりますが、奈良市保健所の吉田参事でございます。
 最後に事務局の紹介をさせていただきます。
 私は、食品安全・安心推進本部幹事会の議長を務めております食品・生活安全課長の堀川でございます。
 続きまして主幹の藤野、食品安全推進係長の姫野、担当の森井、稲田、中西です。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは最初に委嘱状の交付をさせていただきます。
 時間の都合もございますので、15名の委員を代表いたしまして、一般公募で今回委員に就任なされました中野様に委嘱状を交付させていただきます。
●竹村健康安全局長
(中野委員に委嘱状交付)
●堀川課長 どうもありがとうございました。
 それでは引き続きまして、竹村健康安全局長から挨拶申し上げます。
●竹村健康安全局長 先程も紹介ありましたけれども、奈良県健康安全局の竹村でございます。今後ともよろしくお願いいたします。
 日頃は奈良県の健康安全行政、特に皆様方には食品の安全安心に関する行政につきましてご協力いただいておりますこと、御礼を申し上げます。
 近年、BSEをはじめとしまして食の安全に関する様々な問題が起こりまして、国民の食品の安全に関する関心が非常に高くなっております。
 このような状況を踏まえまして、国では平成15年に食品の安全性の確保の基本理念、それから基本的な方針等を明らかにしました食品安全基本法、これを制定され、それに伴いまして食品衛生法が大幅に改正されますなど、国の食品安全行政が整備されてまいりました。これを受けまして、奈良県では県民の安全な食生活の推進・向上の根幹となります、「なら食の安全・安心確保の推進基本方針」、これを平成15年12月に策定いたしました。この方針に従いまして、先程もちょっとありましたけれども、知事を本部長といたしまして関係部局長で構成いたします、奈良県食品安全推進本部、これを設置しますとともに、生産から消費の全ての段階に渡って食品の安全・安心の確保に関しまして、広く意見をいただくために、この奈良県食品安全・安心懇話会を設置いたしました。
 前任の委員の方には2年間で5回の開催にご協力いただきました。
 平成16年の8月に第1回を開催いたしましたが、その年の9月には奈良県での、全国での13例目のBSEが発見されるということもございました。
 今年度に関しましては、残留農薬等に関するポジティブリスト制度ですとか、8月から米国産の牛肉が輸入再会されるなどの問題があるところです。これを踏まえまして、本日は意見交換をお願いしたいと思います。
 一方こういった食の安全に対する関心の高まり、また、食の健康に関する関心の高まりの対極にありますのが「食に対する無関心」といいますか、朝食を食べない、子供に食べさせない、食生活の偏りからの肥満の進行等のということがございます。
 これに対しまして国では「食育基本法」を制定しておりますけれど、奈良県でも今年度中には、「奈良県食育推進計画」、これを策定したいと思って今進めております。
 これに関しましても後ほど事務局から報告があるかと思います。
 本日は活発な意見交換をお願いいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。
●堀川課長 それでは、ただいまから第6回食品安全・安心懇話会を開催させていただきます。まず最初に会長の選出ということになります。資料の2頁をご覧下さい。
 当懇話会設置要綱第4条2項でございますが、会長は委員の皆様によります互選と定められておりますので、意見がございましたらお願いしたいと思います。
(瀧川委員、挙手)
●堀川課長 瀧川委員、お願いします。
●瀧川委員 引き続いて、車谷先生にお願いしたいと思います。
●堀川課長 ただ今、瀧川委員から車谷委員をご推薦いただきましたが、他にどなたかご意見はございませんでしょうか。
(委員より「異議無し」の声)
●堀川課長 異議無しと言うことでございますので、それでは改めて拍手でご賛同の方お願いいたします。
(委員より拍手)
●堀川課長 皆様のご賛同を得ましたので、車谷先生よろしくお願いいたします。
●車谷会長 ただ今、会長にご指名いただきました奈良医大の車谷と申します。
 よろしくお願いいたします。議事に入ります前に、本日は1名の傍聴の方がおられますので、事務局、傍聴の方の入室をよろしくお願いします。毎回申し上げてることでありますが、傍聴される方は、傍聴要綱に従い懇話会の円滑な進行にご協力いただきますようにお願い申し上げます。
 最初に簡単なご挨拶とご協力のお願いを申し上げたいと思います。
 今回で2期目になります。前回の時に懇話会の会長を努めさせていただきまたが、その関係で今回もご推薦をいただいたものと思っております。改めて自己紹介させて頂きますが車谷典男でございます。この4月から所属する奈良医大の教室名が衛生学から地域健康医学教室に変更になりました。病人だけじゃなくって地域住民の方々の健康を、医学の立場から、研究するという趣旨の教室であります。その教室を担当しております。
 さて、この懇話会は今年で3年目になりますが、先程事務局からご紹介がありましたように、先程会長の選出のところで、第4条ということをご覧をいただいた資料の2頁ですが、そこの奈良県食品安全・安心懇話会設置要綱の第1条のところに、今回の懇話会の設置趣旨が書いてあります。改めてご紹介しながら、この懇話会の意味をもう一度確認させていただきたいと思います。
 この懇話会は、先程もありましたが、国が平成15年に定めた「食品安全基本法」に沿って、各府県に設置されているもので、奈良県においても設置されて、「奈良県における生産から消費に渡る食品の安全・安心確保に関し、幅広く県民との意見交換を行うとともに、食品の安全性の確保に関する施策の策定に当たって、県民の意見を反映することを目的とする」というふうに定められてあります。
 具体的内容は、第2条に定められておりまして、「懇話会は分野相互の理解を深めるとともに、2つの事項についての意見交換を行う」。
 1つは「食品の安全・安心確保に係る施策に関すること」
 2つめは「食品の安全・安心確保の推進に関すること」、というのが、この懇話会の任務として定められております。
 この懇話会はあくまで、意見交換の場でありまして、何かを決定するというものではありませんが、意見交換を行い一般県民の意見を広く県行政に届ける。あるいはその結果を行政の施策に反映していただくというようなことを目的として設置されているわけであります。そういうわけで、資料の3頁目にありますが、広い立場から、さまざまな分野の方々が参加していただいています。また、公募で応募していただき、多くの応募者の中から2人の方が委員としてこの懇話会にも参加していただいております。
 資料の4頁目には、過去2年間にどういう事をやってきたかを、事務局で簡単にまとめていただいております。
 一昨年はBSEが大きな問題になりました。
 この安全・安心懇話会が出来たそれ自体が非常に意味が大きなものでありますが、加えてBSE、それからここに書かれている内容の意見交換を行ってきています。そして県行政の施策に反映させる、反映していただくということをこの懇話会でやってきたということであります。
 今回は先程、健康安全局長から、ご紹介がありましたが、食育の基本方針の検討が、大きな課題になるかと思います。
 私の専門は地域健康医学で、地域の健康を守るということを趣旨とした教室であり、そこでの研究やっておりますけれども、食品の安全・安心については専門家では、ありませんので、うまくこの議事を進めることが出来るか不安なところもありますが、各委員のそれぞれの専門の立場からの、また公募委員の広く県民一般を代表した意見をいただきながら、円滑に、また充実した懇話会を、再来年の9月の冒頭まで務めさせていただこうと思いますので、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
それでは、議事を進めて行きたいと思います。
 予定では12時に終了ということで、お手元の資料にありますように、議事3つと情報提供4つが用意されております。
 まず議事1の「食の安全確保のための取り組みについて」の(1)なら食の安全・安心確保の推進基本方針及び(2)のその推進体制について、新任の委員の方もおられますので事務局から説明をお願いいたします。
●事務局 お手元の上下が緑色の帯になってございますカラー刷りの「なら食の安全・安心確保の推進基本方針(概要版)」をご覧ください。この基本方針は平成15年4月17日に、第1回の策定委員会を開催し、庁内の関係課で意見等の調整を図るとともに計画の策定にあたり、公正の確保と透明性の向上を図るため、パブリックコメント手続きを行い、県民からの意見を反映した最終案を策定委員会で承認いただき、平成15年12月2日に策定、公表いたしました。この策定にあたり、車谷会長、瀧川委員には策定委員会の委員を務めていただきました。
 趣旨、基本的な考え方につきましては、記載のとおりでございます。
 生産から消費にかかる、食品の供給工程、いわゆるフードチェーンの各段階におきまして、関係者が行政とそれぞれの役割を十分に認識し、相互の理解を深め、その役割を果たし、県民に安全・安心な食品を提供することを目的としています。
 記載されていますとおり、3つの基本方針からなり、まず1番目には関係者間でのリスクコミュニケーションの推進。2番目にはフードチェーンにおける、食品の安全確保、いわゆるリスク管理でございます。最後の3番目は、新たな食品行政に対応するための体制等の整備でございます。
 「食品安全基本法」の施行、「食品衛生法」の改正に伴い、県の体制も整備してまいりました。また、食品安全安心推進本部の設置や、外部機関であるこの懇話会の設置もこれに基づくものであります。基本方針の全文につきましては、上下が赤色の冊子に記載されております。
 次に添付資料の紫色の冊子でございますが、「平成17年度奈良県食品の安全・安心行動計画」をご覧ください。こちらの1頁目に図式しておりますのが、奈良県食品安全安心推進体制における行動計画の位置づけであります。
 こちらに記載されておりますように、「奈良食の安全・安心確保の推進基本方針」を軸といたしまして、県の内部機関である知事を本部長といたします推進本部と、関係課からなる推進本部幹事会がございます。外部機関である当懇話会の意見を反映して、施策の企画、立案及び調整を行おうとするものでございます。
 以上、基本方針及び推進体制の概要についてご説明させていただきました。
●車谷会長 ありがとうございました。
 時間の関係もあって、ごくかいつまんでの説明になっていますが、もう少し、特に懇話会の運営等について事務局のから説明していただいた上で、ご質問を受けたいと思います。、よろしいでしょうか。
●事務局 当懇話会は公開で実施させていただいております。
 報道機関に資料提供するとともに、傍聴につきましても募集いたしております。
また懇話会で使用しました資料及び議事録につきましても、当課のホームページ上で公開させていただいております。先程会長から過去5回の開催状況についても簡単にご案内いただきましたが、そちらの内容等についても、食品・生活安全課のホームページ上で既に公開させていただいております。懇話会の要綱及び委員の皆様の名簿につきましてもホームページ上で公開させていただいております。従いまして、新しい委員の皆様も公開させていただくこととなります。
 過去5回の議事録につきましては、事務局で作成させていただきましたものを、各委員の皆様方にご確認いただいた後に、公開させていただいております。
また、議事等につきましては、今回は初回でありましたので、事務局で提案させていただきましたが、次回からは、あらかじめ委員の皆様にご意見等をお伺いし、必要に応じ、それに対する皆様の意見を頂戴いたしまして、取りまとめ、一覧表にする等、議事の進行を円滑にする手立てを行いたいと思います。
以上でございます。
●車谷会長 ありがとうございます。
 今、主に3つの資料に基づいてご説明いただきました。
 この懇話会の具体的な進め方、運営に関してのご説明をきました。本日も進めていく途中でご質問等ございましたら、その時点で、遠慮無くご質問いただければと思います。
 それでは議事2の「平成18年度奈良県食品の安全・安心行動計画(案)について」ですが、事務局からご説明をお願いします。
●事務局 コピー刷りの、「食の安全・安心行動計画(平成17・18年度)」をご覧ください。こちらに、平成17年度の概要と平成18年度の概要が列記されております。
 この平成18年度の内容等を記載するにあたりましては、もう一冊、別のコピー刷りの「食品安全・安心行動計画調書」がございます。これは、推進本部幹事会の幹事を務めております関係課から、この食の安全・安心に関わる事業等について報告いただいたもので、これをとりまとめたものが行動計画でございます。この組み立てでございますが、先程、概要版で説明させていただきましたとおり、基本方針が3つございます。
 この3つの基本方針にぶら下がってある項目ごとに行動計画をまとめたものが、この「食の安全・安心行動計画(平成17・18年度)」でございます。
 従いまして、まず最初の視点1「消費者への食品安全・安心確保のための推進」が、基本方針1番目ということになります。その1番目として「消費者等との相互理解と意見の反映」は、パンフレットに赤い四角で囲まれて書かれております項目になります。
 次の項目以降はこれに従って、1番目で5つ項目を記載し、2番目の基本方針に移っていくという体系で、この行動計画を平成17年度、平成18年度でとりまとめさせていただいております。時間の関係もございますが、簡単に中身について説明させていただきたいと思います。(資料に基づき概要説明)
●車谷会長 今の事務局からの説明に対して委員からご意見、ご質問をいただきたいと思いますが、その前に、2つ確認をさせていただきたいのですが、この議事はタイトルの後ろに(案)が付いていますね。(案)が取れるのはどの段階で取れるんでしょうか。
●事務局 通例でございますと、懇話会でご承認いただければ、(案)が取れるということで過去2年間は、実施させていただいておりましたので、今回も同様にご提示させていただいております。
●車谷会長 この懇話会で検討して、「これでいいでしょう」ということになると、この(案)が取れて、決定ということですか。
●事務局 そうです。
●車谷会長 それからもう1つは、横印刷した食品の安全・安心行動計画調書がありますね。この調書と今、ご説明いただいたものとの関係はどうなるんでしょうか。
●事務局 先ほども簡単に述べましたが、この食の安全・安心行動計画をとりまとめるにあたりまして、関係課から個々に、基本方針に基づく事業をご提出していただいたものがこの調書でございます。この調書を基本計画の平成17年度、平成18年度の事業ごとに並べ直したのが行動計画でございます。
●車谷会長 それでは、かなり量が膨大な資料になりますが、どの点からでも結構ですので、何かご意見、ご質問等がございましたら、自由にご発言ください。
●小松原委員 情報の共有化ということで、9頁の計画書のところで、関係部局と相互に連携を図ってらっしゃるというお話しを承りましたけれども、府県間、それから国との相互調整。それから、自治体の中で、奈良市というのはこの計画の中ではどのような位置づけなんでしょうか。いわゆる中核市に移行して、県から保健所業務が移ったということですが、こうした、さまざな事件事象というものは、行政のそうした枠とは関係なく発生すると。この食の安全安心に関わらず、事件あるいは事象というものは、そうした枠を超えて起こる。またそうした情報が共有化されていないために、同じような様々な事件事象が繰り返されて起こるという訳であります。そのように考えますと、情報の共有化ということを、はっきりと色々確認しておくということは、必要ではないかと思うわけで。
 その辺の所ですね、どういうふうにしているのか、教えていただきたいと思います。
●事務局 ご指摘のとおり、奈良市は平成14年度から中核市となりましたので、食品衛生法に関する事業につきましては、奈良市が単独で事業を実施されております。
 従いまして、食品衛生法に基づく監視指導計画も奈良市で計画されておりまして、県は奈良市を除くということで、法律に基づいて策定させていただいております。
 連携を図るという意味もございますが、食品衛生法に基づく事業につきましては、奈良市が単独で実施されておりますけれども、畜産でありますとか、農業関係、例えばJAS法などは、県一本でありますのでJAS法に関する事務は都道府県にございます。
 従いまして、この奈良県の全体をみる場合につきましては、奈良県は奈良市と連携を強化する必要があるということもございまして、この奈良県の推進本部の幹事会には奈良市にも入っていただいて、本日もご出席いただいています。
 また、食品関係の県内の担当者会議及び課長会議を実施するにおきましても、奈良県、奈良市の食品の関係の会議ということで、奈良市と共同で事業を推進させていただいております。
●車谷会長 奈良市の担当者の方、何か追加的なご発言ありますでしょうか。
●奈良市保健所 今、事務局のほうから説明いただいたそのとおりです。
 食品衛生法に基づく許認可とか監視指導に関しましては、奈良市が、平成14年度から中核市になってやっておりますので、県全体をみた場合に、やはり奈良市の情報をこの懇話会にも、幹事会にも提供する必要があると、そういうふうに考えております。
●車谷会長 小松原委員いかがでしょうか。
●小松原委員 会議に出席するとか、行政レベルで流すというのはわかるんですけども、そういう状況が、私も奈良市民ですけども、暮らしている人間に、それぞれの県で把握している情報、市で把握している情報。これは県だ、これは市だということで、そういう垣根を越えてちゃんと流れるようになっているのか、どうかということだけなんです。
 そういうふうに工夫してくださっている、というふうにお話しを承ったということで、よろしいんでしょうね。
●車谷会長 他はいかがでしょうか。
●瀧川委員 いろいろと細かく、計画実施、そして計画(案)と、提案いただいていると思います。概括ということで大変恐縮ですが、2つ質問がございまして、1つは実施についてです。平成17年度はこういうことをやりました、と書いてございます。
こまごまとしておりますので、全体についていちいち必要ないかと思いますが、実施に対する平成17年度の特徴、およびそれに対する評価、そういったものがあまり記載してございません。課題というところに一部、評価みたいなもの、こうゆうことがあったからこういう事は必要だということも書いてございます。
 概して平成17年度、どういう特徴があって、どういう事が問題になったのか、改善していかないといけないのか、このことを口頭でも結構ですので、補足をしていただく必要があるんじゃないかというふうに思うことが1点。
もう1つですが、目標を設定していただいております。これにおきまして個々に、実施をした平成17年度の実績に基づいての目標というわけですから、計画というよりももっと細かいわけで、それぞれ、こういったことを何回やるとか、何件やるとかいうことが書いてある部分も多いんですが、書いてない部分があるわけですね。これにおきましては、その実績もあるわけですので、是非ともそれに基づいて、平成18年度の目標としては、回数を上回るのか、下回るのか、ということを含めて記載をしていただかないと、いけないのではないのか思います。質問以上です。
●車谷会長 瀧川委員から2つのご質問をいただきました。
 最初の方は、平成17年度、昨年度の特徴は何か、何が問題となって、何に取り組んできて、その評価はいかがなのかというようなご質問です。
 このご質問は、全体的なことについてでよろしいんでしょうか。
 個々の課題ではなくて、食の安全・安心行動計画について、平成17年度はどこに重点をおいて、何をやって、どういうふうな課題が残ってきたかっていうことでよろしいですか。
 事務局の方、少し難しいご質問かと思うんですけれども、非常に重要なご質問です。
●事務局 1番目のご質問でございますが、調書を取りまとめ行動計画を作成するに当たりまして、今年度につきましては、昨年度の事業の継続事業が主体であったということにより、特にご説明いたしませんでした。
 関係課も出席しておりますので、大項目上は継続であっても個々の事業で新たな取り組みを持っておられる課がおられれば、説明していただきたいと、思います。
 事務局からは、健康安全局長からも説明ありましたように、今年度は食育の推進計画を策定するというのが、食の安全・安心に関する1つの大きな事業でございます。
●車谷会長 とりあえず1点目の質疑です。瀧川委員、今のご返事はいかがでしょうか。
●瀧川委員 非常にまとめにくいというのは、なんとなくわかるんですけど、概要として去年はこういう事があったというのをちょっと頭に出していただいたりするほうが、我々読む場合にわかりやすいかなあと思います。特徴として、例えば1頁であれば、この2の現状の事業内容の中で、目標に掲げた数字が入いってない部分がありますよね。細かいことですが、リーフレットの配付が3万部予定のところ1万5千部でした。こういうのがあるんですけれども、こういうふうに目標からかなり外れた実績の部分についてはもちろん、超えたものもあるわけで、そういったことが特徴だというふうに思います。
そういった場合は、すこし解説いただけましたらありがたい、ということです。
●車谷会長 概括表のようなものが1枚あればもう少しわかりやすいというご指摘か思うんですけれども、今のご意見に対して他の委員、いかがでしょうか。平成17年度の計画をどのようにに認識していくか、どういうふうに評価していくかということにかかわってくるご質問かと思うんですが。
 それでは瀧川委員からの第2点目のご質問で、数値目標にいろいろ掲げてあるんだが、具体的な数値目標が示されていないものがあるという、ご指摘だったと思うんですが、例えばどのあたりを見ればよろしいんでしょうか。
●瀧川委員 例えばですね、5頁では、実績に基づいての、評価があまりはっきりしないところから、くるんだとおもうんですけれども、平成18年度の目標がどっと下げてある状況ですね。
 こういったものもございますし、6頁から7頁にかけての、3の流通段階における監視・指導の強化のあたりでは、数値がございません。それから、8頁のところの上の部分、上の枠の部分についてはその実績は数値がございますが、目標は数値ございません。9頁においても下の方の部分で、実績はございますが、目標の数値はございません。
●車谷会長 1つは、具体的な数値目標が入っていないところがあるということと、もう1つは、目標数値は定められているけれども、どうしてこういう数値になっていくのかわかりにくいところがあるというご指摘ですね。事務局の方から、また関連課の方から、ご説明をお願いします。
●事務局 数値につきましては、調書をいただいた部分を反映できてない部分と、数字があがっていないこともございますので、本日のご指摘頂いた内容を、関係課と調整いたしまして、修正したものを、また事業の平成17年度の特徴、平成18年度の特徴、どういった事業が増えたか、減ったかとものも取りまとめさせていただきまして、後日、最終の(案)をご報告させていただきたいと思います。
●車谷会長 関係課からご意見ありませんでしょうか。健康増進課お願いします。
●健康増進課 1頁目のリーフレットなどの配付数が半分になっておりますことについては、先程事務局からありましたように、確認させてさせていただいて、なぜこうだったのかということをご報告させていただきたいと思います。ただ、食を通じた健康づくり推進事業そのものについては、この数はおきまして、21計画推進ということで、中間評価も行い、例えば、例えば、若い男性の運動習慣が少ないとか改善されていないとか、あるいは、肥満、子供の肥満が増えていることであるとか、いくつかの問題を確認しておりまして、さらにそこから、食育との連携で事業を進めていくような方向も出しております。
 特に、今年度は食育ということで、食育基本法が制定されましたので、それを持って健康づくりをさらに進めたいということで、取り組んでおるところでございます。
 数につきましては、また後日確認させていただきます。
●車谷会長 ありがとうございました。農業水産振興課お願いします。
●農業水産振興課 資料の5頁のところですが、特に農薬の適正使用につきましては、平成17年度、パンフレット等については4,000枚ということで予定してたわけなんですが、前年度の後半にも、ご協議いただきましたが、食品衛生法のポジティブリスト制度等がありまして、より幅広い方々に周知を図っていかなければならないということで、年度途中から配付部数を増やさせていただきました。今年度につきましては、予算上の計画ということで、通常の枚数というのを予定しています。それと、その下の農薬の残留につきましても県では、情報開示農産物の表示制度を進めているところですが、奈良県で取れた農産物の肥料とか農薬の使用状況の履歴を消費者の要請に応じて開示していくという制度でございますが、実は平成17年度に初めて3団体認定させていただきました。従いまして、平成17年度につきましては、残留分析についても信頼性を確保するということで多くさせていただいております。今年度につきましては、通常の予定ということで、当初計画どおりですが、これにつきましてもまた新しい品目等の追加があれば又その検体の増加というふうなことも進めていきたいと考えております。

●車谷会長 ありがとうございました。今、ご説明いただいたようなことがメモとしてでも付け加わっておれば、わかりやすかったにちがいないという瀧川委員のご指摘になるかと思います。時間の関係もありますが、他の担当課の方から、実績を踏まえた平成18年度の目標等についての追加のご発言があれば、受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。それでは、今の瀧川委員からのご質問に関連した、質疑はこれで終わりにしたいと思います。
他にいかがでしょうか。
●景山委員 この奈良県食品安全・安心懇話会の設置の目的というところですが、第1条で「食品の安全性確保に関する施策の策定に当たって、県民の意見を反映することを目的…」ということで、昨年、平成17年度にこの懇話会の中で、食品の安全安心行政に対し意見を色々、各委員の方から出しております。この各委員の意見が平成18年度の事業計画でどう反映されているのかという部分をひとつ確認させていただきたいと思います。
●事務局 食品・生活安全課につきましては、食の安全・安心学習会を実施させていただいておりますが、一般消費者の方を中心に過去2回、2年間実施してまいりましたが、懇話会におきまして高校生とか、年代を絞った学習会の実施をしてはどうかというご意見を頂戴いたしまして、平成18年度につきましては、高校生を対象とした学習会を実施させていただいております。
●景山委員 この懇話会の委員の方から、相当多岐にわたる意見等があったか記憶をしております。平成18年度の事業の中で、この事業計画については特にこの懇話会の意見を反映して策定したという特記的なものがあればご紹介いただくと、今後の我々懇話会の位置づけ等もしっかりと出てくるんではなかろうかと思います。
 今後そういうものがございましたら是非お書きいただきたいと思います。
●車谷会長 きっと、我々の懇話会の意見も反映した形で整理していただいているんだろうと思います。瀧川委員からのご指摘とも関連するかと思うんですが、要約書みたいなものがついておれば、たとえば平成17年度の実績を平成18年度にいかに反映できたか、できなかったか、あえて反映させていないかというような点や、懇話会で出された意見の反映した結果は何か、というような一覧表のようなものが別についておれば、わかりやすいのではないか。また、そうしていただけないかと思います。今後、是非そういうものを用意していただきたいと思います。
中野委員いかがでしょうか。
●中野委員 まだ初めてなので、よくわからないんですけれども、先程、瀧川委員からありましたように、やっぱり数字が色々上がってても、実際効果の方はどうだったのかなあというのは、ちょっと、これを読んでいてわからなかったです。
 特に、去年はポジティブリストの件とか、あちらこちらで、米国産牛肉の話題なんかも聞いたり、その懸念についても色々他の消費者の方から話は聞いたりするんですけれども、そういった中、世間の事情、情勢みたいな、去年やったらこういったことが起こった、じゃあ今、消費者はこうことについて不安になっているよねえ、とか、そういうことに対する施策というか対応みたいな一覧をうかがえるとありがたいなあと思います。
●車谷会長 上田委員いかがでしょうか。
●上田委員 私が、日頃取り組んでおりますのは、いわゆるリスクマネジメントの分野でございまして、今日は食品の生産・製造の現場からもご出席がございますので、併せまして、共に述べさせて頂きます。先程の瀧川さんのご質問にも関連しますが、今、出していただきました行動計画を見ますと、頁数からいいますと、6頁、9頁のところに、より具体的な案を提示いただいている内容です。1つはですね、いわゆるHACCPの導入です。今日、初めてのご参加の特に消費者の皆様方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、新しい衛生管理の方法としてHACCPがあります。これの実践をですね例えば4頁におきましては、見張り番の事業として出していただいてます。9頁におきましては、このような手法を生かしてですね、自主的に食品等事業者の皆さん方に導入願うということで、具体的な案を出していただいております。これらを実践するに当たりまして、全国的な1つの取り組みとしては、一昨年に新しく出されました管理運営基準、これは前々回に、委員として意見を出させていただいたと記憶しているんですが、例えば管理運営基準でございますと、全国の自治体では食品衛生施行条例の改正がほぼ70%の割合で実施されているんですね。これは月間HACCPのデータです。ほとんどの都府県がそういった、具体的な取り組みをしていること。またHACCPの理念や手法を生かして、各地方自治体ごとに独自の認証・承認制度の実施、登録制度の実施と進んでおります。奈良県におきましても、2つの取り組みのにおいて、HACCPの積極的な取り上げということで、是非ともお願いしたいと思います。それを実施するに当たってですね、管理運営基準というのが基本になります。しかも、国際的な1つの手法をベースにしておりますので、国内の実績で70%の自治体が既に、条例の改正を行っておること。この様な現状の中で、我が奈良県におきましては、どういうふうにやっていくのかと。1つは、6頁と関連した管理運営基準に近いもの。9頁の方につきましては、奈良県独自のHACCPの概念を取り入れた1つのシステム、まあこれは見張り番でこの1つの施策として打ち出しはされているようですけれども、そこらあたりについて、何か具体的に、本日ご出席の生産、製造の現場からのひとつの要望はありませんでしょうか。ぜひ当該の委員さんからのご意見をいただきたいんですが。
●車谷会長 ありがとうございます。不勉強でわからない点を、上田委員から教えていただきたいのですが、HACCP、ハサップですね、都道府県の70%が条例、HACCPに関する条例を作っているとおっしゃったんでしょうか。
●上田委員 衛生管理の方法でですね、食品衛生法で、一応準則が今まで出ていました。
それに基づいて都道府県の条例で1つの管理基準が出来ていました。それが、国際的なHACCPという取り組みの流れの中で、FAO、WHOの機関でCODEX委員会というのが、HACCPを導入するにあたっての前提条件プログラムとして具体的に食品衛生の一般原則として出しております。
 それに基づき、我が国における衛生管理の管理運営基準として、今度は国が準則から指針に変えて出しているわけです。これは、法廷受託事務じゃありませんので義務化はされてないんですけども、まあ、全国の都道府県の70%近くは、実際に条例を改正して管理運営基準を設定しています。
 そこで、奈良県におきましても、全国的な流れに乗っていただく必要があるんではないかなあと思います。
●車谷会長 奈良県ではまだ無いというご指摘ですね。
●上田委員 まだ無いということです。ちょっと専門的になりますので申し訳ありません。ただ生産・製造の現場から考えますと非常に重要な問題じゃないかと思います。
●車谷会長 事務局から返答いただく前に、何か委員の間で、上田委員のご指摘に関して追加等ございますでしょうか。
●飯田委員 HACCPにつきましては、基準等が示されておりますし、特にまた、飼料や薬事の問題もありますし、当然ながら、生産者は順々にそれを遵守するように注意するようにやっておる事は事実でございます。HACCPの細かい事につきまして、まだなかなか県内の基準というものをはっきり調べておりませんし、それにつきましては、今後、遵守していかなければいけない項目、もう一度チェックしながら考えて、アドバイザーの上田さんにも色々ご指導いただかなければならないと思いますが、よろしくお願いしたいなと思います。
●柿内委員 生産の立場から生産者団体ということで、本日の委員の委嘱を受けたと理解していますが、食の安全・安心確保ということが大使命でございまして、私ども、生産の立場から、実は今、県内に奈良県の組合員さんから構成する品目別に部会を持っておりまして、7部会1,400名の会員さんを中心に動かしておるわけですが、先ほど水産振興課の方からも言っていただきましたが、農薬のところでございまして、農薬の所は、ポジティブリスト、5月29日の問題等で、いろんな県の方からパンフレットを作っていただき、また一緒に勉強会もやり、重ねて参りました。しかし、それを基準にですね、もっともっと情報開示せんないかんという事で、出来た商品につきましても、QRコードを付けて、ネットで情報を見ていただこうという取り組みを始めました。
 特に、お米の減農薬、減化学肥料の中の、特別栽培米ということで、平成17年度におきましては、33ha(ヘクタール)程やらせていただきました。それから平成18年度で55ha程やりたいと思っておりまして、部会での勉強会では、生産履歴記帳はもちろん、先般7部会の総会も終わったところでございますが、この適正農業規範(GAP)の問題でございまして、ここのGAPについて自らやっていこうと、県内で出来た農産物は安全を確保してますよと、GAP、適正農業規範を自ら、生産者の中でこれをチェックしながら、より安全なものを生産しておりますというような事で、勉強会等もやっております。私どもの使命は、生産の段階でございますので、その辺を基本に、より安全安心な農産物を生産していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
●車谷会長 ありがとうございます。委員の方から先程の上田委員のHACCPに関連して、追加的なご質問、ご意見をいただきましたが、奈良県ではまだ未設置といいますか、事務局からご意見ありませんでしょうか。
●事務局 条例化に関しましては、引き続き検討をさせていただくとともに、いわゆる自治体版HACCPにつきましても念頭に置きまして、引き続き検討させていただきます。
●車谷会長 県としては、条例化を前提に話を進めているというように理解してよろしいのでしょうか。
●事務局 国のガイドラインが出まして、条例改正をするか否か検討して参ったわけでありますが、改正の方向で進めさせていただく予定はしております。今年度末までに行うかどうかについては、まだ決定されていないという状況でございます。
●上田委員 私が質問させていただきましたのは、実際にはHACCPに関連しまして、色々な事業を展開いただくことですね。それにあたりまして、私の認識としまして、管理運営基準というのは非常にベースになります基準ではないかと思います。実際に県とされまして、このHACCP事業を推進されるにあたりまして、新管理運営基準が条例化されていないと、非常にやっていただけにくいんじゃないかな思います。そういう面からも、全国的に見ましても、条例化の実績が70%以上ぐらい行っているわけですから、これは県としましても、少なくともいろんな面で先進県であっていただきたいという願いも込めまして質問させていただきました。条例化を検討いただいているということですので、食品の生産・製造の業者のみなさん方の立場から申しますと、具体化を急いでいただいた方が良いんじゃないかなと思います。希望としまして意見を述べさせていただきました。
●車谷会長 というご意見です。是非、ご意見を取り入れていただいて、進めていただきたいと思います。まだご質問があるかと思いますけれど、少し先に進めさせていただきます。それでは、議事3の方へ。平成17年度の県の食品衛生監視指導計画に基づく監視指導計画について、事務局から説明をお願いします。縦長の資料になります。
●事務局 昨年度の監視指導計画に基づく監視指導結果について説明させていただきたいと思います。奈良県食品衛生監視指導計画と申しますのは、平成15年度までは、食品の監視指導に基づく計画につきましては、県の内規的なものに基づいて実施して来ておりましたが、食品衛生法の改正に伴いまして、都道府県ごとに定めるようになりました。
 また、策定にあたっては、パブリックコメントを実施するなどして、県民の意見を反映した計画として実施するように、という法改正がございまして、平成16年度からこの事業を、実施しております。(資料に基づき概要説明)
 現在、平成18年度の監視指導計画に基づいて事業を実施しておりますが、平成19年度の監視指導計画の策定時の折には、またパブリックコメントを実施するとともに、委員の皆様に案についてご検討いただきますのでよろしくお願いします。
●車谷会長 ありがとうございました。平成17年度の監視指導計画について、ご説明いただきましたが、ご意見、ご質問ございませんでしょうか。
●瀧川委員 全体としまして、口頭で補足いただきましたが、やはり、県の状況について数字は出ているんですけれども、先程から口頭でありましたように、今年はこういう事で、大きな問題は無かったという結論的な部分は、付け加えていただいた方がいいかなと。数字だけ見ますと、意味がわからないという事があると思います。
 それが1つと、もう1つは、2頁を見ましても、当然ではありましょうが、といいますか、監視率は非常にアンバランスでございます。これはあっていいと思うんですけど、これは重点があってこうなってるんだと思いますんで、そのあたりの解説もちょっと文章に入れていただかないと、何でこんなアンバランスになるのかなと思いますね。0から600%までございますんで、そのへんがあると思います。特に上のですね、説明にもありました、法違反等をしたところの、検査が、79.2%、33.3%というのは、いかがなものかと。
 これは最低100%やってもらわないと、他で、600%いうところがあるのにですね、こんな事で良いのでしょうかと、素人的にはすぐに思います。その辺が、大事かなと。
 大変細かい事ですが、監視率と書いてます式は、C/A×B×100とありますが、(A×B)としてもらわないと、これはおかしいです。
 言うときりが無いことがいっぱい出てきまして、申し訳ないんですが、ともかく、そんな事があります。3頁では、表5のところですね、と畜の関係での一部廃棄が多いのは、わからないんではないんですが、鳥に比べると、もちろんと畜の場合は非常に多いわけですよね。これ見たら、ものすごく心配になる人が多いと思うんで、だいたいこれは多いのか、少ないのか、念のために内容はこんなもんがあるというのを言ってくださると、安心出来るのかなと思います。
 5頁においてもですね、特徴がやっぱりあります。
不適の検体が非常に多いというところですが、例えば、食鳥肉・食肉製品等では、半分超えてるわけですね、50%超えとります。
 そういう所は、その他ということになっておりまして、内容がわかりません。
そんなところですね。菓子についても、衛生規範だとか、県の指導基準を超えるものが出ていて、これは2割を超えていると、こんな特徴は、ちょっと書いといてもらったらわかりやすいかなと。いろいろありまして恐縮ですが、お願いしたいと思います。以上です。
●車谷会長 ありがとうございました。他にございませんでしょうか。他の委員のご質問も受けた上で、事務局からあわせて説明を受けたいと思います。
●田中委員 県の事業であることはわかるんですけど、参考までに奈良市の事もちょっと付けといていただければ、奈良市の方いらっしゃると思うんですけど、奈良市民でもありますので、気になりました。奈良市はどうなのかなというふうに思いましたので。
●車谷会長 ところで、この懇話会は意見交換ですので、意見交換の時間を十分取りたいと思っております。予定では12時に終わる予定なんですが、初回ということもあって、少し延びております。申し訳ありませんが、12時半まで延長させていただきたいと思います。あと、議事のご協力をよろしくお願いするということにしまして、今も申し上げましたけれども、意見交換が重要な場ですので、意見交換に十分時間をかけたいと思っております。それでは、いかがでしょうか。
瀧川委員、田中委員からご質問いただきましたが、他、この点に関して、ご報告いただいた点に関して何かありますでしょうか。
●中野委員 食中毒の件数が、例年に比べてどうだったかと言うことが、よくわからないんですけど、先程の、計画の辺で、食育の関係の取り組みが多くなって、計画に上がって、運動を起こして盛んになっていく上では、食中毒に対する配慮みたいなのを、かなりしないといけないと思いますので、せっかくの取り組みを事件が起こって、やっぱり収束していくというのは悲しいですので。この辺の、食中毒に関する情報提供をそちらに、そういう取り組みされるところにも、十分またしていっていだきたいんですけど、この現状についてもう少し詳しく教えていただければと思います。
●車谷会長 他、いかがでしょうか。今、3人の委員から、3つご質問いただいたんですが、事務局ないし担当課の方から、ご回答お願いします。
●事務局 と畜検査の実施状況について、若干、補足説明させていただきます。
 処分状況ですが、全部廃棄が、牛で9頭、豚で12頭ありますが、これは、当然、生体で搬入されまして、と殺、解体されて、全身症状が出ているものについては、その場で全部廃棄され、また、精密検査、微生物の検査など、理化学の検査が行われます。
 その中で、尿毒症とか、全身症状が出ている部分について、全部廃棄をすることになっていますので、それが9頭と12頭あったということになります。
 あと、一部廃棄については、例えば、牛にしても豚にしても、打ち身とかそういうふうなことがあったら、肉の部分に炎症が起こったとか、内臓で一部、寄生虫が発生していたりとか、そのような場合には一部廃棄ということで、部分廃棄をさせていただいております。そういうことで、牛、豚、それぞれ相当数の数が出てると。これについては例年、同じような数字で出てきているところでございます。
 最後の質問の、食中毒の件数ですが、昨年度は4件でしたが、だいたい平均して10件前後、多い時で12,3件、少ない時は4,5件というのが、本県の発生件数の現状でございます。ただ、奈良市の分を入れさせていただきますと、昨年度は、奈良市が若干多くて9件になっておりますので、それ以前、県全体で発生していた10件前後と比べますと、あまり件数も減ってるわけでもないし増えてるわけでもないという現状かと思います。
 奈良市につきましては、オブザーバーということで、ご出席いただいておりまして、資料の方は配布しておりませんが、コメントお願いできますでしょうか。
●奈良市保健所 奈良市につきましては、こちの資料に一括して、掲載するということで、馴染まない部分もあります。奈良市からは、全て県の事務局の方に、資料は毎年提供させていただきます。例えて申し上げますと、収去検査の集計表でございますが、市は市の方で奈良市の指導基準というものを、定めております。また、監視指導計画につきましても奈良市で、独自で定めておりますので、一括した表になりにくい、そういう点もあろうかと思います。奈良市の基礎資料は、全て事務局の方に、お出しさせていただきますので、事務局の方で、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
●車谷会長 これで、全て質問に答えていただいたことになりますでしょうか。
今の事務局の返事を受けて、何かございますでしょうか。
●田中委員 この表で、この件についてはだいたい変わらないということでしょうか。
●事務局 はい。そうでございます。
●車谷会長 奈良市の結果をどこかで見ることができるんでしょうか。
●田中委員 ホームページ等で見ることができるんでしょうか。
●車谷会長 そのあたり、いかがでしょうか、奈良市の方お願いします。
●奈良市保健所 奈良市のホームページに掲載しておりますが、掲載内容が、この詳しい内容まで掲載していないんですけども、これと同じような資料については、今後、事務局の方に、提出したいと思います。
●車谷会長 これは、県の保健所管轄ということで載っているわけですね。奈良市は市の保健所だから、ここには掲載されていないということになるんでしょうか。
●事務局 非常に難しい問題でございまして、この、奈良県全体の食の安全安心を図ることについては、奈良市と奈良県で1つになる訳なんですけれども、この食品安全・安心に係る基本方針でありますとか懇話会につきましては、県の取り組みとしての事業でございまして、食品関係は奈良市を除いて事業を実施しておりますので、その点で資料がなかったりですとか、これまで奈良市の資料というものは、提示させていただいてなかったという経緯がございます。ただ、今、委員のご指摘ございましたように、資料としては今後、奈良市の資料も、出させていただく必要があるのかなと考えております。
●車谷会長 もう一度、確認させてください。どの部分が、含まれていないとおっしゃったんでしょうか。
●事務局 監視指導計画につきましては、奈良市の分は一切、中には記載されておりませんが、食中毒の発生状況の表で、参考値として奈良市を含め県内で発生した食中毒件数と食品衛生協会さんが実施された、最後の表19のところですが、協会が実施されているので、奈良市の分も参考に記載している以外は記載しておりません。
●車谷会長 質問の仕方が悪かっと思うんですが、食の安全・安心行動計画全体は奈良市も含めて、当然入ってる、だけれども、そのうちの食品衛生の監視活動については、市は別になるということですか。
●事務局 基本方針、行動計画も奈良市は入っておりません。
●車谷会長 奈良市は入っていない。そういうことでしたかね。
●小松原委員 だから最初に質問したのはそこなんです。
つまり、情報の共有化というのは、事件事故が起こった時に、あれ知りませんですと、あぁそれは奈良市ですとか、これは奈良県でしたとか、あるいは、他のどっかでしたとか。
結局、情報の共有化できてないと、同じ事を何回も何回も何回も繰り返して間違いを起こすという。で結局、行政なんかの場合は、よく、それで担当者がいないからとかそういう話になって、そういうことを無くすために、本部というそういう窓口の一元化ですか、そういう所が必要で、立ち上げるという話だろうと僕は思ったんですけども、そこのところが、さっきも私が質問したけど、前向きに「そういうことが出来るんですね?」って言って、「出来てない」って言うんで、ここんとこがどうなんだろうなって、そこんとこ少し確認したいなあと思います。
●瀧川委員 この奈良県の基本方針を、この委員会で議論させていただいて、決めさせていただいた時は、奈良市は除くということは、確認されていません。ちょっと、その辺をご確認いただきたいと思います。
●事務局 基本方針につきましては、冒頭でご説明いたしましたが、食品安全基本法に基づき策定いたしております。基本法では、地方公共団体の区域のとなってございまして、都道府県、指定都市、中核市などがそれぞれ基本方針を策定しております。本県におきましても基本方針を策定するということで、お集まりいただいたのが平成15年でございまして、奈良市が中核市になったのは平成14年度でございました。ということで、策定当時の説明が不十分だったのかもわからないですが、この方針が動き出した時は、奈良市は中核市であったという状況でございます。
●車谷会長 そういうことだったのかなあという気もしますが、奈良市がこの全体の計画に入っていないという事になるわけですか。そのような認識ではなかったので、奈良市との調整がより重要ということになりますね。
●事務局 若干補足説明をさせていただきます。
 行動計画自体については、県の行動計画でございますので、施策自体について奈良市の施策は載ってないということはございますけれども、事務局といたしましても行動計画は県全体を網羅したものであれば充実すると思います。奈良市が中核市になったということで、食品衛生法に関する部分は別ということで載ってない訳ですが、農の部分であるとか、他の部分については、当然、県の行動計画に付随した形で、奈良市でも実施されているわけでございます。資料提供が確かに足らなかったということもございますので、今後、懇話会におきましては、監視指導計画でありますとか説明させていただく時には、奈良市も含めた資料を提供させていただくということで、ご了解いただきたいと思います。
●車谷会長 そのあたりの話、奈良市との関係の話を事務局の方で整理していただいて、今までの経過と、それから今後どういうふうに調整していくかということを、事務局の方で整理してください。整理しまとめたものを次回にでも出していただけますでしょうか。県の行動計画と言いつつ、市が除外されているということであれば、それはまた不自然なことですので、経過的にはそうではないという事務局からのご説明だったと思います。資料提供との関係でどのように整理していくかということを、次回、要約して出していただくという事にしたいと思います。
 他、何かございますでしょうか。
 かなり終了予定時間の方を超過しています。議事が遅れ申し訳ありません。
議事の1,2,3がようやく終わったところで、情報提供が4点残っております。
順番にやっていきたいと思いますが、議事進行のご協力を事務局におかれましてもよろしくお願いします。
 まず、1番目の食育の推進についてということで、これは、担当課から、よろしく説明をお願いします。
●健康増進課 最初の局長挨拶にございましたが、今年度末には奈良県食育基本計画を策定いたします。最後のホチキス留めの資料の1枚目が資料となっております。
 平成17年7月に食育基本法が施行されております。背景には、その括弧に囲ったところですが、不規則、不健全な食生活による人間活力の減退と混乱等々、そこにあげさせていただいているような、背景がございます。これらは、多岐にわたっております。
たいへん多岐にわたった、食を巡る問題があるということでございます。
 食育基本法はこのような背景を受けて、食育についての基本理念、基本方針を示し、多用な関係者が連携協力しながら国民運動として食育を総合的、計画的に推進するために策定されております。法の目的とするところは、健全な心身を培い、豊かな人間性を育むこと、それによって健康で文化的な国民の生活、豊かで活力ある社会を実現することとしております。
 国では食育推進会議を設置し、法の趣旨に乗っ取り、今年3月に食育基本計画が作成されました。その中、基本的施策はこの、真ん中の所にあげてますが、食育を総合的に推進するための必要な、基本的事項が、記述されております。これも、いろんな分野にまたがった内容となっております。その内容については省略させていただきます。
 法の中に、都道府県においても、食育推進計画を策定するように、努めなければならないというふうにあります。奈良県におきましても、奈良県に特徴的な食に関する課題がございます。
 6月に、奈良県食育推進会議条例が制定されました。奈良県におきましても、奈良県の実状にあった食育推進計画を策定することとなりました。これは、この会議は知事を会長として、25名以内の委員で、構成されております。
 奈良県においても既に、本日、食の安全等、多くの分野で食育の取り組みが行われておりますが、これらと、整合性を取りながら、関係するところが、ともに同じ理念の元、目標を定めて、総合的・計画的に食育に取り組んでいくことが重要だと考えております。
本日午後、第1回の食育推進会議を開催させていただきます。これまでに、庁内連絡会議に、情報交換、検討を行いまして、それを元に本日、多様な分野の皆さまから、ご意見をいただく予定としております。この下のスケジュールを見ていただいたら、今年度末の1月には、計画案について、パブリックコメントをいただきまして、2月には第2回の食育推進会議を開催して、県民のご意見を反映した、「奈良県食育推進計画(案)」について、ご検討いただき承認をいただく予定をしております。平成19年以降は、この計画に従いまして、進めて参りたいと思っております。以上でございます。
●車谷会長 ありがとうございます。先に、一括して、全部の情報提供していただこうと思います。続けて順に担当課の方からお願いします。
●事務局 それでは、食品表示ということで食品・生活安全課より、説明させていただきます。先程の資料の2頁目をご覧ください。
 牛肉の産地表示についてですけども、食品の分類におきまして、表の左の方を見ていただきますと、生鮮食品と加工食品に大きく分かれるんですけども、本来的に生鮮食品につきましては、その右に、産地表示と書いてます表の右側を見ていただきますと、平成12年の7月より、他の生鮮食品とともに義務化になっております。
 産地ですね、牛肉は畜産品になりますので、原産国、国産である場合は第一義的には国産とお書きいただいて、外国産のものについては、外国産と原産国名をお書きいただく表示になっております。ついで、生鮮食品に近い加工食品ということで、平成16年9月に加工食品品質表示基準が改正になりまして、そこに列挙して、まあ今、牛肉に関することということになりましたので、大まかに列挙、ここに書いております、調味した食肉であったりとか、茹で又は蒸した食肉等々、いわゆる加工のプロセスが簡易な5食品については主要な原料が50%以上のものについては原料の原産地の表示をしなさいと言うことで経過期間を経まして、この10月より完全義務化とになっておるところです。
 続きまして、加工食品についてなんですけども、先程説明させていただきました、生鮮に近い加工食品につきましては、特殊な、梅干しであったりお漬け物であったりとか、鰻の蒲焼き等々について、特殊なものについては、原料原産地の表示義務がありますが、現行では、一般に言われております加工食品については、原料原産地の表示義務はございませんので、牛肉の産地表示につきましても、加工度の高い通常の加工食品の表示義務はありません。
 続きまして、外食についてなんですが、その分についても、特段、法律の決まりがございませんので、産地表示義務はございません。ただし、表右側の方でですね、加工食品及び外食の所を見ていただきますと、今年7月に国の通知におきまして、義務表示ではないけれども、特段の配慮をいただきたいということで関係団体等に対して、加工食品については製造業者の団体について、情報提供していただけるようにという文書、通知を出しておりますし、外食産業につきましては、先程の説明にもありましたように、昨年の7月に外食における原産地表示に関するガイドラインが策定されており、それの一層の取り組みをお願いします、という形の、通知を農林水産省の方から出されております。
 それにともないまして、下の段、2頁の下の方ですけども、監視指導の強化ということで、ここに書いてますような内容で農林水産省の方で調査等を行っておられるところでございます。
 続きまして、1頁めっくていただきまして、シイタケの品質表示基準ていう資料でございます。さきほど申し上げましたように、平成12年7月に、いわゆる生鮮食品につきましては、名称と原産地の表示ということで、JAS法上義務づけられた所なんですけれども、そこに書いてますように6月30日付けの告示によりまして、シイタケ、いわゆる生シイタケなんですけれども、栽培方法についても表示の義務化されたところでございます。
いわゆる、原木栽培によるシイタケ、ないしは菌床栽培によるシイタケについては、どちらかになるとは思うんですけども、栽培方法を明示しなさいという形になっております。
これにつきましては、資料の一番下の方にありますように、今月いっぱい、経過措置ということになりまして、10月から完全義務化になるところでございます。
 続いて、もう一枚めくっていただきまして、先程、ご質問あって、一部重複するところがありますが、昨年度の懇話会の委員さんのご提言によりまして、今年度につきましては、食の安全・安心学習会を、高校生、県内の高校生の方を対象に行った資料でございます。
●車谷会長 ありがとうございました。
 ご説明いただきましたが、これらの事について、ご質問等ございましたらどうぞ。
 ございませんでしょうか、どの点のことについてでも結構です。
●小松原委員
 議事と情報提供というのは、素材としてどう違うんですか。
 情報提供であれば、聞くだけで、これで終わればいいんじゃないかと思いまして。
●事務局 ありがとうございます。ご指摘のとおり、情報提供は法改正でこうなったとかをお知らせするという内容でございます。議事の方は、ご意見いただいて修正したり、創り上げたりということで理解いただければと思います。
●車谷会長 今、情報提供、説明いただきましたことについて、質問があればどうぞ。よろしいでしょうか。
 本来ならば、新しい委員の参加もありますので、自己紹介も兼ねて、この懇話会でこういうことをということのお話しもしていただこうと思っていたんですが、時間が予定の30分近く過ぎておりますので、次回の機会にそれぞれの委員のお考えなどをうかがう時間を取りたいと思います。
 今回の整理をしておきたいと思います。3点整理しておきたいと思います。
1つは、議事2に関してです。平成18年度奈良県食品安全・安心行動計画(案)としてのご説明があって、この懇話会での意見を反映して、最終的に(案)が取れるということで、そういうことで、この議事を進めたわけであります。色々とご意見が出ました。何がうまくいって、何がうまくいかなかった、あるいはうまくいかなかった点については、こういうふうにしよう、特徴とか評価、あるいは目標をどうしてこういうふうにしたかというようなことについて、総括表みたいなものがあるほうが良いというご指摘も重要なことであったかと思います。
 で、その総括表を、総括表ですのでごく簡単な表という事になりますが、総括表を付けていただくということで、この案を了解したいと思いますが、それで委員の皆様方、よろしいでしょうか。
(委員から「異議なし」の声)
 それでは、総括表を付けるということで、(案)を取っていただくことにしたいと思います。
 それから2つ目、これは私自身の議事がまずかった点もありますが、奈良市からの情報提供、情報資料の整理をどういうふうにしていくかということです。
 これは、最終的には事務局でもう一度、県全体の基本方針と、奈良市との兼ね合いを整理していただく、その上で、今回監視指導結果についての話が出たわけですけれども、どういう形で奈良市の情報を提供いただくかということを、事務局で整理していただくと。
 県と市の方では、その情報、資料の整理の仕方が違う、あるいは、統計の取り方が違うということで、一部整合性を欠く部分が出てくる可能性があるかと思いますけれども、基本的にはこの場でそういった資料を提示していただいて論議、意見交換したいということですので、県全体としての行動計画との関係、資料提供をどの様にしていただくかということを事務局で整理していただいて、次回、ご説明いただきたいと思います。
 もう1つは、この懇話会の性格ですけれども、設置要綱第2条で定められてるとおり、意見交換の場ですので、意見交換の時間を十分に取りたいというふうに思っています。
 昨年度、一期目もそういうつもりで会長をさせていただいていて、時間がオーバーする、超過する回も多かったんですけども、もう一度、意見交換の場であるということを改めて認識した上で、次回からは、時間配分を考えてみたいと思います。今回、2時間少し、特に初回であったということもあって、短かったように思うんですが、いずれにしても、意見交換が非常に重要な場でありますので、そこに十分時間を取りたいと思います。資料の事前配付等も含めて、議事の運営を、次回、改めて考えたいと。事務局と会長とで、相談させていただきたいと思います。
 一応3点を、主な要約としておきたいと思います。
 以上のまとめについて、何かご意見ございますでしょうか、ご指摘ございますでしょうか。もしあれば、私の方にでも、あるいは事務局の方にでも、後日でもお伝えておいただければ、会長である私と事務局の方で調整させていただたいと思います。
 それでは、非常に貴重な意見を賜ったと思います。
 事務局でも、今回出された意見を踏まえて、行政施策の方に反映していただきたいと思います。
 時間も30分もオーバーして、申し訳ありませんでしたが、これで2期目の懇話会としては初めてですが、通算第6回の奈良県食品安全・安心懇話会を終了させていただきたいと思います。司会を事務局の方にお戻ししたいと思います。ありがとうございました。
●司会 車谷会長、長時間にわたりどうもありがとうございました。
 委員の皆様方にも、熱心にご意見をいただきまして、今日、会長さんにおまとめいただいたことについては、事務局でなるべく早く皆様方にお返事させていただきたいと思います。次回につきましては、懇話会、随時問題がある時にということになっておりますが、定例的にということでございましたら、年明けに第2回目ということで予定しております。
本日は、長時間にわたりどうもありがとうございました。

第6回   奈良県食品安全・安心懇話会



第6回   奈良県食品安全・安心懇話会
 
  平成18年9月4日(月) 午前10時~
             (12時30分終了)

 於:猿沢荘(奈良市池之町)  

出席委員 車谷委員 小松原委員 上田委員 柿内委員 飯田委員 山本委員
松村委員 舟戸委員   瀧川委員 景山委員 木村委員 桑島委員
中野委員 田中委員 (14委員)
傍聴者  1名
次第
  • 委嘱状交付
     出席委員を代表して中野素子委員に竹村健康安全局長より交付
  • 健康安全局長挨拶 竹村局長より挨拶
  • 会長選出 車谷委員を会長に選出
  • 議事
    1. 食の安全確保のための取組について
      (1)ならの食の安全・安心確保の推進基本方針
      (2)食品安全・安心推進体制
    2. 平成18年度奈良県食品の安全・安心行動計画(案)について
    3. 平成17年度奈良県食品衛生監視指導計画に基づく監視指導結果について
  • 情報提供
    1. 食育の推進について
    2. 牛肉の表示について
    3. しいたけの品質表示基準の告示、施行に伴う周知について
    4. 食の安全・安心学習の実施結果について
資料
  1. 奈良県食品安全・安心懇話会設置要綱[PDF:64KB]
  2. 奈良県食品安全・安心懇話会委員名簿[PDF:85KB]
  3. 奈良県食品安全・安全懇話会開催状況[PDF:74KB]
  4. 食の安全・安心行動計画(平成17・18年度)[PDF:310KB]
  5. 平成17年度奈良県食品衛生監視指導計画に基づく監視指導結果について[PDF:303KB]
  6. 奈良県食育推進計画の策定について[PDF:388KB]
  7. 牛肉の産地表示について[PDF:467KB]
  8. しいたけ品質表示基準[PDF:66KB]
  9. 食の安全・安心学習会の実施について[PDF:164KB]


●司会 おはようございます。 定刻になりましたので懇話会を始めさせていただきます。
 第6回奈良県食品安全・安心講話会にご出席いただきましてありがとうございます。
 本日司会を務めさせていただきます食品・生活安全課の堀川でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 懇話会に入ります前に、初回でございますので、僭越ではございますが、私から委員の皆様と行政の出席者につきましてご紹介させていただきます。
 正面に向かって左側からお並びの委員からご紹介させていただきます。
 奈良県立医科大学教授の車谷様でございます。
 奈良県立大学教授の小松原様でございます。
 元奈良県HACCP技術アドバイザーの上田様でございます。
 奈良県農業協同組合常務理事の柿内様でございます。
 奈良県養鶏農業協同組合長の飯田様でございます。
 奈良県特用林産振興会副会長の山本様でございます。
 社団法人奈良県食品衛生協会副会長の松村様でございます。
 奈良県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長の舟戸様でございます。
 市民生活協同組合ならコープ理事長の瀧川様でございます。
 日本チェーンストア協会関西支部参与の景山様でございます。
 奈良県食生活改善推進員連絡協議会副会長の木村様でございます。
 奈良県生活学校連絡協議会書記の桑島様でございます。
 一般公募により選出されました
 中野様でございます。
 同じく田中様でございます。
 続きまして行政の出席者を紹介いたします。知事を本部長として設置しております奈良県食品安全・安心推進本部の本部員でございます。
 健康安全局の竹村局長でございます。
 続きまして県及び奈良市の関係課の課長及び関係者を紹介いたします。
 福祉部健康安全局医務課長代理の鹿沼主任調整員でございます。
 健康増進課の北野課長でございます。
 生活衛生課の谷係長でございます。
 生活環境部環境政策課長代理の玉置主幹でございます。
 商工労働部工業支援課の井ノ本課長でございます。
 農林部農政課長代理の永井主幹でございます。
 農業水産振興課の角山課長補佐でございます。
 畜産課長代理の三浦主幹でございます。
 林政課長代理の江口課長補佐でございます。
 教育委員会保健体育課長代理の増田係長でございます。
 最後になりますが、奈良市保健所の吉田参事でございます。
 最後に事務局の紹介をさせていただきます。
 私は、食品安全・安心推進本部幹事会の議長を務めております食品・生活安全課長の堀川でございます。
 続きまして主幹の藤野、食品安全推進係長の姫野、担当の森井、稲田、中西です。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは最初に委嘱状の交付をさせていただきます。
 時間の都合もございますので、15名の委員を代表いたしまして、一般公募で今回委員に就任なされました中野様に委嘱状を交付させていただきます。
●竹村健康安全局長
(中野委員に委嘱状交付)
●堀川課長 どうもありがとうございました。
 それでは引き続きまして、竹村健康安全局長から挨拶申し上げます。
●竹村健康安全局長 先程も紹介ありましたけれども、奈良県健康安全局の竹村でございます。今後ともよろしくお願いいたします。
 日頃は奈良県の健康安全行政、特に皆様方には食品の安全安心に関する行政につきましてご協力いただいておりますこと、御礼を申し上げます。
 近年、BSEをはじめとしまして食の安全に関する様々な問題が起こりまして、国民の食品の安全に関する関心が非常に高くなっております。
 このような状況を踏まえまして、国では平成15年に食品の安全性の確保の基本理念、それから基本的な方針等を明らかにしました食品安全基本法、これを制定され、それに伴いまして食品衛生法が大幅に改正されますなど、国の食品安全行政が整備されてまいりました。これを受けまして、奈良県では県民の安全な食生活の推進・向上の根幹となります、「なら食の安全・安心確保の推進基本方針」、これを平成15年12月に策定いたしました。この方針に従いまして、先程もちょっとありましたけれども、知事を本部長といたしまして関係部局長で構成いたします、奈良県食品安全推進本部、これを設置しますとともに、生産から消費の全ての段階に渡って食品の安全・安心の確保に関しまして、広く意見をいただくために、この奈良県食品安全・安心懇話会を設置いたしました。
 前任の委員の方には2年間で5回の開催にご協力いただきました。
 平成16年の8月に第1回を開催いたしましたが、その年の9月には奈良県での、全国での13例目のBSEが発見されるということもございました。
 今年度に関しましては、残留農薬等に関するポジティブリスト制度ですとか、8月から米国産の牛肉が輸入再会されるなどの問題があるところです。これを踏まえまして、本日は意見交換をお願いしたいと思います。
 一方こういった食の安全に対する関心の高まり、また、食の健康に関する関心の高まりの対極にありますのが「食に対する無関心」といいますか、朝食を食べない、子供に食べさせない、食生活の偏りからの肥満の進行等のということがございます。
 これに対しまして国では「食育基本法」を制定しておりますけれど、奈良県でも今年度中には、「奈良県食育推進計画」、これを策定したいと思って今進めております。
 これに関しましても後ほど事務局から報告があるかと思います。
 本日は活発な意見交換をお願いいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。
●堀川課長 それでは、ただいまから第6回食品安全・安心懇話会を開催させていただきます。まず最初に会長の選出ということになります。資料の2頁をご覧下さい。
 当懇話会設置要綱第4条2項でございますが、会長は委員の皆様によります互選と定められておりますので、意見がございましたらお願いしたいと思います。
(瀧川委員、挙手)
●堀川課長 瀧川委員、お願いします。
●瀧川委員 引き続いて、車谷先生にお願いしたいと思います。
●堀川課長 ただ今、瀧川委員から車谷委員をご推薦いただきましたが、他にどなたかご意見はございませんでしょうか。
(委員より「異議無し」の声)
●堀川課長 異議無しと言うことでございますので、それでは改めて拍手でご賛同の方お願いいたします。
(委員より拍手)
●堀川課長 皆様のご賛同を得ましたので、車谷先生よろしくお願いいたします。
●車谷会長 ただ今、会長にご指名いただきました奈良医大の車谷と申します。
 よろしくお願いいたします。議事に入ります前に、本日は1名の傍聴の方がおられますので、事務局、傍聴の方の入室をよろしくお願いします。毎回申し上げてることでありますが、傍聴される方は、傍聴要綱に従い懇話会の円滑な進行にご協力いただきますようにお願い申し上げます。
 最初に簡単なご挨拶とご協力のお願いを申し上げたいと思います。
 今回で2期目になります。前回の時に懇話会の会長を努めさせていただきまたが、その関係で今回もご推薦をいただいたものと思っております。改めて自己紹介させて頂きますが車谷典男でございます。この4月から所属する奈良医大の教室名が衛生学から地域健康医学教室に変更になりました。病人だけじゃなくって地域住民の方々の健康を、医学の立場から、研究するという趣旨の教室であります。その教室を担当しております。
 さて、この懇話会は今年で3年目になりますが、先程事務局からご紹介がありましたように、先程会長の選出のところで、第4条ということをご覧をいただいた資料の2頁ですが、そこの奈良県食品安全・安心懇話会設置要綱の第1条のところに、今回の懇話会の設置趣旨が書いてあります。改めてご紹介しながら、この懇話会の意味をもう一度確認させていただきたいと思います。
 この懇話会は、先程もありましたが、国が平成15年に定めた「食品安全基本法」に沿って、各府県に設置されているもので、奈良県においても設置されて、「奈良県における生産から消費に渡る食品の安全・安心確保に関し、幅広く県民との意見交換を行うとともに、食品の安全性の確保に関する施策の策定に当たって、県民の意見を反映することを目的とする」というふうに定められてあります。
 具体的内容は、第2条に定められておりまして、「懇話会は分野相互の理解を深めるとともに、2つの事項についての意見交換を行う」。
 1つは「食品の安全・安心確保に係る施策に関すること」
 2つめは「食品の安全・安心確保の推進に関すること」、というのが、この懇話会の任務として定められております。
 この懇話会はあくまで、意見交換の場でありまして、何かを決定するというものではありませんが、意見交換を行い一般県民の意見を広く県行政に届ける。あるいはその結果を行政の施策に反映していただくというようなことを目的として設置されているわけであります。そういうわけで、資料の3頁目にありますが、広い立場から、さまざまな分野の方々が参加していただいています。また、公募で応募していただき、多くの応募者の中から2人の方が委員としてこの懇話会にも参加していただいております。
 資料の4頁目には、過去2年間にどういう事をやってきたかを、事務局で簡単にまとめていただいております。
 一昨年はBSEが大きな問題になりました。
 この安全・安心懇話会が出来たそれ自体が非常に意味が大きなものでありますが、加えてBSE、それからここに書かれている内容の意見交換を行ってきています。そして県行政の施策に反映させる、反映していただくということをこの懇話会でやってきたということであります。
 今回は先程、健康安全局長から、ご紹介がありましたが、食育の基本方針の検討が、大きな課題になるかと思います。
 私の専門は地域健康医学で、地域の健康を守るということを趣旨とした教室であり、そこでの研究やっておりますけれども、食品の安全・安心については専門家では、ありませんので、うまくこの議事を進めることが出来るか不安なところもありますが、各委員のそれぞれの専門の立場からの、また公募委員の広く県民一般を代表した意見をいただきながら、円滑に、また充実した懇話会を、再来年の9月の冒頭まで務めさせていただこうと思いますので、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
それでは、議事を進めて行きたいと思います。
 予定では12時に終了ということで、お手元の資料にありますように、議事3つと情報提供4つが用意されております。
 まず議事1の「食の安全確保のための取り組みについて」の(1)なら食の安全・安心確保の推進基本方針及び(2)のその推進体制について、新任の委員の方もおられますので事務局から説明をお願いいたします。
●事務局 お手元の上下が緑色の帯になってございますカラー刷りの「なら食の安全・安心確保の推進基本方針(概要版)」をご覧ください。この基本方針は平成15年4月17日に、第1回の策定委員会を開催し、庁内の関係課で意見等の調整を図るとともに計画の策定にあたり、公正の確保と透明性の向上を図るため、パブリックコメント手続きを行い、県民からの意見を反映した最終案を策定委員会で承認いただき、平成15年12月2日に策定、公表いたしました。この策定にあたり、車谷会長、瀧川委員には策定委員会の委員を務めていただきました。
 趣旨、基本的な考え方につきましては、記載のとおりでございます。
 生産から消費にかかる、食品の供給工程、いわゆるフードチェーンの各段階におきまして、関係者が行政とそれぞれの役割を十分に認識し、相互の理解を深め、その役割を果たし、県民に安全・安心な食品を提供することを目的としています。
 記載されていますとおり、3つの基本方針からなり、まず1番目には関係者間でのリスクコミュニケーションの推進。2番目にはフードチェーンにおける、食品の安全確保、いわゆるリスク管理でございます。最後の3番目は、新たな食品行政に対応するための体制等の整備でございます。
 「食品安全基本法」の施行、「食品衛生法」の改正に伴い、県の体制も整備してまいりました。また、食品安全安心推進本部の設置や、外部機関であるこの懇話会の設置もこれに基づくものであります。基本方針の全文につきましては、上下が赤色の冊子に記載されております。
 次に添付資料の紫色の冊子でございますが、「平成17年度奈良県食品の安全・安心行動計画」をご覧ください。こちらの1頁目に図式しておりますのが、奈良県食品安全安心推進体制における行動計画の位置づけであります。
 こちらに記載されておりますように、「奈良食の安全・安心確保の推進基本方針」を軸といたしまして、県の内部機関である知事を本部長といたします推進本部と、関係課からなる推進本部幹事会がございます。外部機関である当懇話会の意見を反映して、施策の企画、立案及び調整を行おうとするものでございます。
 以上、基本方針及び推進体制の概要についてご説明させていただきました。
●車谷会長 ありがとうございました。
 時間の関係もあって、ごくかいつまんでの説明になっていますが、もう少し、特に懇話会の運営等について事務局のから説明していただいた上で、ご質問を受けたいと思います。、よろしいでしょうか。
●事務局 当懇話会は公開で実施させていただいております。
 報道機関に資料提供するとともに、傍聴につきましても募集いたしております。
また懇話会で使用しました資料及び議事録につきましても、当課のホームページ上で公開させていただいております。先程会長から過去5回の開催状況についても簡単にご案内いただきましたが、そちらの内容等についても、食品・生活安全課のホームページ上で既に公開させていただいております。懇話会の要綱及び委員の皆様の名簿につきましてもホームページ上で公開させていただいております。従いまして、新しい委員の皆様も公開させていただくこととなります。
 過去5回の議事録につきましては、事務局で作成させていただきましたものを、各委員の皆様方にご確認いただいた後に、公開させていただいております。
また、議事等につきましては、今回は初回でありましたので、事務局で提案させていただきましたが、次回からは、あらかじめ委員の皆様にご意見等をお伺いし、必要に応じ、それに対する皆様の意見を頂戴いたしまして、取りまとめ、一覧表にする等、議事の進行を円滑にする手立てを行いたいと思います。
以上でございます。
●車谷会長 ありがとうございます。
 今、主に3つの資料に基づいてご説明いただきました。
 この懇話会の具体的な進め方、運営に関してのご説明をきました。本日も進めていく途中でご質問等ございましたら、その時点で、遠慮無くご質問いただければと思います。
 それでは議事2の「平成18年度奈良県食品の安全・安心行動計画(案)について」ですが、事務局からご説明をお願いします。
●事務局 コピー刷りの、「食の安全・安心行動計画(平成17・18年度)」をご覧ください。こちらに、平成17年度の概要と平成18年度の概要が列記されております。
 この平成18年度の内容等を記載するにあたりましては、もう一冊、別のコピー刷りの「食品安全・安心行動計画調書」がございます。これは、推進本部幹事会の幹事を務めております関係課から、この食の安全・安心に関わる事業等について報告いただいたもので、これをとりまとめたものが行動計画でございます。この組み立てでございますが、先程、概要版で説明させていただきましたとおり、基本方針が3つございます。
 この3つの基本方針にぶら下がってある項目ごとに行動計画をまとめたものが、この「食の安全・安心行動計画(平成17・18年度)」でございます。
 従いまして、まず最初の視点1「消費者への食品安全・安心確保のための推進」が、基本方針1番目ということになります。その1番目として「消費者等との相互理解と意見の反映」は、パンフレットに赤い四角で囲まれて書かれております項目になります。
 次の項目以降はこれに従って、1番目で5つ項目を記載し、2番目の基本方針に移っていくという体系で、この行動計画を平成17年度、平成18年度でとりまとめさせていただいております。時間の関係もございますが、簡単に中身について説明させていただきたいと思います。(資料に基づき概要説明)
●車谷会長 今の事務局からの説明に対して委員からご意見、ご質問をいただきたいと思いますが、その前に、2つ確認をさせていただきたいのですが、この議事はタイトルの後ろに(案)が付いていますね。(案)が取れるのはどの段階で取れるんでしょうか。
●事務局 通例でございますと、懇話会でご承認いただければ、(案)が取れるということで過去2年間は、実施させていただいておりましたので、今回も同様にご提示させていただいております。
●車谷会長 この懇話会で検討して、「これでいいでしょう」ということになると、この(案)が取れて、決定ということですか。
●事務局 そうです。
●車谷会長 それからもう1つは、横印刷した食品の安全・安心行動計画調書がありますね。この調書と今、ご説明いただいたものとの関係はどうなるんでしょうか。
●事務局 先ほども簡単に述べましたが、この食の安全・安心行動計画をとりまとめるにあたりまして、関係課から個々に、基本方針に基づく事業をご提出していただいたものがこの調書でございます。この調書を基本計画の平成17年度、平成18年度の事業ごとに並べ直したのが行動計画でございます。
●車谷会長 それでは、かなり量が膨大な資料になりますが、どの点からでも結構ですので、何かご意見、ご質問等がございましたら、自由にご発言ください。
●小松原委員 情報の共有化ということで、9頁の計画書のところで、関係部局と相互に連携を図ってらっしゃるというお話しを承りましたけれども、府県間、それから国との相互調整。それから、自治体の中で、奈良市というのはこの計画の中ではどのような位置づけなんでしょうか。いわゆる中核市に移行して、県から保健所業務が移ったということですが、こうした、さまざな事件事象というものは、行政のそうした枠とは関係なく発生すると。この食の安全安心に関わらず、事件あるいは事象というものは、そうした枠を超えて起こる。またそうした情報が共有化されていないために、同じような様々な事件事象が繰り返されて起こるという訳であります。そのように考えますと、情報の共有化ということを、はっきりと色々確認しておくということは、必要ではないかと思うわけで。
 その辺の所ですね、どういうふうにしているのか、教えていただきたいと思います。
●事務局 ご指摘のとおり、奈良市は平成14年度から中核市となりましたので、食品衛生法に関する事業につきましては、奈良市が単独で事業を実施されております。
 従いまして、食品衛生法に基づく監視指導計画も奈良市で計画されておりまして、県は奈良市を除くということで、法律に基づいて策定させていただいております。
 連携を図るという意味もございますが、食品衛生法に基づく事業につきましては、奈良市が単独で実施されておりますけれども、畜産でありますとか、農業関係、例えばJAS法などは、県一本でありますのでJAS法に関する事務は都道府県にございます。
 従いまして、この奈良県の全体をみる場合につきましては、奈良県は奈良市と連携を強化する必要があるということもございまして、この奈良県の推進本部の幹事会には奈良市にも入っていただいて、本日もご出席いただいています。
 また、食品関係の県内の担当者会議及び課長会議を実施するにおきましても、奈良県、奈良市の食品の関係の会議ということで、奈良市と共同で事業を推進させていただいております。
●車谷会長 奈良市の担当者の方、何か追加的なご発言ありますでしょうか。
●奈良市保健所 今、事務局のほうから説明いただいたそのとおりです。
 食品衛生法に基づく許認可とか監視指導に関しましては、奈良市が、平成14年度から中核市になってやっておりますので、県全体をみた場合に、やはり奈良市の情報をこの懇話会にも、幹事会にも提供する必要があると、そういうふうに考えております。
●車谷会長 小松原委員いかがでしょうか。
●小松原委員 会議に出席するとか、行政レベルで流すというのはわかるんですけども、そういう状況が、私も奈良市民ですけども、暮らしている人間に、それぞれの県で把握している情報、市で把握している情報。これは県だ、これは市だということで、そういう垣根を越えてちゃんと流れるようになっているのか、どうかということだけなんです。
 そういうふうに工夫してくださっている、というふうにお話しを承ったということで、よろしいんでしょうね。
●車谷会長 他はいかがでしょうか。
●瀧川委員 いろいろと細かく、計画実施、そして計画(案)と、提案いただいていると思います。概括ということで大変恐縮ですが、2つ質問がございまして、1つは実施についてです。平成17年度はこういうことをやりました、と書いてございます。
こまごまとしておりますので、全体についていちいち必要ないかと思いますが、実施に対する平成17年度の特徴、およびそれに対する評価、そういったものがあまり記載してございません。課題というところに一部、評価みたいなもの、こうゆうことがあったからこういう事は必要だということも書いてございます。
 概して平成17年度、どういう特徴があって、どういう事が問題になったのか、改善していかないといけないのか、このことを口頭でも結構ですので、補足をしていただく必要があるんじゃないかというふうに思うことが1点。
もう1つですが、目標を設定していただいております。これにおきまして個々に、実施をした平成17年度の実績に基づいての目標というわけですから、計画というよりももっと細かいわけで、それぞれ、こういったことを何回やるとか、何件やるとかいうことが書いてある部分も多いんですが、書いてない部分があるわけですね。これにおきましては、その実績もあるわけですので、是非ともそれに基づいて、平成18年度の目標としては、回数を上回るのか、下回るのか、ということを含めて記載をしていただかないと、いけないのではないのか思います。質問以上です。
●車谷会長 瀧川委員から2つのご質問をいただきました。
 最初の方は、平成17年度、昨年度の特徴は何か、何が問題となって、何に取り組んできて、その評価はいかがなのかというようなご質問です。
 このご質問は、全体的なことについてでよろしいんでしょうか。
 個々の課題ではなくて、食の安全・安心行動計画について、平成17年度はどこに重点をおいて、何をやって、どういうふうな課題が残ってきたかっていうことでよろしいですか。
 事務局の方、少し難しいご質問かと思うんですけれども、非常に重要なご質問です。
●事務局 1番目のご質問でございますが、調書を取りまとめ行動計画を作成するに当たりまして、今年度につきましては、昨年度の事業の継続事業が主体であったということにより、特にご説明いたしませんでした。
 関係課も出席しておりますので、大項目上は継続であっても個々の事業で新たな取り組みを持っておられる課がおられれば、説明していただきたいと、思います。
 事務局からは、健康安全局長からも説明ありましたように、今年度は食育の推進計画を策定するというのが、食の安全・安心に関する1つの大きな事業でございます。
●車谷会長 とりあえず1点目の質疑です。瀧川委員、今のご返事はいかがでしょうか。
●瀧川委員 非常にまとめにくいというのは、なんとなくわかるんですけど、概要として去年はこういう事があったというのをちょっと頭に出していただいたりするほうが、我々読む場合にわかりやすいかなあと思います。特徴として、例えば1頁であれば、この2の現状の事業内容の中で、目標に掲げた数字が入いってない部分がありますよね。細かいことですが、リーフレットの配付が3万部予定のところ1万5千部でした。こういうのがあるんですけれども、こういうふうに目標からかなり外れた実績の部分についてはもちろん、超えたものもあるわけで、そういったことが特徴だというふうに思います。
そういった場合は、すこし解説いただけましたらありがたい、ということです。
●車谷会長 概括表のようなものが1枚あればもう少しわかりやすいというご指摘か思うんですけれども、今のご意見に対して他の委員、いかがでしょうか。平成17年度の計画をどのようにに認識していくか、どういうふうに評価していくかということにかかわってくるご質問かと思うんですが。
 それでは瀧川委員からの第2点目のご質問で、数値目標にいろいろ掲げてあるんだが、具体的な数値目標が示されていないものがあるという、ご指摘だったと思うんですが、例えばどのあたりを見ればよろしいんでしょうか。
●瀧川委員 例えばですね、5頁では、実績に基づいての、評価があまりはっきりしないところから、くるんだとおもうんですけれども、平成18年度の目標がどっと下げてある状況ですね。
 こういったものもございますし、6頁から7頁にかけての、3の流通段階における監視・指導の強化のあたりでは、数値がございません。それから、8頁のところの上の部分、上の枠の部分についてはその実績は数値がございますが、目標は数値ございません。9頁においても下の方の部分で、実績はございますが、目標の数値はございません。
●車谷会長 1つは、具体的な数値目標が入っていないところがあるということと、もう1つは、目標数値は定められているけれども、どうしてこういう数値になっていくのかわかりにくいところがあるというご指摘ですね。事務局の方から、また関連課の方から、ご説明をお願いします。
●事務局 数値につきましては、調書をいただいた部分を反映できてない部分と、数字があがっていないこともございますので、本日のご指摘頂いた内容を、関係課と調整いたしまして、修正したものを、また事業の平成17年度の特徴、平成18年度の特徴、どういった事業が増えたか、減ったかとものも取りまとめさせていただきまして、後日、最終の(案)をご報告させていただきたいと思います。
●車谷会長 関係課からご意見ありませんでしょうか。健康増進課お願いします。
●健康増進課 1頁目のリーフレットなどの配付数が半分になっておりますことについては、先程事務局からありましたように、確認させてさせていただいて、なぜこうだったのかということをご報告させていただきたいと思います。ただ、食を通じた健康づくり推進事業そのものについては、この数はおきまして、21計画推進ということで、中間評価も行い、例えば、例えば、若い男性の運動習慣が少ないとか改善されていないとか、あるいは、肥満、子供の肥満が増えていることであるとか、いくつかの問題を確認しておりまして、さらにそこから、食育との連携で事業を進めていくような方向も出しております。
 特に、今年度は食育ということで、食育基本法が制定されましたので、それを持って健康づくりをさらに進めたいということで、取り組んでおるところでございます。
 数につきましては、また後日確認させていただきます。
●車谷会長 ありがとうございました。農業水産振興課お願いします。
●農業水産振興課 資料の5頁のところですが、特に農薬の適正使用につきましては、平成17年度、パンフレット等については4,000枚ということで予定してたわけなんですが、前年度の後半にも、ご協議いただきましたが、食品衛生法のポジティブリスト制度等がありまして、より幅広い方々に周知を図っていかなければならないということで、年度途中から配付部数を増やさせていただきました。今年度につきましては、予算上の計画ということで、通常の枚数というのを予定しています。それと、その下の農薬の残留につきましても県では、情報開示農産物の表示制度を進めているところですが、奈良県で取れた農産物の肥料とか農薬の使用状況の履歴を消費者の要請に応じて開示していくという制度でございますが、実は平成17年度に初めて3団体認定させていただきました。従いまして、平成17年度につきましては、残留分析についても信頼性を確保するということで多くさせていただいております。今年度につきましては、通常の予定ということで、当初計画どおりですが、これにつきましてもまた新しい品目等の追加があれば又その検体の増加というふうなことも進めていきたいと考えております。

●車谷会長 ありがとうございました。今、ご説明いただいたようなことがメモとしてでも付け加わっておれば、わかりやすかったにちがいないという瀧川委員のご指摘になるかと思います。時間の関係もありますが、他の担当課の方から、実績を踏まえた平成18年度の目標等についての追加のご発言があれば、受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。それでは、今の瀧川委員からのご質問に関連した、質疑はこれで終わりにしたいと思います。
他にいかがでしょうか。
●景山委員 この奈良県食品安全・安心懇話会の設置の目的というところですが、第1条で「食品の安全性確保に関する施策の策定に当たって、県民の意見を反映することを目的…」ということで、昨年、平成17年度にこの懇話会の中で、食品の安全安心行政に対し意見を色々、各委員の方から出しております。この各委員の意見が平成18年度の事業計画でどう反映されているのかという部分をひとつ確認させていただきたいと思います。
●事務局 食品・生活安全課につきましては、食の安全・安心学習会を実施させていただいておりますが、一般消費者の方を中心に過去2回、2年間実施してまいりましたが、懇話会におきまして高校生とか、年代を絞った学習会の実施をしてはどうかというご意見を頂戴いたしまして、平成18年度につきましては、高校生を対象とした学習会を実施させていただいております。
●景山委員 この懇話会の委員の方から、相当多岐にわたる意見等があったか記憶をしております。平成18年度の事業の中で、この事業計画については特にこの懇話会の意見を反映して策定したという特記的なものがあればご紹介いただくと、今後の我々懇話会の位置づけ等もしっかりと出てくるんではなかろうかと思います。
 今後そういうものがございましたら是非お書きいただきたいと思います。
●車谷会長 きっと、我々の懇話会の意見も反映した形で整理していただいているんだろうと思います。瀧川委員からのご指摘とも関連するかと思うんですが、要約書みたいなものがついておれば、たとえば平成17年度の実績を平成18年度にいかに反映できたか、できなかったか、あえて反映させていないかというような点や、懇話会で出された意見の反映した結果は何か、というような一覧表のようなものが別についておれば、わかりやすいのではないか。また、そうしていただけないかと思います。今後、是非そういうものを用意していただきたいと思います。
中野委員いかがでしょうか。
●中野委員 まだ初めてなので、よくわからないんですけれども、先程、瀧川委員からありましたように、やっぱり数字が色々上がってても、実際効果の方はどうだったのかなあというのは、ちょっと、これを読んでいてわからなかったです。
 特に、去年はポジティブリストの件とか、あちらこちらで、米国産牛肉の話題なんかも聞いたり、その懸念についても色々他の消費者の方から話は聞いたりするんですけれども、そういった中、世間の事情、情勢みたいな、去年やったらこういったことが起こった、じゃあ今、消費者はこうことについて不安になっているよねえ、とか、そういうことに対する施策というか対応みたいな一覧をうかがえるとありがたいなあと思います。
●車谷会長 上田委員いかがでしょうか。
●上田委員 私が、日頃取り組んでおりますのは、いわゆるリスクマネジメントの分野でございまして、今日は食品の生産・製造の現場からもご出席がございますので、併せまして、共に述べさせて頂きます。先程の瀧川さんのご質問にも関連しますが、今、出していただきました行動計画を見ますと、頁数からいいますと、6頁、9頁のところに、より具体的な案を提示いただいている内容です。1つはですね、いわゆるHACCPの導入です。今日、初めてのご参加の特に消費者の皆様方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、新しい衛生管理の方法としてHACCPがあります。これの実践をですね例えば4頁におきましては、見張り番の事業として出していただいてます。9頁におきましては、このような手法を生かしてですね、自主的に食品等事業者の皆さん方に導入願うということで、具体的な案を出していただいております。これらを実践するに当たりまして、全国的な1つの取り組みとしては、一昨年に新しく出されました管理運営基準、これは前々回に、委員として意見を出させていただいたと記憶しているんですが、例えば管理運営基準でございますと、全国の自治体では食品衛生施行条例の改正がほぼ70%の割合で実施されているんですね。これは月間HACCPのデータです。ほとんどの都府県がそういった、具体的な取り組みをしていること。またHACCPの理念や手法を生かして、各地方自治体ごとに独自の認証・承認制度の実施、登録制度の実施と進んでおります。奈良県におきましても、2つの取り組みのにおいて、HACCPの積極的な取り上げということで、是非ともお願いしたいと思います。それを実施するに当たってですね、管理運営基準というのが基本になります。しかも、国際的な1つの手法をベースにしておりますので、国内の実績で70%の自治体が既に、条例の改正を行っておること。この様な現状の中で、我が奈良県におきましては、どういうふうにやっていくのかと。1つは、6頁と関連した管理運営基準に近いもの。9頁の方につきましては、奈良県独自のHACCPの概念を取り入れた1つのシステム、まあこれは見張り番でこの1つの施策として打ち出しはされているようですけれども、そこらあたりについて、何か具体的に、本日ご出席の生産、製造の現場からのひとつの要望はありませんでしょうか。ぜひ当該の委員さんからのご意見をいただきたいんですが。
●車谷会長 ありがとうございます。不勉強でわからない点を、上田委員から教えていただきたいのですが、HACCP、ハサップですね、都道府県の70%が条例、HACCPに関する条例を作っているとおっしゃったんでしょうか。
●上田委員 衛生管理の方法でですね、食品衛生法で、一応準則が今まで出ていました。
それに基づいて都道府県の条例で1つの管理基準が出来ていました。それが、国際的なHACCPという取り組みの流れの中で、FAO、WHOの機関でCODEX委員会というのが、HACCPを導入するにあたっての前提条件プログラムとして具体的に食品衛生の一般原則として出しております。
 それに基づき、我が国における衛生管理の管理運営基準として、今度は国が準則から指針に変えて出しているわけです。これは、法廷受託事務じゃありませんので義務化はされてないんですけども、まあ、全国の都道府県の70%近くは、実際に条例を改正して管理運営基準を設定しています。
 そこで、奈良県におきましても、全国的な流れに乗っていただく必要があるんではないかなあと思います。
●車谷会長 奈良県ではまだ無いというご指摘ですね。
●上田委員 まだ無いということです。ちょっと専門的になりますので申し訳ありません。ただ生産・製造の現場から考えますと非常に重要な問題じゃないかと思います。
●車谷会長 事務局から返答いただく前に、何か委員の間で、上田委員のご指摘に関して追加等ございますでしょうか。
●飯田委員 HACCPにつきましては、基準等が示されておりますし、特にまた、飼料や薬事の問題もありますし、当然ながら、生産者は順々にそれを遵守するように注意するようにやっておる事は事実でございます。HACCPの細かい事につきまして、まだなかなか県内の基準というものをはっきり調べておりませんし、それにつきましては、今後、遵守していかなければいけない項目、もう一度チェックしながら考えて、アドバイザーの上田さんにも色々ご指導いただかなければならないと思いますが、よろしくお願いしたいなと思います。
●柿内委員 生産の立場から生産者団体ということで、本日の委員の委嘱を受けたと理解していますが、食の安全・安心確保ということが大使命でございまして、私ども、生産の立場から、実は今、県内に奈良県の組合員さんから構成する品目別に部会を持っておりまして、7部会1,400名の会員さんを中心に動かしておるわけですが、先ほど水産振興課の方からも言っていただきましたが、農薬のところでございまして、農薬の所は、ポジティブリスト、5月29日の問題等で、いろんな県の方からパンフレットを作っていただき、また一緒に勉強会もやり、重ねて参りました。しかし、それを基準にですね、もっともっと情報開示せんないかんという事で、出来た商品につきましても、QRコードを付けて、ネットで情報を見ていただこうという取り組みを始めました。
 特に、お米の減農薬、減化学肥料の中の、特別栽培米ということで、平成17年度におきましては、33ha(ヘクタール)程やらせていただきました。それから平成18年度で55ha程やりたいと思っておりまして、部会での勉強会では、生産履歴記帳はもちろん、先般7部会の総会も終わったところでございますが、この適正農業規範(GAP)の問題でございまして、ここのGAPについて自らやっていこうと、県内で出来た農産物は安全を確保してますよと、GAP、適正農業規範を自ら、生産者の中でこれをチェックしながら、より安全なものを生産しておりますというような事で、勉強会等もやっております。私どもの使命は、生産の段階でございますので、その辺を基本に、より安全安心な農産物を生産していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
●車谷会長 ありがとうございます。委員の方から先程の上田委員のHACCPに関連して、追加的なご質問、ご意見をいただきましたが、奈良県ではまだ未設置といいますか、事務局からご意見ありませんでしょうか。
●事務局 条例化に関しましては、引き続き検討をさせていただくとともに、いわゆる自治体版HACCPにつきましても念頭に置きまして、引き続き検討させていただきます。
●車谷会長 県としては、条例化を前提に話を進めているというように理解してよろしいのでしょうか。
●事務局 国のガイドラインが出まして、条例改正をするか否か検討して参ったわけでありますが、改正の方向で進めさせていただく予定はしております。今年度末までに行うかどうかについては、まだ決定されていないという状況でございます。
●上田委員 私が質問させていただきましたのは、実際にはHACCPに関連しまして、色々な事業を展開いただくことですね。それにあたりまして、私の認識としまして、管理運営基準というのは非常にベースになります基準ではないかと思います。実際に県とされまして、このHACCP事業を推進されるにあたりまして、新管理運営基準が条例化されていないと、非常にやっていただけにくいんじゃないかな思います。そういう面からも、全国的に見ましても、条例化の実績が70%以上ぐらい行っているわけですから、これは県としましても、少なくともいろんな面で先進県であっていただきたいという願いも込めまして質問させていただきました。条例化を検討いただいているということですので、食品の生産・製造の業者のみなさん方の立場から申しますと、具体化を急いでいただいた方が良いんじゃないかなと思います。希望としまして意見を述べさせていただきました。
●車谷会長 というご意見です。是非、ご意見を取り入れていただいて、進めていただきたいと思います。まだご質問があるかと思いますけれど、少し先に進めさせていただきます。それでは、議事3の方へ。平成17年度の県の食品衛生監視指導計画に基づく監視指導計画について、事務局から説明をお願いします。縦長の資料になります。
●事務局 昨年度の監視指導計画に基づく監視指導結果について説明させていただきたいと思います。奈良県食品衛生監視指導計画と申しますのは、平成15年度までは、食品の監視指導に基づく計画につきましては、県の内規的なものに基づいて実施して来ておりましたが、食品衛生法の改正に伴いまして、都道府県ごとに定めるようになりました。
 また、策定にあたっては、パブリックコメントを実施するなどして、県民の意見を反映した計画として実施するように、という法改正がございまして、平成16年度からこの事業を、実施しております。(資料に基づき概要説明)
 現在、平成18年度の監視指導計画に基づいて事業を実施しておりますが、平成19年度の監視指導計画の策定時の折には、またパブリックコメントを実施するとともに、委員の皆様に案についてご検討いただきますのでよろしくお願いします。
●車谷会長 ありがとうございました。平成17年度の監視指導計画について、ご説明いただきましたが、ご意見、ご質問ございませんでしょうか。
●瀧川委員 全体としまして、口頭で補足いただきましたが、やはり、県の状況について数字は出ているんですけれども、先程から口頭でありましたように、今年はこういう事で、大きな問題は無かったという結論的な部分は、付け加えていただいた方がいいかなと。数字だけ見ますと、意味がわからないという事があると思います。
 それが1つと、もう1つは、2頁を見ましても、当然ではありましょうが、といいますか、監視率は非常にアンバランスでございます。これはあっていいと思うんですけど、これは重点があってこうなってるんだと思いますんで、そのあたりの解説もちょっと文章に入れていただかないと、何でこんなアンバランスになるのかなと思いますね。0から600%までございますんで、そのへんがあると思います。特に上のですね、説明にもありました、法違反等をしたところの、検査が、79.2%、33.3%というのは、いかがなものかと。
 これは最低100%やってもらわないと、他で、600%いうところがあるのにですね、こんな事で良いのでしょうかと、素人的にはすぐに思います。その辺が、大事かなと。
 大変細かい事ですが、監視率と書いてます式は、C/A×B×100とありますが、(A×B)としてもらわないと、これはおかしいです。
 言うときりが無いことがいっぱい出てきまして、申し訳ないんですが、ともかく、そんな事があります。3頁では、表5のところですね、と畜の関係での一部廃棄が多いのは、わからないんではないんですが、鳥に比べると、もちろんと畜の場合は非常に多いわけですよね。これ見たら、ものすごく心配になる人が多いと思うんで、だいたいこれは多いのか、少ないのか、念のために内容はこんなもんがあるというのを言ってくださると、安心出来るのかなと思います。
 5頁においてもですね、特徴がやっぱりあります。
不適の検体が非常に多いというところですが、例えば、食鳥肉・食肉製品等では、半分超えてるわけですね、50%超えとります。
 そういう所は、その他ということになっておりまして、内容がわかりません。
そんなところですね。菓子についても、衛生規範だとか、県の指導基準を超えるものが出ていて、これは2割を超えていると、こんな特徴は、ちょっと書いといてもらったらわかりやすいかなと。いろいろありまして恐縮ですが、お願いしたいと思います。以上です。
●車谷会長 ありがとうございました。他にございませんでしょうか。他の委員のご質問も受けた上で、事務局からあわせて説明を受けたいと思います。
●田中委員 県の事業であることはわかるんですけど、参考までに奈良市の事もちょっと付けといていただければ、奈良市の方いらっしゃると思うんですけど、奈良市民でもありますので、気になりました。奈良市はどうなのかなというふうに思いましたので。
●車谷会長 ところで、この懇話会は意見交換ですので、意見交換の時間を十分取りたいと思っております。予定では12時に終わる予定なんですが、初回ということもあって、少し延びております。申し訳ありませんが、12時半まで延長させていただきたいと思います。あと、議事のご協力をよろしくお願いするということにしまして、今も申し上げましたけれども、意見交換が重要な場ですので、意見交換に十分時間をかけたいと思っております。それでは、いかがでしょうか。
瀧川委員、田中委員からご質問いただきましたが、他、この点に関して、ご報告いただいた点に関して何かありますでしょうか。
●中野委員 食中毒の件数が、例年に比べてどうだったかと言うことが、よくわからないんですけど、先程の、計画の辺で、食育の関係の取り組みが多くなって、計画に上がって、運動を起こして盛んになっていく上では、食中毒に対する配慮みたいなのを、かなりしないといけないと思いますので、せっかくの取り組みを事件が起こって、やっぱり収束していくというのは悲しいですので。この辺の、食中毒に関する情報提供をそちらに、そういう取り組みされるところにも、十分またしていっていだきたいんですけど、この現状についてもう少し詳しく教えていただければと思います。
●車谷会長 他、いかがでしょうか。今、3人の委員から、3つご質問いただいたんですが、事務局ないし担当課の方から、ご回答お願いします。
●事務局 と畜検査の実施状況について、若干、補足説明させていただきます。
 処分状況ですが、全部廃棄が、牛で9頭、豚で12頭ありますが、これは、当然、生体で搬入されまして、と殺、解体されて、全身症状が出ているものについては、その場で全部廃棄され、また、精密検査、微生物の検査など、理化学の検査が行われます。
 その中で、尿毒症とか、全身症状が出ている部分について、全部廃棄をすることになっていますので、それが9頭と12頭あったということになります。
 あと、一部廃棄については、例えば、牛にしても豚にしても、打ち身とかそういうふうなことがあったら、肉の部分に炎症が起こったとか、内臓で一部、寄生虫が発生していたりとか、そのような場合には一部廃棄ということで、部分廃棄をさせていただいております。そういうことで、牛、豚、それぞれ相当数の数が出てると。これについては例年、同じような数字で出てきているところでございます。
 最後の質問の、食中毒の件数ですが、昨年度は4件でしたが、だいたい平均して10件前後、多い時で12,3件、少ない時は4,5件というのが、本県の発生件数の現状でございます。ただ、奈良市の分を入れさせていただきますと、昨年度は、奈良市が若干多くて9件になっておりますので、それ以前、県全体で発生していた10件前後と比べますと、あまり件数も減ってるわけでもないし増えてるわけでもないという現状かと思います。
 奈良市につきましては、オブザーバーということで、ご出席いただいておりまして、資料の方は配布しておりませんが、コメントお願いできますでしょうか。
●奈良市保健所 奈良市につきましては、こちの資料に一括して、掲載するということで、馴染まない部分もあります。奈良市からは、全て県の事務局の方に、資料は毎年提供させていただきます。例えて申し上げますと、収去検査の集計表でございますが、市は市の方で奈良市の指導基準というものを、定めております。また、監視指導計画につきましても奈良市で、独自で定めておりますので、一括した表になりにくい、そういう点もあろうかと思います。奈良市の基礎資料は、全て事務局の方に、お出しさせていただきますので、事務局の方で、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
●車谷会長 これで、全て質問に答えていただいたことになりますでしょうか。
今の事務局の返事を受けて、何かございますでしょうか。
●田中委員 この表で、この件についてはだいたい変わらないということでしょうか。
●事務局 はい。そうでございます。
●車谷会長 奈良市の結果をどこかで見ることができるんでしょうか。
●田中委員 ホームページ等で見ることができるんでしょうか。
●車谷会長 そのあたり、いかがでしょうか、奈良市の方お願いします。
●奈良市保健所 奈良市のホームページに掲載しておりますが、掲載内容が、この詳しい内容まで掲載していないんですけども、これと同じような資料については、今後、事務局の方に、提出したいと思います。
●車谷会長 これは、県の保健所管轄ということで載っているわけですね。奈良市は市の保健所だから、ここには掲載されていないということになるんでしょうか。
●事務局 非常に難しい問題でございまして、この、奈良県全体の食の安全安心を図ることについては、奈良市と奈良県で1つになる訳なんですけれども、この食品安全・安心に係る基本方針でありますとか懇話会につきましては、県の取り組みとしての事業でございまして、食品関係は奈良市を除いて事業を実施しておりますので、その点で資料がなかったりですとか、これまで奈良市の資料というものは、提示させていただいてなかったという経緯がございます。ただ、今、委員のご指摘ございましたように、資料としては今後、奈良市の資料も、出させていただく必要があるのかなと考えております。
●車谷会長 もう一度、確認させてください。どの部分が、含まれていないとおっしゃったんでしょうか。
●事務局 監視指導計画につきましては、奈良市の分は一切、中には記載されておりませんが、食中毒の発生状況の表で、参考値として奈良市を含め県内で発生した食中毒件数と食品衛生協会さんが実施された、最後の表19のところですが、協会が実施されているので、奈良市の分も参考に記載している以外は記載しておりません。
●車谷会長 質問の仕方が悪かっと思うんですが、食の安全・安心行動計画全体は奈良市も含めて、当然入ってる、だけれども、そのうちの食品衛生の監視活動については、市は別になるということですか。
●事務局 基本方針、行動計画も奈良市は入っておりません。
●車谷会長 奈良市は入っていない。そういうことでしたかね。
●小松原委員 だから最初に質問したのはそこなんです。
つまり、情報の共有化というのは、事件事故が起こった時に、あれ知りませんですと、あぁそれは奈良市ですとか、これは奈良県でしたとか、あるいは、他のどっかでしたとか。
結局、情報の共有化できてないと、同じ事を何回も何回も何回も繰り返して間違いを起こすという。で結局、行政なんかの場合は、よく、それで担当者がいないからとかそういう話になって、そういうことを無くすために、本部というそういう窓口の一元化ですか、そういう所が必要で、立ち上げるという話だろうと僕は思ったんですけども、そこのところが、さっきも私が質問したけど、前向きに「そういうことが出来るんですね?」って言って、「出来てない」って言うんで、ここんとこがどうなんだろうなって、そこんとこ少し確認したいなあと思います。
●瀧川委員 この奈良県の基本方針を、この委員会で議論させていただいて、決めさせていただいた時は、奈良市は除くということは、確認されていません。ちょっと、その辺をご確認いただきたいと思います。
●事務局 基本方針につきましては、冒頭でご説明いたしましたが、食品安全基本法に基づき策定いたしております。基本法では、地方公共団体の区域のとなってございまして、都道府県、指定都市、中核市などがそれぞれ基本方針を策定しております。本県におきましても基本方針を策定するということで、お集まりいただいたのが平成15年でございまして、奈良市が中核市になったのは平成14年度でございました。ということで、策定当時の説明が不十分だったのかもわからないですが、この方針が動き出した時は、奈良市は中核市であったという状況でございます。
●車谷会長 そういうことだったのかなあという気もしますが、奈良市がこの全体の計画に入っていないという事になるわけですか。そのような認識ではなかったので、奈良市との調整がより重要ということになりますね。
●事務局 若干補足説明をさせていただきます。
 行動計画自体については、県の行動計画でございますので、施策自体について奈良市の施策は載ってないということはございますけれども、事務局といたしましても行動計画は県全体を網羅したものであれば充実すると思います。奈良市が中核市になったということで、食品衛生法に関する部分は別ということで載ってない訳ですが、農の部分であるとか、他の部分については、当然、県の行動計画に付随した形で、奈良市でも実施されているわけでございます。資料提供が確かに足らなかったということもございますので、今後、懇話会におきましては、監視指導計画でありますとか説明させていただく時には、奈良市も含めた資料を提供させていただくということで、ご了解いただきたいと思います。
●車谷会長 そのあたりの話、奈良市との関係の話を事務局の方で整理していただいて、今までの経過と、それから今後どういうふうに調整していくかということを、事務局の方で整理してください。整理しまとめたものを次回にでも出していただけますでしょうか。県の行動計画と言いつつ、市が除外されているということであれば、それはまた不自然なことですので、経過的にはそうではないという事務局からのご説明だったと思います。資料提供との関係でどのように整理していくかということを、次回、要約して出していただくという事にしたいと思います。
 他、何かございますでしょうか。
 かなり終了予定時間の方を超過しています。議事が遅れ申し訳ありません。
議事の1,2,3がようやく終わったところで、情報提供が4点残っております。
順番にやっていきたいと思いますが、議事進行のご協力を事務局におかれましてもよろしくお願いします。
 まず、1番目の食育の推進についてということで、これは、担当課から、よろしく説明をお願いします。
●健康増進課 最初の局長挨拶にございましたが、今年度末には奈良県食育基本計画を策定いたします。最後のホチキス留めの資料の1枚目が資料となっております。
 平成17年7月に食育基本法が施行されております。背景には、その括弧に囲ったところですが、不規則、不健全な食生活による人間活力の減退と混乱等々、そこにあげさせていただいているような、背景がございます。これらは、多岐にわたっております。
たいへん多岐にわたった、食を巡る問題があるということでございます。
 食育基本法はこのような背景を受けて、食育についての基本理念、基本方針を示し、多用な関係者が連携協力しながら国民運動として食育を総合的、計画的に推進するために策定されております。法の目的とするところは、健全な心身を培い、豊かな人間性を育むこと、それによって健康で文化的な国民の生活、豊かで活力ある社会を実現することとしております。
 国では食育推進会議を設置し、法の趣旨に乗っ取り、今年3月に食育基本計画が作成されました。その中、基本的施策はこの、真ん中の所にあげてますが、食育を総合的に推進するための必要な、基本的事項が、記述されております。これも、いろんな分野にまたがった内容となっております。その内容については省略させていただきます。
 法の中に、都道府県においても、食育推進計画を策定するように、努めなければならないというふうにあります。奈良県におきましても、奈良県に特徴的な食に関する課題がございます。
 6月に、奈良県食育推進会議条例が制定されました。奈良県におきましても、奈良県の実状にあった食育推進計画を策定することとなりました。これは、この会議は知事を会長として、25名以内の委員で、構成されております。
 奈良県においても既に、本日、食の安全等、多くの分野で食育の取り組みが行われておりますが、これらと、整合性を取りながら、関係するところが、ともに同じ理念の元、目標を定めて、総合的・計画的に食育に取り組んでいくことが重要だと考えております。
本日午後、第1回の食育推進会議を開催させていただきます。これまでに、庁内連絡会議に、情報交換、検討を行いまして、それを元に本日、多様な分野の皆さまから、ご意見をいただく予定としております。この下のスケジュールを見ていただいたら、今年度末の1月には、計画案について、パブリックコメントをいただきまして、2月には第2回の食育推進会議を開催して、県民のご意見を反映した、「奈良県食育推進計画(案)」について、ご検討いただき承認をいただく予定をしております。平成19年以降は、この計画に従いまして、進めて参りたいと思っております。以上でございます。
●車谷会長 ありがとうございます。先に、一括して、全部の情報提供していただこうと思います。続けて順に担当課の方からお願いします。
●事務局 それでは、食品表示ということで食品・生活安全課より、説明させていただきます。先程の資料の2頁目をご覧ください。
 牛肉の産地表示についてですけども、食品の分類におきまして、表の左の方を見ていただきますと、生鮮食品と加工食品に大きく分かれるんですけども、本来的に生鮮食品につきましては、その右に、産地表示と書いてます表の右側を見ていただきますと、平成12年の7月より、他の生鮮食品とともに義務化になっております。
 産地ですね、牛肉は畜産品になりますので、原産国、国産である場合は第一義的には国産とお書きいただいて、外国産のものについては、外国産と原産国名をお書きいただく表示になっております。ついで、生鮮食品に近い加工食品ということで、平成16年9月に加工食品品質表示基準が改正になりまして、そこに列挙して、まあ今、牛肉に関することということになりましたので、大まかに列挙、ここに書いております、調味した食肉であったりとか、茹で又は蒸した食肉等々、いわゆる加工のプロセスが簡易な5食品については主要な原料が50%以上のものについては原料の原産地の表示をしなさいと言うことで経過期間を経まして、この10月より完全義務化とになっておるところです。
 続きまして、加工食品についてなんですけども、先程説明させていただきました、生鮮に近い加工食品につきましては、特殊な、梅干しであったりお漬け物であったりとか、鰻の蒲焼き等々について、特殊なものについては、原料原産地の表示義務がありますが、現行では、一般に言われております加工食品については、原料原産地の表示義務はございませんので、牛肉の産地表示につきましても、加工度の高い通常の加工食品の表示義務はありません。
 続きまして、外食についてなんですが、その分についても、特段、法律の決まりがございませんので、産地表示義務はございません。ただし、表右側の方でですね、加工食品及び外食の所を見ていただきますと、今年7月に国の通知におきまして、義務表示ではないけれども、特段の配慮をいただきたいということで関係団体等に対して、加工食品については製造業者の団体について、情報提供していただけるようにという文書、通知を出しておりますし、外食産業につきましては、先程の説明にもありましたように、昨年の7月に外食における原産地表示に関するガイドラインが策定されており、それの一層の取り組みをお願いします、という形の、通知を農林水産省の方から出されております。
 それにともないまして、下の段、2頁の下の方ですけども、監視指導の強化ということで、ここに書いてますような内容で農林水産省の方で調査等を行っておられるところでございます。
 続きまして、1頁めっくていただきまして、シイタケの品質表示基準ていう資料でございます。さきほど申し上げましたように、平成12年7月に、いわゆる生鮮食品につきましては、名称と原産地の表示ということで、JAS法上義務づけられた所なんですけれども、そこに書いてますように6月30日付けの告示によりまして、シイタケ、いわゆる生シイタケなんですけれども、栽培方法についても表示の義務化されたところでございます。
いわゆる、原木栽培によるシイタケ、ないしは菌床栽培によるシイタケについては、どちらかになるとは思うんですけども、栽培方法を明示しなさいという形になっております。
これにつきましては、資料の一番下の方にありますように、今月いっぱい、経過措置ということになりまして、10月から完全義務化になるところでございます。
 続いて、もう一枚めくっていただきまして、先程、ご質問あって、一部重複するところがありますが、昨年度の懇話会の委員さんのご提言によりまして、今年度につきましては、食の安全・安心学習会を、高校生、県内の高校生の方を対象に行った資料でございます。
●車谷会長 ありがとうございました。
 ご説明いただきましたが、これらの事について、ご質問等ございましたらどうぞ。
 ございませんでしょうか、どの点のことについてでも結構です。
●小松原委員
 議事と情報提供というのは、素材としてどう違うんですか。
 情報提供であれば、聞くだけで、これで終わればいいんじゃないかと思いまして。
●事務局 ありがとうございます。ご指摘のとおり、情報提供は法改正でこうなったとかをお知らせするという内容でございます。議事の方は、ご意見いただいて修正したり、創り上げたりということで理解いただければと思います。
●車谷会長 今、情報提供、説明いただきましたことについて、質問があればどうぞ。よろしいでしょうか。
 本来ならば、新しい委員の参加もありますので、自己紹介も兼ねて、この懇話会でこういうことをということのお話しもしていただこうと思っていたんですが、時間が予定の30分近く過ぎておりますので、次回の機会にそれぞれの委員のお考えなどをうかがう時間を取りたいと思います。
 今回の整理をしておきたいと思います。3点整理しておきたいと思います。
1つは、議事2に関してです。平成18年度奈良県食品安全・安心行動計画(案)としてのご説明があって、この懇話会での意見を反映して、最終的に(案)が取れるということで、そういうことで、この議事を進めたわけであります。色々とご意見が出ました。何がうまくいって、何がうまくいかなかった、あるいはうまくいかなかった点については、こういうふうにしよう、特徴とか評価、あるいは目標をどうしてこういうふうにしたかというようなことについて、総括表みたいなものがあるほうが良いというご指摘も重要なことであったかと思います。
 で、その総括表を、総括表ですのでごく簡単な表という事になりますが、総括表を付けていただくということで、この案を了解したいと思いますが、それで委員の皆様方、よろしいでしょうか。
(委員から「異議なし」の声)
 それでは、総括表を付けるということで、(案)を取っていただくことにしたいと思います。
 それから2つ目、これは私自身の議事がまずかった点もありますが、奈良市からの情報提供、情報資料の整理をどういうふうにしていくかということです。
 これは、最終的には事務局でもう一度、県全体の基本方針と、奈良市との兼ね合いを整理していただく、その上で、今回監視指導結果についての話が出たわけですけれども、どういう形で奈良市の情報を提供いただくかということを、事務局で整理していただくと。
 県と市の方では、その情報、資料の整理の仕方が違う、あるいは、統計の取り方が違うということで、一部整合性を欠く部分が出てくる可能性があるかと思いますけれども、基本的にはこの場でそういった資料を提示していただいて論議、意見交換したいということですので、県全体としての行動計画との関係、資料提供をどの様にしていただくかということを事務局で整理していただいて、次回、ご説明いただきたいと思います。
 もう1つは、この懇話会の性格ですけれども、設置要綱第2条で定められてるとおり、意見交換の場ですので、意見交換の時間を十分に取りたいというふうに思っています。
 昨年度、一期目もそういうつもりで会長をさせていただいていて、時間がオーバーする、超過する回も多かったんですけども、もう一度、意見交換の場であるということを改めて認識した上で、次回からは、時間配分を考えてみたいと思います。今回、2時間少し、特に初回であったということもあって、短かったように思うんですが、いずれにしても、意見交換が非常に重要な場でありますので、そこに十分時間を取りたいと思います。資料の事前配付等も含めて、議事の運営を、次回、改めて考えたいと。事務局と会長とで、相談させていただきたいと思います。
 一応3点を、主な要約としておきたいと思います。
 以上のまとめについて、何かご意見ございますでしょうか、ご指摘ございますでしょうか。もしあれば、私の方にでも、あるいは事務局の方にでも、後日でもお伝えておいただければ、会長である私と事務局の方で調整させていただたいと思います。
 それでは、非常に貴重な意見を賜ったと思います。
 事務局でも、今回出された意見を踏まえて、行政施策の方に反映していただきたいと思います。
 時間も30分もオーバーして、申し訳ありませんでしたが、これで2期目の懇話会としては初めてですが、通算第6回の奈良県食品安全・安心懇話会を終了させていただきたいと思います。司会を事務局の方にお戻ししたいと思います。ありがとうございました。
●司会 車谷会長、長時間にわたりどうもありがとうございました。
 委員の皆様方にも、熱心にご意見をいただきまして、今日、会長さんにおまとめいただいたことについては、事務局でなるべく早く皆様方にお返事させていただきたいと思います。次回につきましては、懇話会、随時問題がある時にということになっておりますが、定例的にということでございましたら、年明けに第2回目ということで予定しております。
本日は、長時間にわたりどうもありがとうございました。