ならびと


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第6回 あしたのなら表彰(平成27年度)を受賞された寺岡さんに「還暦野球でまちおこし」について伺いました。

寺岡 稔(てらおかみのる)さん
(一社)日本生涯還暦野球協会理事長
高齢者が地域を元気に
 仕事の関係でスイスを訪問することが多く、福祉の充実するスイスでは60歳を過ぎた人が楽しく暮らしているのを見てきました。
 その後、福祉や地域活性化に興味を持ち、58歳で奈良県立大学の地域創造学部へ入学し、日本で特に高齢化が進んでいる北海道の一部地域を主な対象として調査・研究していました。そんな中、日本でも還暦を超えた人が元気なこと、旅行など活発に行動していることがわかりました。
 そこで、高齢社会の今だからこそ、元気な高齢者の活動が「まちおこし」につながらないかと考えました。
還暦野球チーム設立
 高齢者が活躍できる企画をたくさん考えましたが、団塊世代で話が一番盛り上がったのが、子どもの頃に誰もがしたことのある「野球」の話題でした。
 県内では高齢者が中心となったチームがなかったため、還暦野球チームを作り、活動しているうち新聞に取り上げられ、問い合せが殺到しました。すぐに40人くらいが集まり、3チームができるほどでした。今では16チームに増え、交流や試合をしています。
還暦野球でまちおこしへ
 還暦野球チームは全国各地にあるので、全国大会を開催することで、更に地域が活性化すると思いました。たまたま宇陀市へ提案してみたところ、「還暦野球のまち 宇陀市」を宣言し、「まちおこし」の一環として取り組んでくれることになりました。
 宇陀市で行う全国大会は、今では県内外24チームが参加する規模となり、全国のチームが県内で宿泊や買い物もしてくれています。
 また、高齢者だけでなく、大会の運営や審判などは関西学生軟式野球連盟の大学生が協力してくれています。今年は大学軟式野球のインカレ(全国大会)を宇陀市で開催するなど、若い世代が加わることで、世代間交流やまちおこしがますます活発になっています。
今後の活動
 還暦野球は、まちおこしだけでなく、高齢者が目標や生きがいを持てる場にもなっています。誰でも気軽に参加できるので、もっと参加者が増えると嬉しいです。
 11月末には、兵庫県にある「ほっともっとフィールド神戸」で、「第1回おじいちゃんの甲子園」を開催し、この運営も学生が協力してくれています。今後は、この大会を実際に阪神甲子園球場で開催することが目標です。
 また、海外の還暦野球チームとも試合ができるようにこの活動を広め、還暦野球を通じて日本の良さを知ってもらい、地域の活性化につなげたいです。

選手としても活躍
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