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皆さんの「はたらく」目的は何ですか?
「生活(お金)のため」「国民の義務」「何かを変えるため」「やりがい」・・・。答えは人によって、状況によって異なります。
でも誰にとっても「人の役に立ち、必要とされる」ことは大きな幸せです。それは障害のある人にとっても同じ。
奈良県は障害者雇用率が2年連続で全国1位になりました。
今回の特集では、障害のある人がいきいきと活躍する現場を紹介します。 |
出典:平成29年「障害者雇用状況の集計結果」(厚生労働省) |
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奈良県と奈良労働局は、障害のある人の就労に積極的に取り組む企業等を「障害者はたらく応援団なら」として登録しています(平成30年3月現在48社登録)。応援団では職場実習の拡大や障害者理解の促進など、官民一体となって障害のある人の就労を支援しています。
登録企業の取り組みを紹介します。
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株式会社ハートフルコープなら
森本 真樹(もりもと まさき)さん
平成23年7月に入社し、現在はニンジンや玉ネギの計量を行っています。仕事は楽しいですが、ついつい集中しすぎてしまう時もあります。現在は、後輩に機械の使い方を教えたりもしています。 |
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ディアーズコープたつたがわ店
梶原 沙菜江(かじはら さなえ)さん
昨年春に高等養護学校を卒業して働いています。
お店では刺身の盛り付けやパック、商品の値付けや発注を行っています。働く前はいろいろ不安でしたが、作業内容を優しく教えてもらえました。今は「刺身検定」への合格を目指して頑張っています。仕事だけでなく、職場の皆さんとおしゃべりができて楽しいです。 |
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市民生活協同組合ならコープ ハートフル事業担当部長
(株式会社ハートフルコープなら代表取締役)
竹村 彰(たけむら あきら)さん
市民生活協同組合ならコープを始め、グループ会社の(株)CWS、(株)ハートフルコープなら、(株)ハートフルコープよしのなど、グループをあげて障害者雇用に取り組んでいます。
最初に2週間程度、実習生として職場を体験してもらっています。この期間に本人のやる気や個性等を確認しています。採用後に長く仕事を続けてもらうには、「障害」を意識しすぎないことが大切です。「障害がある」と周囲が壁を作ってしまうと、本人が孤立してしまいます。さまざまな配慮は必要ですが、まずは職場の「同僚」として受け入れ、「できること」と「できないこと」を確認しながら仕事を任せています。 |
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社会福祉法人 以和貴(いわき)会
sweets factory Monstera(モンステラ) |
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藤本 麻緒(ふじもと まお)さん
養護学校の時に職場実習に来て、お菓子作りに興味を持ったので、昨年3月の卒業後から働いています。細かな作業が多いですが、慣れれば大丈夫です。職場の仲間と一緒にいる時が楽しいです。接客にも興味があるので、併設するカフェでも働いてみたいです。 |
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製菓担当
北井 香織(きたい かおり)さん
菓子工房で9人、ベーカリーカフェで4人の障害のある皆さんが働いています。製造に関しては作業工程が視覚的に分かりやすいように、カードを作って活用しています。
作ったお菓子はお店以外でも、香芝市の総合福祉センターや養護学校で出張販売し、地域の皆さんに、お菓子の購入を通じて支援していただいています。昨年9月に開催された第9回スウィーツ甲子園奈良大会では、地元でとれたお米の米粉を使ったお菓子でグランプリを取ることができました。自分たちの作ったものが評価され買ってもらえることで、一層皆さんの自信ややりがいにつながっています。 |
県内のショッピングモール等でも障害のある人の作った商品の販売会をしています。 |
詳しくは
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薮本 侑希(やぶもと ゆき)さん
小児センターで、8時30分~17時15分まで働いています。子どもたちが遊ぶおもちゃの消毒や必要な備品の補充、タオルの回収や配布などを行っています。子どもたちや保護者の方に、「ありがとう」と言ってもらえてとてもうれしいです。 |
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障害者雇用推進マネージャー
岡山 弘美(おかやま ひろみ)さん
現在30人の知的障害、精神・発達障害のある皆さんが働いています。また、年間50人以上の実習生を受け入れ、主に病棟で使用するおしぼりや清拭タオルの準備をしてもらっています。
病院内を回って仕事を探すところから始めましたが、今では皆さんは大切な戦力です。患者さんや各職場から感謝の声がたくさん聞こえるようになり、励みにもなっています。
平成27年4月に障害者雇用推進係を設置し、関係者と定期的にミーティングを行ったり、半年に一度、本人と面談するなどのフォローを行っています。これからも皆さんがもっと自信をもち、安心して働ける職場にしていきたいです。 |
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さまざまな機関が、障害のある人の就労を支援しています。 |
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障害者就業・生活支援センター
なら東和障害者就業・生活支援センター たいよう
センター長
村上 仁(むらかみ じん)さん
障害者就業・生活支援センターは県と労働局から委託を受け、県内の5つのエリアで、各地域の障害のある人の就労や、関係機関と連携しながら日常生活の支援を行っています。
当センターの登録者数は現在500人以上で、年間4000件近くの相談に応じています。
相談ではまず事情をじっくりと聞き、その方のスキルや生活パターンがその仕事に合っているかを一緒に考えたり、さらに訓練が必要な方には障害福祉サービス事業所等を紹介したりしています。
また、障害のある人の雇用を検討している企業や、既に雇用している企業からも「どんな配慮が必要なのか知りたい」「職場での指示がうまく伝わらない」といった相談に応じています。
私たちの役割は関係機関との連携があってこそ担えるものです。そのためには、何でも気軽に話ができる関係作りが大切です。これからも相談者・企業・関係機関の担当者など、ひとりひとりと向き合い、切れ目のない就労支援を目指して活動していきます。 |
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なら障害者就業・生活支援センター コンパス
電話 0742-32-5512
FAX 0742-93-7712 |
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なら東和障害者就業・生活支援センター たいよう
電話 0744-43-4404
FAX 0744-43-4404 |
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なら西和障害者就業・生活支援センター ライク
電話 0743-85-7702
FAX 0743-85-7703 |
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なら中和障害者就業・生活支援センター ブリッジ
電話 0744-23-7176
FAX 0744-23-7181 |
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なら南和障害者就業・生活支援センター ハローJob
電話 0747-54-5511
FAX 0747-54-5501 |
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4月1日から障害者の法定雇用率が引き上げられました
事業主区分 |
法定雇用率 |
民間企業 |
2.0% → 2.2%(0.2%UP) |
国、地方公共団体、特殊法人 |
2.3% → 2.5%(0.2%UP) |
都道府県等の教育委員会 |
2.2% → 2.4%(0.2%UP) |
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対象となる事業主の範囲が、従来の「従業員50人以上」から「45.5人以上」に広がりました。 |
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障害者雇用義務の対象に、精神障害者が加わりました。 |
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2021年4月までには、さらに0.1%の引き上げとなり、対象となる事業主の範囲は、「従業員43.5人以上」に広がります。 |
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問 |
県障害福祉課
電話 0742-27-8514
FAX 0742-22-1814 |
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