ならびと

県民だより奈良 平成30年8月号

ならびと
第8回あしたのなら表彰(平成29年度)を受賞された「Dog's Smile」の福西知子さんに「犬の保護活動への思い」について伺いました。
福西 知子さん
Dog's Smile 福西 知子(ふくにし ともこ)さん
500の命を救う
 10年前から犬の保護ボランティアをしています。具体的には、動物愛護センターなどで、一般への譲渡対象からはずれた犬を一時的に引き取って、新しい飼い主さんを探して譲渡しています。
 きっかけは、他県で経営破綻した犬のテーマパークの悲惨な状況を見て、そこで飼われていた犬を一時的に預かるボランティアをしたことでした。その後、奈良県での犬の殺処分の状況を知り、「自分のできる範囲で」と思って、今の活動を始めました。
 初めはひとりで活動していましたが、インターネットで情報を発信していくうちに賛同してくれる人が増えました。今では、それぞれの自宅で犬を一時保護する「預かりボランティアさん」や、譲渡会などの手伝いをするボランティアさんと50人くらいで活動しています。これまでに、約500頭の犬を保護し、譲渡してきました。
人も犬も幸せになってほしい
 新しい飼い主さんを見つけるために、インターネットで募集するほか、月に1回「ほごいぬミーティング」を開催しています。「ほごいぬミーティング」とは、預かりボランティアさんが保護犬を連れて集まり、そこへ犬を飼ってみたい人に来てもらうイベントです。犬の状態を説明しながら、新しい飼い主さんを探します。多い時は50組以上が来てくれます。
 犬が二度と不幸にならないよう、譲渡は慎重に行います。引き取り希望者さんとの面談や家庭訪問をすることで、本当に無理なく飼えるのかを確認しています。飼い主・飼い犬の両方の幸せが私たちの理想です。
この活動が必要なくなることを願って
 以前より減ったとはいえ、まだまだ多くの犬が殺処分されています。その一方で、業者による過剰な繁殖や、飼い主による無責任な飼育放棄が行われているのが現状です。犬は自分の生きる環境を選べないので、繁殖も飼育も、人間が責任を持って行わなければなりません。
 犬は人間にたくさんのものを与えてくれる大切なパートナーで、飼うのであれば、最期まで一緒にいるのは当然です。でも、もし、どうしても飼えなくなった場合は安易に飼育放棄するのではなく、次の飼い主を見つけてあげてください。また、ペットショップに行く前に「保護犬を飼う」ことも一度考えてほしいです。
 今後も犬の保護ボランティアを続けていきますが、いつか、この活動が必要なくなることを願っています。
ほごいぬミーティング
ほごいぬミーティング
県広報広聴課
電話 0742-27-8326
FAX 0742-22-6904
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
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お問い合わせ

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報道係 TEL : 0742-27-8325
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