ディライト株式会社

ディライト

ディライト株式会社(奈良市)


社員全員が「喜び上手、喜ばせ上手」をめざす
あたたかい企業風土

皆さんはディライト株式会社をご存じでしょうか?元々は天理で繊維業としてはじまり、現在は奈良県内のブライダル業ではトップシェアだそうです。「奈良の人たちに恩返ししたい」という創業の思いが、そのまま企業風土になっているディライト株式会社を紹介します。

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奈良の地で、幸せを届けたい

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ディライトの事業について、総務グループ人事担当の北村真理子(きたむらまりこ)さんにお話を伺いました。

2004年、奈良市春日野町にディライトの本社兼ブライダル施設「ザ・ヒルトップテラス奈良」がオープンしました。

「当時、奈良には魅力的な式場が数えるほどしかなく、奈良のカップルの多くは、式場の選択肢が充実している都市部で式を挙げていました。奈良から県外の式場に流れてしまった人たちは、本当は奈良で結婚式をあげたかったはず。奈良に愛着を感じている方々が幸せを感じられる場所を作りたい、『奈良ならではのブライダル』を提供できたらいいな、という思いからブライダル事業がスタートしました。」



「奈良ならではのブライダル」としては、ザ・ヒルトップテラス奈良が若草山の麓に位置するということもあり、若草山で結婚式を挙げるプランもあります。たびたび鹿が式にやってくるのが好評だということ。鹿はフラワーシャワーの花びらが大好きだそうです。



「緑の景色に白のドレスが映える」と人気の式場

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「喜び上手、喜ばせ上手」で地元に恩返し

現在、ブライダルだけではなくレストランや写真スタジオなどの他業界へも進出しているディライト。事業を拡大・多角化していく中でも一貫して大切にしていることがある、と北村さん。

「私たちのコアとして『喜び上手、喜ばせ上手』という言葉が創業のときからあります。この言葉は、昔、会長が大病を患った時に、今までお世話になった人たちのことが走馬燈のように浮かんできたため、復帰後は『自分に命ある限り、今までお世話になった人たちのために生きていこう、奈良の人たちに恩返ししよう』と誓ったことから始まっています。目の前にいる人を喜ばせるために、どれだけ熱量を注げるか。そして、その人が喜んでいる姿を自分の喜びにする。この言葉が、私たちが仕事をしていく上での基礎となっています。」


社員の皆さんは、この言葉を文化として、どんな事業を展開する上でも大切にしているそうです。
また、この文化に共感して入社される方も多いのだとか。北村さんは新卒採用も担当していますが、年々そういう心を持った学生が集まってくるように感じるそうです。



社員が輝くための「ハッピーライフプロジェクト」

プランナーや営業職などにも、女性社員の割合が高いブライダル業界。ディライトでは、女性が働きやすくなるよう、時短制度をはじめとした各種制度の整備や、女性のキャリアアップのサポートをしています。

「ふつう土日にも仕事があるプランナーという職業は、結婚・出産などのライフイベントが控えている女性にはなかなか続けにくいイメージがあると思います。でも、スキルや経験のある女性社員が戻ってきてくれたら、私たちにとっては幸せなこと。だったら復帰しやすい環境が必要ですよね。」


女性が復帰しやすい環境を整備した影響もあり、現在では結婚・妊娠後に復帰する方が実際に増えてきているそうです。では、復帰を後押しするどんな環境を整備されているのでしょうか。

「社内で『ハッピーライフプロジェクト』を立ち上げています。結婚した女性社員や子供を持つお母さん社員にメンバーになってもらい、自分たちの後に続く女性社員が『仕事を続けよう』と思ってもらえるきっかけを作ることを目的に活動しています。メンバーをはじめ、社員が『どれだけ仕事で輝けるか』というテーマでセミナーを開いたりしています。このプロジェクトでの提案がきっかけで、本社にキッズスペースが出来ました。今後は男性社員の意識改革のためのセミナーも開きたいと考えています。やはり、男性の意識改革は会社でも家庭でも必要ですね。」

これからも、ハッピーライフプロジェクトで、男女問わず休暇取得や復帰について不安に思っている人たちが夢を持てる取り組みを展開していきたいとのことでした。


みんな家族のようなあたたかさです 女性ロールモデル 本出絵里奈(ほんでえりな)さん

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次に、経営管理グループ・経理担当の本出絵里奈さんにお話を伺いました。本出さんは結婚式のプランナーとして活躍され、育休からの復帰後は経理担当として会社を支えていらっしゃいます。

- 本出さんのお仕事について教えてください。

「入社後はウェディングプランナーをしていました。育休から復帰した後は、経理として社内のお金の動き全てのとりまとめをしています。プランナーとしての復帰も考えましたが、家庭を第一優先にしたかったため、経理に移りました。『みんな家族』のような社内の雰囲気が好きだったので、プランナーでなくてもこの会社で働き続けたいという気持ちが強かったです。」



- お仕事で大変だったことはありますか。

「社会人一年目の時が精神的に辛かったですね。最初の研修では『本出さんは声が大きくて良いね!』なんて言われて自分でも自信を持っていましたが、いざプランナーの研修となると何もできなくて。同期の中でも一番デビューが遅かったです。」



- 辛い時期はどうやって乗り切りましたか。

「先輩にマンツーマンで指導を受けられるトレーナー・トレーニー制度というのがあり、朝早くや仕事が終わってからなどのタイミングで先輩にたくさん相談をしました。先輩はとても親身に接してくださり、テストに受かれば皆がケーキを囲んでお祝いしてくれました。ディライトは『みんなで新人を育てていく』という意識が強いと思います。」


- お仕事でやりがいを感じる瞬間はどんなときですか。

「プランナーとしては、式のはじめと終わりの空気にやりがいを感じていました。綿密に打ち合わせを重ね、席順・お花・お料理・ドレスなどがそろって最後に新郎新婦が式場に入ってくる。その瞬間には、お客様の人生の一場面が『完成した!』という達成感がありました。
今の経理という仕事はプランナーのような表舞台の仕事ではありませんが、裏方として会社を支えることにやりがいを感じています。かつて現場で働いていた自分だからこそ提案できることもあると思いますので。」

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社員の声が制度につながり、仕事と家庭の両立を実現

- ディライトは休暇や研修の制度が充実しているそうですが、本出さんは何か活用されていますか。

「誕生日や結婚記念日などに休みがもらえる『アニバーサリー制度』ですね。この制度を使って、私は毎年子どもの誕生日に休みをもらっています。『誕生日は休みたいよねー』という社員の一言が社長にまで届いてできた制度なんですよ。時短制度なども同じように作られました。そういうことが成立する、社員が本当に必要としている制度を作っていく社内の雰囲気が、職場復帰しやすかった大きな要因です。また、復帰後子供を実家に預けていましたが、キッズルームがあるので、子供がぐずった時などは職場に連れて行きました。みんな家族のように受け入れてくれました。」


そんなあたたかい職場だからこそ、「家では、仕事だからを理由にしない、仕事では、子供がいるからを理由にしない」ことを、両立する上で大切にしているそうです。


編集後記
-大学生プロジェクトメンバーより-

お話を聞いていると、一生に一度の結婚式のプロデュースはもちろん生半可な覚悟でできないものだと改めて感じました。しかし、責任やプレッシャーを避けられない業界であるにも関わらず、取材をさせていただいた北村さん、本出さんを始め、ディライトで出会ったすべての人たちの苦労を微塵も感じさせない笑顔が印象的でした。

取材を終えてから、ディライトのコンセプト「喜び上手、喜ばせ上手」の意味をもう一度考えてみました。喜び上手な人というのは人を喜ばせることも上手で、その逆もまた然りなのではないかと思います。私もそんな人になりたいです。

これから就活を控えている立場として、本出さんのように「育休後もここで働きたい」「この会社で役に立ちたい」と思えるような会社に出会いたいと強く感じました。ブライダル業界を志望する学生さんには、ぜひEXPO会場にお越しいただき、一度ディライトのお話を聞いていただきたいです。この取材が、将来本出さんのような素敵なロールモデルとなりうる皆さんへの架け橋となれば嬉しいです。

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ディライト株式会社

主な業種 サービス業

所在地 奈良市春日野町98
従業員数 350人
事業内容 ブタイダル・レストラン・カフェ・フォトスタジオの運営
HP http://dlight.jp/

取材担当 奈良女子大学3年生 山川紗由里、1年生 杉本京香


記事作成:平成30年10月24日


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