奈良の輝く 企業×起業

県民だより奈良 2019年7月号

奈良の輝く企業・起業

三輪を表現する酒造り
今西酒造株式会社
代表取締役 14代蔵主
今西 将之(いまにし まさゆき)さん

今西 将之さん

酒の聖地三輪での酒造り

 当蔵は1660年(万治3年)に創業し、三輪山をご神体とした大神神社に奉納する酒を造り続けている、現在では三輪に1軒だけ残る酒蔵です。
 7年前、先代より酒蔵を引き継ぎ、平均年齢28歳の若手社員らとともに、お客様から「うまい!」の声をいただくために、妥協せず手間暇かけた酒造りをしています。

酒造りへの思い

 大手も中小も酒造りの工程は全て同じです。味わいを決定づけるポイントは、各工程においてどれだけこだわるかだと考えています。例えば、「洗米」という工程では、小分けすればするほど、きれいに糠(ぬか)を落とすことができますが、膨大な時間がかかります。酒造りは冬季のみで行うため、絶えず慌ただしく、各蔵は効率とのせめぎ合いをしています。その中で、当蔵は、効率は一切無視し、各醸造工程のパフォーマンスを最大限高めることを最優先しています。先ほどの「洗米」では、出来上がりの品質を重視し、当蔵では10kgずつ小分けにして行っています。
 また、「三輪を飲む」をコンセプトとして、酒の原料となる水や米は、地元三輪の風土を活かした「三輪山の伏流水(ふくりゅうすい)」と「この水の湧く水脈上で契約農家とともに育てた米」を使用しています。今年は自社田において、自分たちで米を育てる取り組みも行っています。

米運び
米運び

酒を通じて三輪のまちを元気に

 これまで、地元の方々の支えで酒造りを続けてくることができました。
 また、地元を離れたことで三輪の素晴らしさを改めて感じたこともあり、「地元へ恩返しをしたい」、「三輪の良さを伝えたい」という思いから、6年前、三輪にある酒と縁のあるスポットを案内する「聖地巡盃ツアー」を始めました。地元の方にガイドとなっていただき、今では、毎年多くの方々に三輪巡りを楽しんでいただいています。
 今後も、「三輪」にこだわりぬくことで、多くの方が酒を求めて三輪へ来てくださり、地元のさまざまな家業が継承され、三輪のまちが元気になるよう、国内外へ「三輪の酒」を発信していきたいと思います。

県外流通商品「みむろ杉」
県外流通商品「みむろ杉」

三輪を表現した酒「三諸杉」は下記HPなどで購入できます。
今西酒造株式会社
今西酒造株式会社
〒633-0001 桜井市三輪510番地
電話 0744-42-6022
FAX 0744-42-3612
URL imanishisyuzou.com
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
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お問い合わせ

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