ぶらり日本書紀

県民だより奈良 2019年8月号

ぶらり日本書紀
相撲神社
相撲神社
相撲神社地図
葛城市相撲館「けはや座」地図
巻第六「垂仁天皇」 相撲・埴輪(はにわ)のはじまり
 垂仁(すいにん)天皇の時代、「当麻邑(たぎまのむら)に勇ましく強い当麻蹶速(たぎまのけはや)という者がいて、力比べの相手を探しています」と奏する者がいました。それを聞いた天皇は、蹶速と互角に戦える者を探し、推挙された野見宿禰(のみのすくね)を出雲国(いずものくに)から呼び寄せました。そして二人は力比べをし、宿禰が蹶速のあばら骨を蹴り折り、腰を踏み砕いて殺してしまいました。宿禰は褒美に蹶速の領地をもらい、そのまま留まって朝廷に仕えることになりました。この宿禰と蹶速の力比べが相撲の起源だとされています。
 同じく垂仁天皇の時代、陵墓の境界に臣下を生き埋めにする殉葬という葬礼が行われた際、昼夜泣き呻(うめ)く臣下の声を聞き、天皇は心を痛めていました。皇后の日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)が亡くなったとき、殉葬を止めるため、新たな方法を臣下にたずねました。すると野見宿禰が出雲国の土部(はにべ)百人を呼び寄せ、埴土(はにつち)で人や馬などを作って陵墓に立てるように進言しました。これを名付けて埴輪(はにわ)といいます。天皇は喜び、皇后の陵墓に埴輪を立てて弔いました。『日本書紀』ではこれを埴輪の起源としています。
當麻蹶速塚
 當麻寺の参道にある蹶速の墓と伝わる場所です。塚の隣には相撲館の「けはや座」があり、その展示土俵に上がることができます。
當麻蹶速塚
相撲神社
 野見宿禰と当麻蹶速が戦い日本初の天覧試合が行われたとされている場所で桜井市穴師にあります。大兵主(だいひょうず)神社の摂社で、宿禰が祀(まつ)られています。
特別展「出雲と大和」開催! 2020年1月15日(水曜日)~3月8日(日曜日)
東京国立博物館で日本書紀成立1300年特別展「出雲と大和」を開催します。
詳しくは下記へ。
特別展「出雲と大和」
URL izumo-yamato2020.jp/
県文化資源活用課
電話 0742-27-8975
FAX 0742-27-0213
www3.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/
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