ならびと

県民だより奈良 2020年2月号

ならびと
第5回奈良のお薬師さん大賞を受賞された若野達也さんにお話を伺いました。
若野 達也さん
(公社)日本認知症グループホーム協会
奈良県支部 支部長
(一社)SPSラボ若年認知症サポートセンター
きずなや 代表理事
精神保健福祉士
若野 達也(わかの たつや)さん
認知症になった祖父を見て、福祉の道へ
 小学校5年生の時に、大好きだった祖父が認知症で入院しました。そこで目にした病院の環境は決して良いものではなく、患者は病院のベッドに縛られたり、ストレッチャーに乗せられて廊下に並べられたりしていました。「患者のためにも、この環境を変えたい」という気持ちが芽生え、福祉の道へ進むことを決意しました。
 大学卒業後、医療ソーシャルワーカーとして病院や行政機関に勤務し、精神障害者や認知症患者から相談を受ける中で、「一人一人に寄り添い、本人の意思を尊重した支援をしたい」と強く思うようになりました。
行き場のない人のために
 病院勤務をしている時に、若くして認知症を発症した人(若年性認知症)の受け入れ先がなく、患者やその家族が困っている現状に直面しました。そこで、働きながら精神保健福祉士の資格を取得し、2004年に奈良市で若年性認知症の人を受け入れるグループホームを設立しました。
 2009年からはグループホームに加えて、若年性認知症の相談窓口や悩みを抱える人の居場所として「若年認知症サポートセンターきずなや」を立ち上げました。2017年からは奈良県でも相談業務が始まり、若年性認知症のサポート体制が整いつつあります。相談窓口ができたことで、支援が必要な人に、より早い段階で出会え、患者やその家族に寄り添った支援を行いやすくなりました。
つながりが大きな力に
 若年認知症サポートセンターきずなやでは、若年性認知症の人が地域の農家や大学生と一緒に農作物を育てることで、地域貢献や就労にも取り組んでいます。昨年は、5年かけて育てた大和橘を初出荷し、みんなで喜びを分かち合いました。
 若年性認知症の人や家族だけでなく、全ての人が心癒せる場所を、行政とも協力して作っていきたいです。祖父は入院の数年後に亡くなりましたが、「きっと達也は世の役に立つ人になる」と言ってくれた言葉が今も僕の中で生き続けています。悩みを抱える人のため、大好きだった祖父のためにも、これからも一人一人に寄り添った支援を続けていきたいです。
大和橘を育てる「きずなや」のみなさん
大和橘を育てる「きずなや」のみなさん
若年性認知症は誰にでも発症する可能性があります。
悩みを抱え込まず、お気軽にご相談ください。
奈良県若年性認知症サポートセンター
〒631-0055 奈良市大和田町1914-1
電話 0742-81-3857
(一社)SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなやが奈良県の委託を受け、当事業を実施しています。
県広報広聴課
電話 0742-27-8326
FAX 0742-22-6904
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報紙係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報制作係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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