「E-夢 はっしん!」









令和2年4月1日(水曜日)
≪第298号≫
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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
「改善(ミクロ)」から「改革(マクロ)」へ
奈良県教育委員会
教育長 吉田 育弘
最も大切な能力は何かと問われたら私はイメージ力と答えるだろう。学校の職場風土を一言で表現すると、「成長」「安定」または「ポジティブ」「ネガティブ」それとも「開放的」「閉鎖的」、どのような言葉をイメージするだろうか。私は教育委員会事務局に入って、その前半は「前例主義」、後半は「改革主義」をイメージした。高校の入試改革や再編計画に間接的にも関わりを持ったことが後半のイメージに影響を与えたと思う。
後半のイメージは私の行動規範に大きく影響を与えた。トヨタの会社経営の根幹が「kaizen」であることを本で知り、自らの行動規範を「改善」と心がけようとした。教育長の仕事は「行政+改善」、校長の仕事は「経営+改善」、教職員の仕事は「職務+改善」、特に教員は「授業+改善」が主な仕事となる。
配慮すべき改善のポイントは、行政や経営ではトヨタのように「ムダ、ムリ、ムラ」を洗い出し、整理して優先順位をつけること、そして、教育の質向上につなげることだ。特にムダをいつまでも強いることは、所属職員の人生を無駄にすることになる。それでは、授業では何だろうか。一斉授業からアクティブラーニング型の授業への転換を図ること?いや、教育の語源にさかのぼると、日常の授業で、子どもの興味、関心や能力をいかに引き出すか、それがすべてではないだろうか。
信頼される学校作りや改革というマクロの視点にとらわれすぎて、日常的に改善を行うミクロの視点を忘れないこと、ミクロとマクロの世界を行き来すること、微分積分を学んだことが少しは生きているのだろう。
【1】令和2年4月教職員の人事異動について
<教職員課>
異動件数(退職含む)については、小・中学校が1,237件、県立学校が392件、事務局が112件で総数は1,741件となりました。異動総数は昨年と比して90件の増となりました。
本年の異動は、小・中学校では、多様な経験を積み重ねさせるため、採用後4年以上の初回異動者の他市町村への積極的な異動に努め、異動対象者の26.4%を異動しました。また、初回異動者以外の市町村間交流も積極的に進めました。
県立中学校・高等学校の異動は、前年度に比べ、退職が3件減、管理職異動が1件減となりましたが、異動総数は13件減となりました。また、特別支援学校では、4件減となりました。本年も、「教職員人事異動方針」を踏まえて、「令和2年4月教職員人事異動の重点項目」の実現に努めたところです。
具体的に小・中学校では、(1)新規採用後に配置された学校での勤務が4年以上となる者については、地域や学校の実情を考慮の上、全県的な視野に立って、県内全域の他市町村への異動を行う。その他の市町村間交流についても、積極的に異動を進め人材交流を活発化させる。(2)女性管理職の積極的な登用を進める。(3)管理職及び県教育委員会事務局指導主事等への若手教員の積極的な登用を進める。(4)人材育成を目的とした特別支援学校及び国公立学校等との交流、並びに小中一貫教育及び特別支援教育・通級指導の充実を目的とした小・中学校間の交流を積極的に進めました。
また、県立学校においては、(1)高等学校については、地域・学科間及び若手教職員の異動並びに多様な人事交流を進める。(2)特別支援学校については、新規採用後、4年以上の異動や異校種間の交流を進める。(3)管理職及び県教育委員会事務局指導主事等への若手教員等の登用を図りました。
■異動件数
小・中学校 県立学校 事務局 合計
義務教育学校
異動総数 1,237 392 112 1,741
退職 校長 79 11 90
教頭 10 11 21
事務長 9 9
一般 259 120 7 386
転勤 889 241 105 1,235
■校長・教頭への昇任件数 ※( )は女性で内数
小学校 中学校 県立学校 合計
新校長 50( 9) 21( 1) 13( 1) 84(11)
新教頭 40( 5) 27( 8) 22( 3) 89(16)
【2】「令和2年度 学校教育の充実のために」を作成しました
<教育政策推進課>
「令和2年度 学校教育の充実のために」は、新学習指導要領等を踏まえ見直しをした「奈良県学校教育の指導方針」と併せて、奈良県教育振興大綱に掲げる県教育委員会所管分野の施策の概要を理解いただくために作成しているものです。
県内公立学校の全ての教職員に配布し、学校教育の充実に役立てていただくとともに、Webページ等で県民の皆様に示すことにより、本県教育への理解と協力を求め、本県学校教育の充実・振興に資することを目的としています。
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※お問い合わせ先 教育政策推進課 教育政策推進係 TEL 0742-27-9830
生駒市立鹿ノ台中学校で取り組まれている奈良先端科学技術大学院大学との交流学習の様子を紹介します。
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「最先端の科学に触れて」
~奈良先端科学技術大学院大学と連携した特別授業~
生駒市立鹿ノ台中学校
教頭 中井 一郎
生駒市内の全ての中学校で、中学1年生を対象に、奈良先端科学技術大学院大学(以下、先端大学)と連携して、特別授業及び出前授業を実施しています。毎年、本校の生徒は近隣の先端大学の物質創成科学研究科を訪れ、「みんなの知らない分子と光の世界」をテーマに、大学教員の授業を体験しています。
この特別授業は、生徒の理科離れが課題とされる中、世界トップレベルの科学技術を牽引する先端大学と連携することで、理科学習への興味や探求心を引き出し、主体的・積極的な取り組みができる資質を培うことを目的としています。
昨年11月14日(木曜日)に、午前中に2クラス、午後に1クラスが参加しました。生徒は大講義室に入り、4つのグループに分かれます。3つの課題に沿って、まず教授から講義を受け、グループごとに数人の学生の補助を受けながら実験しました。(1)光とは?:分光スペクトル、(2)光で分子をあやつる:フォトクロミック反応、(3)分子で光をあやつる:蛍光・化学発光、という課題に対して、実際に簡易分光器を覗いて「光の三原色」と「色の三原色」を確認したり、「忍者絵の具」を使って描いた絵や文字を発光機に当てて浮かび上がらせたりしました。
難しい「光の科学」をわかりやすく丁寧に教えていただき、一人一人が楽しく実験を体験することで、生徒達は科学に対して興味・関心を抱き、理科が好きになったように感じます。アンケートの結果からも、「授業は面白かった。」「またこのような授業があれば参加したい。」と答えた生徒がほとんどでした。今後とも継続していただきたい行事です。
<生徒の感想>
・簡易分光器を使い、波長の色が見られて楽しかった。先生から、ヒトの目は青、赤、緑しか見えないと聞いた時は驚いたが、その後の授業でだんだんとわかってきた。
・実験とかでわからないことがあっても、大学院の学生さん達がくわしく教えてくださったので、よくわかった。パイン飴やお札やパスポートが、ブラックライトを当てると光ることを初めて知った。
・理科は得意ではないけれど、好きな教科なので、今日の授業は興味深かった。授業を受けながら、こういう科学もいいなと思った。




奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。
献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。
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★今月の地域★
*大和郡山市・小学校
★今月の献立★
*主食:ごはん
*牛乳:牛乳
*主菜:大和丸なす入り
郡山特製ビビンバ
*副菜:ロメインレタスの
シャキシャキナムル
*汁 :奈良のたまごスープ
*その他:奈良のはちみつ大豆
★レシピ★
←画像をクリック
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〔献立紹介〕
大和郡山市自慢の野菜「大和丸なす」を、子ども達に人気のビビンバに入れました。2年前から市内で栽培が始まった「ロメインレタス」は、葉が分厚く、加熱してもシャキシャキした食感が残るので、学校給食に大変向いていることからナムルとして使用しました。更に、奈良県産大根のキムチ、吉野町産の鶏卵、奈良県産大豆の豆腐とはちみつ大豆も組み合わせ、奈良県産食材をたっぷり味わえる献立にしました。
2020年03月11日 奈良県社会教育センターの休館について
2020年03月19日 新型コロナウイルス感染症対策に係る春期休業中の留意点について
2020年03月25日 高等学校棟奨学金の新規貸与生を募集します
2020年03月27日 令和2年度第1回高等学校卒業程度認定試験
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