奈良県アレルギー疾患医療提供体制整備事業について
平成27年12月に施行された「アレルギー疾患対策基本法」では、国、地方公共団体、医療機関その他の関係機関がそれぞれの役割を果たし、アレルギー疾患患者の状態や置かれている状況に応じた生活の質の維持向上を図ることとされています。
また、「アレルギー疾患医療提供体制のあり方に関する検討会報告書」(平成29年7月)及び「都道府県におけるアレルギー疾患の医療提供体制の整備について」(平成29年7月28日 厚生労働省健康局長通知)では、地域の実情に応じたアレルギー疾患対策を推進するための地方公共団体等の具体的な役割が示されました。
奈良県では、アレルギー疾患を有する方が、居住する地域に関わらず等しくその状態に応じて適切な医療を受けることができるよう、アレルギー疾患医療全体の質の向上を進めることを目的に、アレルギー疾患医療提供体制整備事業を推進していきます。
奈良県アレルギー疾患医療拠点病院
奈良県アレルギー疾患医療拠点病院の役割
(1)アレルギー疾患全般に関する専門医療を提供する
(2)重症及び難治性アレルギー疾患の診療において、支援病院、地域の医療機関との診療連携体制を中心となって構築
する
(3)地域の医療機関におけるアレルギー疾患医療に対して、最新の科学的知見に基づく助言や支援を行う
(4)アレルギー疾患医療従事者に対して、最新の科学的知見に基づく適切な情報発信、教育、研修等を行い、人材育成を
推進する
(5)国が推進する全国的疫学研究及び臨床研究等へ協力する
(6)患者及び県民に向けて、アレルギー疾患に関する正しい情報を発信する
(7)前各号に掲げるもののほか、県と連携しアレルギー疾患医療提供体制の推進に取組む
平成31年3月1日、奈良県立医科大学附属病院を「奈良県アレルギー疾患医療拠点病院」に指定しました。
奈良県アレルギー疾患診療科別支援病院
奈良県アレルギー疾患診療科別支援病院の役割
(1)アレルギー疾患に関する診療科別専門医療を提供する
(2)重症及び難治性アレルギー疾患の当該診療科での診療において、地域の医療機関との診療連携体制を構築する
(3)地域の医療機関におけるアレルギー疾患医療に対して、診療科別に最新の科学的知見に基づく助言や支援を行う
(4) アレルギー疾患医療従事者の人材育成の推進に協力する
(5)患者及び県民に向けて、アレルギー疾患に関する正しい情報を発信する
(6)前各号に掲げるもののほか、県及び拠点病院が実施するアレルギー疾患医療提供体制の推進に係る取組みに対し、
協力する
令和2年3月31日、以下の医療機関を「奈良県アレルギー疾患診療科別支援病院」に指定しました。
・奈良医療センター
・奈良県総合医療センター
・市立奈良病院
・天理よろづ相談所病院
・国保中央病院
・済生会中和病院
・近畿大学奈良病院
・大和高田市立病院
・南奈良総合医療センター
奈良県アレルギー疾患医療拠点病院 奈良県アレルギー疾患診療科別支援病院 一覧(令和3年1月現在)
奈良県アレルギー疾患医療拠点病院・奈良県アレルギー疾患診療科別支援病院の一覧はこちら(pdf 354KB)
リンク
一般社団法人日本アレルギー学会 アレルギーポータルサイト(厚生労働省補助事業)
https://allergyportal.jp/