「E-夢 はっしん!」









令和2年7月1日(水曜日)
≪第301号≫
■このメールマガジンを保存いただく方法は、こちらをご覧ください。
■このメールマガジンは「文字サイズ 中」でデザインしています。
■レイアウトが崩れて見える場合や、文字サイズを変更したい場合は、こちらをご覧ください。
発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
考えるということ
奈良県教育委員会事務局
学校教育課長 山内 祐司
「よく考えなさい」これは、私が学校に勤めていた頃、生徒によく言った言葉です。
今、振り返ってみると、実は考えられずにいたのは私自身ではないか。そんな思いが浮かんできます。それは、「よく考えなさい」という言葉を使いながら、すでに正解を用意していたのではないかという反省があるからです。「よく考えなさい」と言いながら、その実は、「それは私の考えと違う」や「空気を読みなさい」などと、考えを押し付けていたのではないのか。本当に生徒が自ら「考える」力を十分に育もうとしていたのか。これらの問いが、今の私に投げかけられてきます。
「よく考える」ということは、どのようなことなのでしょうか。私は、「一緒に答えを探す」ということではないかと考えています。これから子どもたちが直面する正解のない問いは、答えが一つではありません。だからこそ、一緒に答えを探して、合意の得られる答えを導き出すことがより重要になると考えています。
このことに関して、今、学校では「主体的・対話的で深い学びの実現」を目指した取組が進められています。特に「対話的な学び」について言えば、「子ども同士の協働、教師や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等」とその学びの姿が例示されるように、実際に会って話ができる周囲の人とだけでなく、時には自分自身との対話を含めて、場所や時間を超えて様々な人や考え方と接しながら「一緒に答えを探す」姿勢が重要となります。
今後、私たちは、経験則では対応しきれない出来事に遭遇することが増えていくことでしょう。新しいウイルスとの遭遇は、まさに、その例となりました。私たちが直面した「規制か緩和か」「中止か決行か」という選択は、どちらかが完全に正解だと言い切れるものではありません。だからこそ、単にいずれかを選択するのではなく、「一緒に答えを探す」中で最適な答えを見つけ出す努力をすることが重要であることを、今回私たちは経験の中で学んだのではないでしょうか。
先日、約30年前に教えた生徒からメッセージをもらい、当時を振り返ることができました。教員という職の幸せを感じながら、反省を込め、改めて伝えたいと思いました。「よく考えなさい」、そして「一緒に答えを探そう」と。
4月に開校した奈良県立国際高等学校の特色ある取組について紹介します。
**********************************************
国際≠英語。英語だけじゃない。真の国際人を目指して
奈良県立国際高等学校
奈良県立国際高等学校は、本年4月に開校しました。期待に胸を膨らませて入学した1期生168名は、入学直後から在宅教育となりました。6月に入り、やっと本格的に教育活動をスタートさせたところです。
さて、このコロナ禍を契機に、世界全体がこれまでの価値観や社会の在り方を根本的に見直し、持続可能な社会の実現に向けて大きく舵をとっていくことになります。このような時代にこそ必要なのは「新たな価値を創造する力」です。グローバルな視点でものごとをとらえ、多様な人々と協働しながら、答えのない課題にも毅然と立ち向かっていくことができる力を、本校の生徒に育成したいと考えています。
そのため、本校では、「世界の言語」と「グローバル探究」という学校独自の科目を開設しています。
「世界の言語」では、1年間で、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語という5つの言語について学び、2年生からは選択した言語について学びを深めます。これは、全国初の試みです。様々な言語に触れることによって、「ことば」の世界が広がります。また、「ことば」そのものを学ぶだけでなく、世界中にはこれらの言語を使用する「多様な人々がいること」「多様な考え方があること」「多様で豊かな文化があること」をこの授業を通して実感し、その素晴らしさに気づいてもらいたいと考えています。
「グローバル探究」は、本校のカリキュラムの中心となる科目です。授業は各学年週3時間ですが、全教科・科目と連携しながら、学校全体で取り組みます。まずは身近な問題から探究のプロセスを繰り返す中で、自分自身の課題を設定し、フィールドワークやシンガポールでのスタディツアーなどで、探究を深めます。地球規模の課題に向き合いながら、「持続可能な社会のために自分たちがどう生きていくべきか」を、生徒だけでなく、すべての教員とともに考えていきたいと思っています。
国際高校を巣立った生徒たちが、真の国際人として、国際社会の平和と発展に貢献できる日を楽しみにしています。

「世界の言語」韓国語の発音 「世界の言語」スペイン語のあいさつ

「グローバル探究」~持続可能性を阻害する要因を探る~ 「グローバル探究」~未来につなぎたいものは何か~
2月に開催された2020日本室内陸上競技大阪大会において、走り幅跳び(女子U16)で優勝した、郡山南中学校の釣本さんに、優勝したときの思いや、大会等が中止されている現在の状況で競技活動を継続するために苦労していること、また、今後の夢や目標等についても綴ってもらいました。
**********************************************
「励ましの言葉」
郡山南中学校 3年 釣本陽香
私は2月に開催された2020日本室内陸上競技大阪大会女子U16走幅跳で5m59cmの記録で優勝しました。昨年10月に開催予定だった全国大会が台風で中止になってしまい悔しい思いをしたので、リベンジする思いで挑んだ大会でした。すごく緊張しましたが優勝できてうれしかったです。優勝できたのは厳しい冬の練習を励まし合い一緒にがんばった仲間、そして何より熱心に指導して下さった顧問の先生のおかげです。
優勝できて自信がつき、夏の全国大会への思いが益々募っていた矢先、新型コロナウイルスの影響により、夏の全国大会が中止となってしまいました。夏の全国大会での優勝を目標としていた私は目標を失ってしまったのです。しかしそんな時も、顧問の先生や家族、仲間の励ましにより前を向くことができました。学校や部活にも行けない中、顧問の先生が練習道具の貸し出しや練習メニューの紹介などをして下さるので、部活に行けなくてもしっかり練習ができています。一人の練習は辛いですが、道行く人から励ましの言葉をいただくこともあり、それが大きな力になっています。
今、辛い状況の中でこつこつ努力を積み重ねていくことは、必ず将来の夢、オリンピック出場につながると思っています。目標に向かって、一歩ずつ、しっかり歩いていきたいです。
_s.jpg)
奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。
献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。
**********************************************
|
★今月の地域★
*安堵町・小学校
★今月の献立★
*主食:梅ちりごはん
*牛乳:牛乳
*主菜:赤魚の花火焼き
*副菜:オクラのおかかあえ
*汁 :冷やしそうめん
*その他:七夕ゼリー
★レシピ★
←画像をクリック
|
**********************************************
〔献立紹介〕
奈良県の特産物である三輪そうめんを使用し、子どもたちのリクエストに応え、シンプルな冷やしそうめんを七夕の行事食として提供しました。また主菜には、安堵町産の玉ねぎと夏野菜のピーマンとパプリカを使用し、見た目でも楽しめるように夏の風物詩でもある花火をイメージした花火焼きで彩り鮮やかな仕上がりにしました。
2020年06月10日 マスクの寄贈について
2020年06月01日 令和3年度教員採用試験の出願状況について
取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。
奈良県先生応援サイト」はこちらから。または「奈良県先生応援」で検索してください。

※Q&Aのページはパスワードが必要です。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ!」を利用して発行しています。
「ウィークリーまぐまぐ!」の配信が不要な場合は、こちらで解除できます。
http://www.mag2.com/wmag/
◎「E-夢 はっしん!」のバックナンバーは、こちらへ。
◎本県の教育に関するご提言、ご意見はこちらからお寄せください。
※お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。
※原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎当マガジンの登録及び解除は、 こちらへ。
http://www.pref.nara.jp/30523.htm
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
〒630-8502 奈良市登大路町30番地
TEL 0742-22-1101(代表)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛