第309号 R3/3/1

 E-夢 はっしん!  奈良県教育委員会メールマガジン

 

目次   令和3年3月1日(月曜日) 第309号

巻頭言

 「『学び』と『問い』」 県教育委員会 教育委員 伊藤 忠通

今、学校では・・・

 桜井をもっとメジャーに!(県立奈良情報商業高等学校)

高校入試インフォメーション

 3月に実施する選抜の受検に当たってのお知らせ

奈良県の先生になろう

 次世代教員養成塾(前期プログラム)第5回講座

保健師のひとくちアドバイス

 誰でもつくれるストレスに強い「バランス脳」-part 1-

すくすく給食!おすすめレシピ

 (下北山村・中学校)春まなのカラフル炒めチャーハン・牛乳・春キャベツの酢の物・中華コーンスープ・春まなプリン

報道発表資料

 


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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室


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「学び」と「問い」

県教育委員会 教育委員 伊藤 忠通

 

 教育の現場においては、知識重視・暗記中心型の「伝統的学力」から、課題を解決するために必要な、思考力・表現力・判断力等を主とする「新しい学力」にシフトしています。

 「新しい学力」を身につけるためには、「学び」と「問い」を大切にしなければならないと思います。人々は学びを通して知識を身につけることができますが、知識を生きたものにするには、「経験」が不可欠です。経験を通して、気づき、主体的に考え、行動することによって、問題を解決することができます。

 「主体的な学び」には、「自分自身の関心や意欲に基づいて探究する」ということが必要です。わかりやすい言葉でいえば、「好奇心」です。好奇心は知識の隙間を発見したときに生まれます。その切っ掛けとなるのが「問い」です。「問い」は「学び」を誘発し、新たな知を生み出すという創造性をもたらします。

 問う側は答えを知らないが、問われる側は答えを知っている場合は「質問」であり、問う側にとって必要な情報を得ることができます。問う側は答えを知っているが、問われる側は答えを知らない場合は「発問」であり、問われる側に考えさせることができます。問う側も問われる側も答えを知らない場合が「問い」であり、正しいかどうかは別として、両者の間で答えを得ようとして「創造的対話」が行われます。

 社会で求められる能力としてコミュニケーション能力がありますが、コミュニケーションには、討論、議論、対話、雑談といった種類があります。討論は、どちらの立場の意見が正しいかを決めるための話し合いです。議論は、合意形成や意思決定のための話し合いです。対話は、新たな意味づけを行うために行われる自由な話し合いです。雑談は、気軽なあいさつや情報交換のための自由な話し合いです。この中で重要なのは「対話」であり、お互いの価値観について理解を深め、共通の新たな意味を発見するためのコミュニケーションです。

 予測が困難で答えが見えにくい時代にあって、「問題の本質を捉え、解くべき課題を定め、問いを投げかけ、創造的対話ができる人材の育成」は、教育機関が果たすべき重要な役割だと考えています。

 

今、学校では・・・  目次に戻る

桜井をもっとメジャーに!(県立奈良情報商業高等学校)

 平成27年、校内に模擬株式会社たまつえを設立し、毎年全校生徒、教職員が1000円ずつ出資し、その資金を元手に企画・運営している。毎年度末に、決算報告を行い、利益を配当して株券を償還している。一昨年度より商品開発班が『部局たまつえ』となり、部活動の一つとして新たな活動を始めた。

 

(1) 桜井駅前南口駅前広場で月1回『たまつえマルシェ』の開催

 桜井まちづくり株式会社はもとより地元商店街や桜井市役所と連携し、マルシェを開催。仕入れから販売まですべて、生徒たちで行っている。仕入先の選定や、高齢者の方が多いという地域の実情に合わせ、仕入れ商品を考え、また、野菜を置いてほしいという要望に応えるため、提供していただける農家を探すなど、生徒たちは普段かかわることのない多くの大人と関わる中で、コミュニケーション力や学校では学べない生きた経済などを学んでいる。本年度からマルシェと同時にフードドライブも開催している。

たまつえ たまつえマルシェの様子

 

(2) 地場産業の木材を生かして

 地場産業の木材を使って地域活性化につなげられないかと考え、マイ箸プロジェクトを実施する準備をしていたが、新型コロナウイルス感染症の影響でワークショップができなくなった。しかし、「今だからこそできること」を考え、地元の材木商の方から端材を提供していただき、『非接触グッズwood-yan』を発案。横向きのクマがモチーフで、足の部分をドアや扉に引っ掛けて開閉できるほか、ドアやエレベーターのボタンなどを直接手で触れることなく操作できる。小さなお子様が積み木としても遊べるように工夫した。今後さらに木材の端材を使った商品をさらに考えていきたい。

木材 非接触グッズwood-yan

 

(3) 各種コンテストへの応募

 「普段の取り組みを報告書にまとめて、コンテストに応募しませんか?」とお声がけいただいたのを機会に、ビジネスアイデアコンテストなど昨年度から応募を始めた。探究活動の、「知る→まとめる→考える→提案する」の一連のサイクルの中で、生徒ならではの視点であったり、課題解決に向けてそれぞれが意見を出し合ったりし、新たな発見が幾つもあり、生徒に伴走する教員も成長することができている。

コンテスト 近畿経済産業局長賞授賞式

本年度の実績

・地方創生☆政策アイデアコンテスト 近畿経済産業局長賞(2年連続受賞)

・第24回SOCボランティア・スピリット・アワード関西ブロック賞(2年連続受賞)

・福知山公立大学2020地域活性化策コンテスト田舎力甲子園最優秀賞

・第15回高校生ビジネスアイデアコンテスト 佳作(龍谷大学主催)

・第6回現代ビジネスプラン・コンペ2020 第1類 優秀賞

 

高校入試インフォメーション   目次に戻る

3月に実施する選抜の受検に当たってのお知らせ

<学校教育課>

 第7回高校入試インフォメーションは3月に実施されます一般選抜、大和中央高校通信制課程選抜、二次募集、大和中央高校B選抜等の受検に当たっての注意事項等をお知らせします。

 

入試に関する日程等

一般選抜及び定時制課程成人特例措置

出願日 3月4日(木曜日)、5日(金曜日)
検査日 3月11日(木曜日)
合格発表日 3月17日(水曜日)
 *検査日の集合時刻は8時30分です。
 *一般選抜の学力検査は、県内一斉に同一問題で、国語、英語、数学、社会、理科の順に実施します。学力検査が3教科の場合は、学力検査終了後に面接又は実技検査を実施します。
 *定時制課程成人特例措置の検査は、作文及び面接を実施します。

 

大和中央高校通信制課程選抜

出願日 3月4日(木曜日)、5日(金曜日)
検査日 3月11日(木曜日)
合格発表日 3月17日(水曜日)
 *検査日の集合時刻は8時30分です。
 *検査は、面接を実施します。

 

二次募集

※一般選抜実施後、合格者数が募集人員に満たなかった学科(コース)において、二次募集を実施します。実施校については、学校教育課のWebページに掲載します。
出願日 3月22日(月曜日)
検査日 3月24日(水曜日)
合格発表日 3月25日(木曜日)
 *検査日の集合時刻は8時30分です。
 *検査は、面接を実施します。

 

大和中央高校定時制課程B選抜

※III部及びA選抜で合格者数が募集人員に満たなかった部において実施します。
出願日 3月22日(月曜日)
検査日 3月24日(水曜日)
合格発表日 3月25日(木曜日)
 *検査日の集合時刻は8時30分です。
 *検査は、作文及び面接を実施します。

 

大和中央高校通信制課程二次募集

※通信制課程選抜実施後、合格者数が募集人員に満たなかった場合に実施します。
出願日 3月22日(月曜日)、26日(金曜日)
検査日 3月29日(月曜日)
合格発表日 3月30日(火曜日)
 *検査日の集合時刻は8時30分です。
 *検査は、面接を実施します。

 

出願

 出願日の午前9時から午後3時までに、志願する高校に出願してください。

 

出願状況

 出願日の午後6時ごろ、各高校の出願状況を学校教育課Webページに掲載する予定です。
                                              

学力検査等の会場

 検査は出願した高校で行います。
 

持参品等

(1) 持参品は、受検票、筆記用具の他は選抜によって持参品が異なりますので、必ず「令和3年度各選抜における受検者への注意事項」を確認してください。
ただし、いずれの選抜においても、分度器、分度器付きの定規やコンパス、計算機、計算機付きの用具などは持参してはいけません。三角定規は理科の学力検査のみで使用できます。
(2) 検査中の筆記用具などの貸し借りはできません。
(3) 通信機能付きの情報機器(携帯電話等)など、検査に不必要なものは持参してはいけません。

 

注意事項

(1) 検査開始後20分以上遅刻した場合は、受検できません。遅れないように余裕をもって検査会場に着くようにしてください。
(2) 検査当日、英単語や漢字などの書かれている私服や筆記用具を用いないようにしてください。

 

合格発表

 令和3年3月17日(水曜日)午後、奈良県教育委員会及び出願した高等学校のWebページで、受検番号により発表します。
 合格発表の予定時刻は、各高校で異なります。各高校の合格発表予定時刻を学校教育課Webページに掲載しています。
  

 二次募集及び通信制課程二次募集の実施

    二次募集等を実施する学校、学科(コース)等及び募集人員については、3月17日(水曜日)の午後6時ごろ、学校教育課Webページに掲載する予定です。

 


 令和3年度入学者選抜の日程、入学者選抜実施要項及び入学者選抜概要は、学校教育課のWebページ「高校入試」に掲載しています。

*担当:学校教育課高校教育第一係(0742-27-9851)

 

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奈良県次世代教員養成塾(前期プログラム)第5回講座

 奈良教育大学による第5回講座は、「先生を目指す私」に関するコンテンツ配信となりました。その様子や受講生の感想等をお伝えします。

 

 26日(土曜日)に、奈良教育大学において実施予定だった奈良県次世代教員養成塾第5回講座は、テーマ「先生を目指す私」に関するコンテンツ配信となりました。「教員になるために、さらに伸ばしたい自分の長所、これから身に付けたい資質・能力について考えをまとめる」ことが目標です。
 現職教員から話を聞き、教員に求められる資質・能力について考えを深めるとともに、Google for Educationの掲示板上で交流し、自らがこれから伸ばしていきたい資質・能力について具体的に考えました。

 

 

 

 

 受講生からは、次のような意見や感想がありました。

 

・今回のような対話式の講座は、実際に目の前で講座を行っているような感じだったので、楽しかったです。小学校の教師について気になっていたこと、知りたかったことなどをたくさん知ることができて、自分の将来の姿がより深く想像することができるようになりました。

・実際の先生方のお話を聞けて多くの発見ができました。今まで私が想像もしていなかった大変さ、喜びの大きさを学ぶことができより一層教師という職業は魅力的で奥深いと思いました。

・今回の講座では、現職の先生方のお話を聞けるだけでなく、自分たちが疑問に思っていることにも答えていただいてとても貴重な体験ができました。また、小学校の話を聞いていると自分が小学生のときのことや、先生に抱いていた憧れなどを思い出して、改めて教師になりたいと感じました。

・生徒の気持ちに寄り添うことが大切だと分かりました。講師の松井先生の話から1日の間に常に生徒の立場になって考えていることが分かりました。細かなところへの気配りも絶対に必要だと分かりました。また、大矢先生の話から小学校では年齢幅があるのでその学年にあった取り組みをする必要があると分かりました。

・お話を聞いていて教員になる資質とはどんな時でも子供たちに対して笑顔でいることと子供たちを笑顔にできることかなと考えました。

・小学校の先生は学ぶことがずっと絶えないことを改めて知った。それは全て児童のためであって、児童が自分の教えを得て成長していくのがやりがいのある仕事だと思った。

 

保健師のひとくちアドバイス  目次に戻る

誰でもつくれるストレスに強い「バランス脳」-part 1-

 新しい職場で上司と廊下ですれ違ったため、挨拶をしたものの、素通りされてしまったとします。

 このようなとき、どのような考えが浮かび、どのように行動しますか?

 

「あの距離で聞こえなかったはずがない。自分は挨拶を返されないほど嫌われているんだ…どうしよう。」

 

「考え事でもされていて、耳に入らなかっただけかな。次はしっかり目線を合わせて挨拶してみよう。」

 

 この例から分かるように、同じ体験をしても、それをどのようにとらえ、考えるかで、そのときに感じる気分や行動はずいぶん違ってきますね。

 性格や思考パターンはその人の個性ですので、良い・悪いもなく、根本から変える必要はありません。

 太りやすい体質の人でも、運動をすれば健康的な体型をキープできるように、トレーニングを積み重ねることで、自分の思考パターンを客観的に理解し、上手にコントロールできる「バランス脳」を手に入れれば、ストレスに強い心をつくることができます。

 次回以降の保健だよりでは、トレーニングのコツなど、より詳しい内容について配信していきます。どうぞお楽しみに♪

 

バランス脳に近づくためのさきどりワンポイント

 落ち込んだりネガティブになったりした時は、芸能人や身の回りのポジティブな人を想像し、同じ状況に置かれた時その人ならどうするだろう?と考えてみてください。いつも自分が無意識に至ってしまうものとは別の思考パターンを思い浮かべるようにすると、ひとつの物事に対して様々な見方ができるようになりますよ。

 

すくすく給食! おすすめレシピ  目次に戻る

 奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。

 以下のレシピをクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。

今月の地域

下北山村・中学校

下北山村・給食

 

今月の献立

主食:春まなのカラフル炒めチャーハン

牛乳:牛乳

副菜:春キャベツの酢の物

汁 :中華コーンスープ

デザート:春まなプリン

 

※レシピはこちら

 

献立紹介

 下北山村の特産品「下北春まな」を使用した献立にしました。

 カラフル炒めチャーハンには新鮮な春まなを、プリンには「下北春まな」の加工品である春まな粉末を使用しています。

 プリンで使用した春まな粉末は香りが良く、味もしっかりしており豆乳との相性が良く食べやすいです。

 春まなのカラフル炒めチャーハンは名前の通りパプリカを入れ色鮮やかにし、食欲が湧くようにしました。また、塩分を控えるためにしょうがで味付けをしました。

 

報道発表資料 2月1日~2月28日  目次に戻る

 

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