特集

県民だより奈良
2021年3月号

特集
子どもへのやさしさあふれる地域づくり
多様な人が支援・参画するこども食堂
こども食堂
 県内では、ボランティア団体やNPO法人などによる無料または低額で食事を提供する「こども食堂」の取り組みが広がっています。
 「こども食堂」は、地域の人々による、子育て家庭を見守る活動としても期待されています。
 今回の特集では、「こども食堂」の活動や、その活動を支える支援について紹介します。
 「こども食堂」を中心に、「子どもへのやさしさあふれる地域」をつくりませんか。
県内のこども食堂数の推移グラフ
こども食堂への支援
1「奈良こども食堂ネットワーク」による活動者の交流
平成29年に県社会福祉協議会・県生活協同組合連合会を事務局として「奈良こども食堂ネットワーク」が設立されました。
定期的にお互いの近況などを共有できる交流会を行い、困り事を相談し、解決するきっかけの場となっています。
交流イラスト
2「県こども食堂コーディネーター」によるサポート
こども食堂コーディネーターは、県社会福祉協議会で活動しています。
サポートイラスト
はじめる【開設】
こども食堂を立ち上げたい!
県内のこども食堂から集約した運営ノウハウなどの情報を提供します
開設するにあたり、地元の連携づくりも目指します
つづける【継続】
運営上の悩みを相談したい!
困り事に対し、運営ノウハウの助言や、(公財)森田記念福祉財団が協賛する助成金などの情報を提供します
運営者の情報交換や学習の場をつくります
ひろげる【拡充】
こども食堂を応援したい!
こども食堂を応援したい企業などと共に、応援する方法を考えます
運営者と支援者のマッチングからアフターフォローまで行います
支援イラスト
社会福祉法人奈良県社会福祉協議会 地域福祉課
電話 0744-29-0100
URL kodomonara.com
こども食堂は、地域のチカラ合わせ
こども食堂の応援にはさまざまな形があります。
1 フードバンク団体やフードドライブなどを通して、食材・物資の提供
2 食事を作る人、子どもたちと遊ぶ人など、地域は「人材の宝庫」
 学生ボランティアなどの協力
3 店舗として営業しているスペースを定休日などにこども食堂に貸出
応援の形イラスト
「こども食堂」の目指す姿
地域の誰でも参加可能で、多様な人が支える「地域まるごとこども食堂
多世代の人が子どもとの食事をきっかけに、個々に必要な支援に気づき、共に子どもをはぐくむ「気づきのこども食堂
支援イラスト
こども食堂の紹介
地域の誰でも参加でき、多様な人が支える「地域まるごとこども食堂」の活動を紹介します。
地域とつながり、地元を楽しむ
小嶋 千恵さん
東吉野こども食堂
(つくばねっこ村)
(東吉野村)
小嶋 千恵さん
 地元で子どもたちが集い、楽しめることをしようと、こども食堂を始めました。
 現在、月1回の定期イベントと、食事と体験を行う週4回の活動を行っています。
 運営は、子育て世代が中心ですが、昔遊びや陶芸などの講師として、地域のさまざまな人が関わってくれています。
こども食堂 食事と体験
こども食堂 食事と体験
みんな一緒に、朝ご飯
松谷 操さん
北山モーニング
(奈良市)
松谷 操さん
 「朝食を食べずに学校に来る子どもがいる」という話から、小学生に朝食を提供する活動が始まりました。
 活動日は授業のある金曜日で、おにぎりやサンドイッチ、ヨーグルトなどを朝食として準備しています。
 子どもたちは、7時半頃から食事を始め、8時すぎに学校へ元気に連れ立って行きます。
こども食堂 朝食
こども食堂 朝食
食事も学習も!多彩な取り組み
乾 真理さん
NPO法人
せいじゅん たすけあい こども食堂
(大和郡山市)
乾 真理さん
 学校や家庭以外での居場所づくりを目指し、子どもたちがワクワクできる体験を提供しています。食事や遊びのほかに、「学習支援やプログラミング教室」、親子でくつろげる「Mommy'sCafe」などの活動も行っています。
 高校生ボランティアも多く、学習支援やプログラミングなどで、子どもたちと関わってくれています。
こども食堂 食事
こども食堂 プログラミング
こども食堂サポーターの紹介
企業や団体サポーターによる支援の取り組みを紹介します。
お寺の「おそなえ」を「おさがり」として、こども食堂にも「おすそわけ」いただいています。
認定NPO法人 おてらおやつクラブ
 「子どもの貧困問題」の解決を目指し活動しています。お寺でお預かりした「おそなえ」を「おさがり」として頂き、子どもを支援する全国の団体へ「おすそわけ」することで、さまざまな事情でお困りの家庭食品・日用品などをお届けしています。
 「子どもの貧困」は全国どこにでもある課題ですが、表面上には見えにくい性質があります。そのため支援の手も伸びにくく、困りごとを抱える家庭は孤立を深めてしまいがちです。「助けて」と声をあげてくれたお父さん・お母さんには、奈良の事務局からできる限り迅速に「おすそわけ」をお送りしています。
 私たちは全国のお寺からの「おすそわけ」を通じ、その背景にある「人とのつながり」や「誰かが気にかけてくれている安心感」も一緒にお届けしています。今後も、各地域での見守りを育み、困った時に助けを求めやすい環境を創りだせるよう、活動を続けていきます。
松島 靖朗さん
代表理事
松島 靖朗さん
おてらおやつクラブ
おてらおやつクラブ
令和2年1月に県・県社会福祉協議会と三者協定を締結し、調理パン等を無償で提供いただいています。
株式会社サンデリカ奈良事業所
 子どもたちに喜んでもらいたいと、こども食堂からの注文を受けて、毎月平均千食分のパンを提供しています。焼きそばパンが特に人気で、やってくるなり「今日のパンは何?」と聞くなど、子どもたちも、こども食堂に届くパンを楽しみにしてくれています。提供したパンが子どもたちの笑顔につながっていると聞き、非常にうれしく思っています。子どもたちから「おいしいパンをありがとう」とお礼の手紙や絵などが届き、それを事業所内に掲示することで、従業員のモチベーションにもつながっています。今後も地域のお手伝いになるよう取り組んでいきます。
村口 幸治さん
事業所長
村口 幸治さん
株式会社サンデリカ奈良事業所
株式会社サンデリカ奈良事業所
県こども家庭課
電話 0742-27-8678
FAX 0742-27-8107
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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