聖徳太子ゆかり地ファイル

県民だより奈良
2021年8月号

はじめての万葉集
【vol.2】
葛城市
聖徳太子と當麻寺(たいまでら)
 當麻寺には、聖徳太子の勧めによって異母弟の麻呂子(まろこ)親王が創建された「萬法蔵院(まんぽうぞういん)」という前身寺院が存在したと伝えられています。絵巻『當麻寺縁起』には萬法蔵院完成の際に聖徳太子一行が牛車で行幸するさまが描かれています。
 江戸時代末期、當麻寺の中之坊(なかのぼう)住職である光實阿闍梨(こうじつあじゃり)は、深く聖徳太子に帰依(きえ)し、「ぜひ太子像をお祀(まつ)りしたい」と熱望していたところ、それを伝え聞いた法隆寺北室院(きたむろいん)の住職・一源法倫(いちげんほうりん)僧正が「御愛太子(おんあいたいし)」と呼ばれる聖徳太子像を中之坊に贈りました。
 この像は、『聖徳太子伝暦(でんりゃく)』七歳条に説かれる「経論披見(きょうろんひけん)」の姿をあらわしており、子どもらしい豊かさと、理知的な厳しさを併せ持った鎌倉時代の名像です。當麻寺中之坊霊宝殿(れいほうでん)では、聖徳太子1400年ご遠忌(おんき)を記念して、この「御愛太子像」が9月3日~10月11日の日程で特別公開されます。衣を着装された姿に、「生身(しょうじん)の太子」としてお祀りされてきた太子への畏敬の念を感じることができます。
御愛太子像〔鎌倉時代 中之坊蔵〕
御愛太子像〔鎌倉時代 中之坊蔵〕
當麻寺縁起・上巻(部分)〔當麻寺蔵〕
當麻寺縁起・上巻(部分)〔當麻寺蔵〕
御愛太子 附属緒由記〔江戸時代 中之坊蔵〕
御愛太子 附属緒由記〔江戸時代 中之坊蔵〕
御愛太子像を贈られた経緯が記されています。
當麻寺
 二上山の東麓にある當麻寺には、真言宗・浄土宗の13の塔頭寺院が建ち並び、昔から多くの人々の信仰を集めてきました。
 中将姫とも縁がある寺で、奈良時代、中将姫が一夜にして織り上げたと伝わる国宝「當麻曼荼羅」は、當麻寺本堂の本尊として現在へと守り伝えられています。
當麻寺
葛城市商工観光課
電話 0745‐44‐5111
FAX 0745‐48‐2302
「風音祭2021」を無料ライブ配信します!
奈良県みんなで楽しむ大芸術祭
篠笛奏者の「佐藤和哉」とギタリストの「KOHKI」、鳴り物師の「秀(HIDE)」がコラボ。ラテンジャズの「Wu-Xing」も参加し、没後1400年の節目を迎える聖徳太子の政と音楽とを重ね、縁のある龍田大社にて表現します。ぜひご覧ください。
奈良県みんなで楽しむ大芸術祭
聖徳太子が笛の奏者だったことから、篠笛奏者の佐藤和哉が登場
9月18日(土)18時~20時30分
三郷町ものづくり振興課
電話 0745‐43‐7343
FAX 0745‐73‐6334
URL kamenose.jp/
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