あの憧れの人から奈良へのエール

県民だより奈良
2022年8月号

あの憧れの人から奈良へのエール
【vol.12】
逢香(おうか)さん
逢香(おうか)さん
大阪府出身。6歳から書道を学び、大学でも書道を専攻。大学の授業で出会った妖怪に興味を持ち、奈良墨を使って描きはじめる。2017年には人気妖怪アニメのキャラクターデザインなどを担当。イベントやテレビにも多数出演。奈良市観光大使(2019年~)。
奈良は自分らしくいられる場所で、やっと見つけた居場所です。
 小学生の頃は、休日にはよく奈良の親戚の家に遊びに行きました。その中でも一番印象に残っているのは、ならまちでのイベントです。地域の方々が温かく迎えてくれて、みんなで昔の遊びを体験したり、紙芝居を見たり、紙すき体験をしたのを今でも覚えています。
 大学は奈良教育大学に進学し、毎日歩いて浮見堂や飛火野などを見ながら通学しました。登下校の時間は、奈良らしい景色を楽しみながら自分と向き合う貴重な時間で、一人でいる心地よさを感じました。『草双紙』という昔の漫画の文章を読む授業で、挿絵に描かれていた妖怪と出会い、そのデザインに衝撃を受けました。その後、妖怪を奈良墨と筆を使って描くようになり、今は妖怪書家という肩書きで活動しています。
 これまでも県内のいろいろな場所を訪れましたが、まだまだ知らないことも多く、もっと奈良を知りたい気持ちが大きくなっています。神社仏閣もよく訪れますが、奈良の奥行きにはいつも驚くばかりです。奈良は歴史や文化など素晴らしいものがたくさんありますが、身近すぎてその存在に気付きにくいかもしれません。なので、まずは自分の住んでいるところを知る、それが奈良を知ることにつながります。多くの「はじまり」が詰まった奈良をしっかりと見れば、日本全体の良さがはっきり見えてくると思っていて、そこに一つの面白さが隠れていると私は考えています。
 私もそうでしたが、「少し迷ったな」、「ちょっと疲れたな」と感じたら、自分を見つめる時間を求めて奈良に来てほしいです。神社仏閣や静かな環境がある奈良は、ほっと落ち着いて自分と対峙する場所として最適だと思っています。昔ながらのものが今も残り、ゆったりとした時間が流れる奈良だからこそ、自分にあった奈良での過ごし方を見つけてほしいです。
 私にとって奈良は自分らしくいられる場所で、やっと見つけた居場所でもあります。奈良で活動する中で、さまざまな方とのご縁がつながり、多くの出会いがありました。そこから受ける印象を作品制作に取り入れながら、皆さんと一緒に作品を生み出せたらいいなと思います。その一環として奈良市美術館にて個展を開催していますので、作品を見て感じたことをぜひ教えていただきたいです。これからも知れば知るほど奥深い奈良の魅力を多くの人に伝えていけたらと思います。
バドミントン競技
逢香さんの個展が奈良市美術館で8月21日まで開催中!
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