特集

県民だより奈良
2022年9月号

特集
近年、大規模な自然災害が全国各地で発生しています。
奈良県は災害の少ない県といわれることがありますが、平成23年には紀伊半島大水害が発生しました。また、今後起こるといわれている南海トラフを震源とする大地震の発生確率は30年で70〜80%とされており(国の想定)、奈良県でも大きな被害が予想されています。
災害はいつ発生してもおかしくありません。そこで、「自らの身は自ら守る」(自助)という考えのもと、生活必需品の備蓄、ハザードマップで自分の地域の災害リスクの確認、もし災害が発生したらどのような避難行動をとるべきかなど、日頃から備えることが大切です。また、自主防災活動など、地域で互いに助け合い、地域の安全を確保する取り組み(共助)に努めることが必要不可欠であり、さまざまな訓練に積極的に参加し、地域の防災力を高めておくことも重要です。県においても地域の安全・安心を守るため、防災・減災の取り組み(公助)を進めています。
災害から「いのちを守る」ことを最大の目標に、それぞれが今できることを行いましょう!
自分の身を自分で守る
地域の災害リスクを確認しましょう
ハザードマップは、地域における災害リスクや、災害発生時の避難場所などを地図にまとめたものです。ハザードマップを活用し、避難場所はどこか、避難経路に危険箇所はないか、連絡が取れなくなったらどこに集合するかなど、事前に確認しておきましょう。
お住まいの地域の
ハザードマップはこちら
ハザードマップ/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp) 
生活必需品を備蓄しておきましょう
大規模な災害が起これば、電気・ガス・水道などのライフラインが長期間停止し、店頭の商品もなくなる可能性があります。非常持出品や備蓄品を用意し、定期的にチェックしましょう。
生活必需品
気象情報・避難情報を確認しましょう
台風や大雨が発生したら、気象庁からは注意報・警報などの「気象情報」、市町村からは高齢者等避難・避難指示などの「避難情報」が発令されます(左図)。これらは、発令時にどのような行動をとるべきかを知る重要な情報です。気象・避難情報が発令されたときの避難行動を平時から確認しておくことが大事です。警戒レベル3または4の避難情報が発令された際は、速やかに避難行動をとってください。
避難情報
気象庁が開発した「キキクル」
「キキクル」では、大雨による土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度の高まりをパソコンやスマートフォンから確認できます!
キキクル
「キキクル」HP
気象庁 | キキクル(危険度分布) (jma.go.jp) 
避難情報が発令されたら、適切な避難行動をとりましょう
避難とは「難」を「避」けることです。危険な場所にいる人はすぐ避難してください。
安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はありません。安全な親戚・知人宅へ避難するのも選択肢の1つです。
地震が発生したら、身を守ることを最優先!
地震の強い揺れを感じた時は、
  1. 姿勢を低くする
  2. 体や頭を守る
  3. 揺れが収まるまで動かない
3つの安全行動を心がけ、自分の身を守ることを最優先に考えましょう。
身を守る基本行動 
県防災統括室
電話 0742-27-8425
FAX 0742-23-9244
地域で助け合う
災害発生直後は地域での助け合いが大切です
大規模な災害が発生した時は、公的機関からの支援に時間がかかる場合があります。その時、多くの人命が助かるためには、地域や身近にいる人同士の助け合いの力がとても大切になります。その共助の中核として、全国では地域による自主防災活動が行われています。
「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識を持ち、災害時それぞれが何をしなければならないのか、日頃から地域で話し合っておきましょう。
平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災では、救出された人のうち、
約98%が自力または身近な人などによる救出であったといわれています。
生き埋めや閉じ込められた際の救助
円グラフ
自主防災活動への積極的な参加をお願いします
災害に備えて、平時から地域の特性に応じた自主防災活動に参加することが身近な助け合いにつながります。
奈良県では各地域で自主防犯・防災活動に実践的に取り組んでいる方を「奈良県安全・安心まちづくりアドバイザー」として派遣しています。
防災活動などにこれから取り組みたいとお考えのリーダーの方、また組織の運営や防災訓練の見直しなどを検討されている方は、ぜひこの制度をご活用ください。
実践的なアドバイスをもとに防災訓練に取り組み、地域で防災力を高めましょう。
アドバイザーによる訓練指導
アドバイザーによる訓練指導
奈良県安全・安心まちづくりアドバイザーについて詳しくはこちら
県安全・安心まちづくり推進課HP
地域の防災コミュニティーづくり
FMヤマトは令和3年に開局した、中和地区を放送エリアとするコミュニティ放送局です。6時から22時まで地域のさまざまな情報を生放送で紹介しており、毎週木曜日は、災害に対する心構えから、災害が起きた際の避難など、防災に関する話題をトーク方式で放送しています。
また、ラジオが聴ける範囲の自治体(大和高田市・橿原市・御所市・葛城市・香芝市・広陵町)とは「災害時の放送に関する協定」を締結しており、災害時には、通常の放送時間外でも「いま伝えるべきこと」を生放送の強みを生かし、タイムリーに情報発信します。
FMヤマト代表 徳井教寛さん
 徳井教寛さん
毎週木曜10時放送「防ぐ・備える77.5」(ナビゲーター:徳井代表(左))
県安全・安心まちづくり推進課
電話 0742-27-8576
FAX 0742-27-5280
または 各市町村防災担当課まで
防災・減災の取り組み
流域一体となった浸水被害対策を進めています
令和3年に大和川が新たに特定都市河川に指定されました。流域全体で水害に強いまちづくりを目指し治水対策に取り組んできましたが、特定都市河川に指定されたことで、さらなる治水対策を流域一体で進めていきます。
より多くの河川情報を提供できるようになりました
県では「奈良県河川情報システム」により、県内河川各地点の水位やリアルタイムの画像、雨量などの情報を提供しています。
令和2年度より、水位計・河川監視カメラを増設し、より多くの地点における水位情報や画像の提供が可能となりました。
災害時における避難行動の判断材料の1つとしてぜひご活用ください。
実際の河川の状況を確認してみましょう!
詳しくはこちら
河川カメラ情報(県河川情報システム)
簡易型河川監視カメラ
アラームメール
気象警報注意報などの情報がメールで届きます!
お住まいの地域で気象警報・注意報が発令された際や、強い雨の降っている箇所や水位が上昇した場合に、メールで情報配信を行っています。早めの避難行動をとるためにもぜひ登録をお願いします。
アラームメール登録はこちら
スマートフォン版
携帯電話版
近年頻発する土砂災害への対策を進めています
県では近年の土砂災害を教訓に策定した「奈良県土砂災害対策施設整備計画」に基づき、移転が困難な避難所などの施設を土砂災害から守るため、斜面補強や砂防ダムの設置などの対策を実施しています。
土砂災害警戒区域図
土砂災害対策事業について詳しくはこちら
県砂防・災害対策課HP
「土砂災害・防災情報システム」で土砂災害に関する情報を提供しています
「奈良県土砂災害・防災情報システム」で、土砂災害警戒区域の場所や大雨時の土砂災害の危険度などを提供しています。このシステムで身近な危険箇所を調べ、土砂災害警戒情報が発令された場合は、速やかに危険箇所から避難してください。
土砂災害・防災情報システム
土砂災害の危険度が色別で表示されます
土砂災害・防災情報システムはこちら
県砂防・災害対策課HP
大規模広域防災拠点の整備を進めています
近い将来に発生が予想される南海トラフ地震などの大規模災害に備え、災害時の支援のための大量の物資・人員の輸送集積が可能な、2,000m級の滑走路を有する「奈良県大規模広域防災拠点」を五條市に整備しています。引き続き、防災機能が早期に発揮されるように整備を着実に進めます。
大規模広域防災拠点
県河川整備課(治水対策・河川情報システムについて)
電話 0742-27-7507
FAX 0742-22-1399
県砂防・災害対策課(土砂災害対策について)
電話 0742-27-7514
FAX 0742-27-3911
県防災統括室(大規模広域防災拠点について)
電話 0742-27-8425
FAX 0742-23-9244
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

ナラプラスバナー
   ↑
スマホアプリ「ナラプラス」でも電子書籍版がご覧になれます。
詳しくはこちら

マチイロロゴ画像
   ↑
スマホアプリ「マチイロ」でも電子書籍版がご覧になれます。
詳しくはこちら