第331号(令和5年1月1日)

E-夢 はっしん!  奈良県教育委員会メールマガジン

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目次   令和5年1月1日(日曜日) 第331号

巻頭言

◆つながりづくり、再び!   奈良県教育委員会事務局 人権・地域教育課長 大橋 淳

 

今、学校では・・・

◆水が生まれる場所にある学校として   川上村立川上小学校

 

はっしん!みんなの夢

◆合唱コンクール全国大会出場を通して   奈良県立畝傍高等学校 2年 江口 詩那乃

 

奈良県の先生になろう!

◆奈良県次世代教員養成塾 5期生 第3回講座

 

すくすく給食!おすすめレシピ

◆黒米ごはん・牛乳・たいの塩焼き・れんこんの炒めなます・三郷の雑煮

報道発表資料

 


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発行:奈良県教育委員会事務局


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●つながりづくり、再び!

奈良県教育委員会事務局

人権・地域教育課長 大橋 淳

 

 新年、明けましておめでとうございます。
 新型コロナウイルスの感染拡大が始まって丸3年が過ぎました。4年目を迎える令和5年は、コロナに過剰に反応することなく過ごせる1年になることを祈っています。
 私自身、昨年5月に家族が罹患し濃厚接触者として自宅待機を経験し、8月末には私自身も罹患し自宅療養を余儀なくされました。感染が拡大し始めた当初は、感染者が1人確認されただけで誹謗中傷や差別的な書き込みが起こるなど、人々の心ない言動が問題となりました。しかし、今では感染したことによって誹謗中傷を受けるというようなことは少なくなってきています。実際、私は、周りの人から優しい言葉をかけていただき、随分励まされました。本当にありがたく思っています。
 人は知らないことやわからないことを目の前にすると、不安や恐怖を感じるものです。感染症などは、その最たるものと言えるでしょう。ウイルスは目に見えませんし、余計に恐怖が襲ってきます。自分の安全を脅かすものを遠ざけたいという気持ちは誰にでもあり、それが差別する心につながるのではないでしょうか。そういった心の動きは誰にでもあるということを認めた上で、それに流されない心を育てたいものです。
 これからも感染拡大の波はまだまだ続きそうですが、少し明るい兆しも見えてきました。それは、つながることを大切にする社会教育や人権教育において、近畿や全国規模の大会が再び対面形式で開催されたということです。対面形式の大会は、人の熱を感じ、人と人とのつながりをつくることができるすばらしいものです。また、見知らぬ地へ出かけ、新たなものや人に出会うことでも、好奇心がかき立てられます。オンラインにはオンラインの良さもありますが、昨年以上に様々なことが対面形式で開催でき、皆様に新しい出会いが広がることを願っています。


 

今、学校では・・・  目次に戻る

 川上村立川上小学校では、「水源地の森」を守る村の学校として、子どもたちが水をテーマに学びを深め、水の大切さを発信しています。川上小学校での取組を紹介します。

 

 ●水が生まれる場所にある学校として

川上村立川上小学校

 

 本校は、奈良県の中央部に位置する吉野郡川上村にある川上小学校です。全校児童30名という少人数ですが、素直で明るい子どもたちの元気な声がいつも学校には響いています。  
 川上村には、「水源地の森」といわれる場所があります。この場所は、吉野川・紀の川の源流部にあたり、水が生まれる場所として、人の手が入らないよう自然そのままの状態を保ちながら、村で大切に保存されています。学校では遠足等の機会に「水源地の森」を訪れ、現在の自然環境を大切に守っていくことが、水を守ることにつながるという
ことを学びました。

 また、本校では「水源地の森」を守る村の学校として、総合的な学習の時間や生活科において、水に関連する食・人・歴史・昔話などをテーマに課題を設定した、ふるさと学習を進めています。さらに村の取組として、水源地の学校と下流域の学校が交流をしており、橿原市や和歌山県の学校とも「水のつながり」を軸に、体験活動や交流学習を行っています。川上村に住む私たちが、山林を守り、土砂の流失を防止し、川を守ることが、きれいな水を生み出すこととなり、その水が下流域の人々の暮らしを支えることにつながっていることを学んでいます。
 様々な学習を通して学んだことは、「かみせタイム学習発表会」として、毎年、広く村民の方々へ発信する機会をつくっています。水が生まれる場所にある学校として、多くのことを学んだ子どもたちは「川上村の自然を守ろう!」「水を大切にしよう!」と胸を張って発表します。
 令和6年4月からは、保小中が一緒になる義務教育学校「かわかみ源流学園」として新たにスタートします。水源地の森で生まれる源流のように、純粋できらきら輝く子どもたちの姿を新しい学校にもつなげていきたいと思います。

 

【R4.12.3 かみせタイム学習発表会全校児童で校歌を合唱しました

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 川上村立川上小学校のホームページ
は こちら!

 

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 第89回NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール、および、第75回全日本合唱コンクール全国大会に出場し、全日本合唱コンクール全国大会で金賞・青森県知事賞を受賞、全国2位に輝いた奈良県立畝傍高等学校音楽部を代表して、2年生の江口詩那乃さんに話を聞きました。  

 

 ●合唱コンクール全国大会出場を通して

 奈良県立畝傍高等学校 2年 江口 詩那乃


 私が所属する畝傍高校音楽部は、10月8日に東京で開催された第89回NHK全国学校音楽コンクール全国コンクールと、10月29日に青森県で開催された第75回全日本合唱コンクール全国大会の2つの全国大会に出場しました。そして、全日本合唱コンクール全国大会では金賞・青森県知事賞を受賞し、全国2位に輝くことができました。

 私たちがこのような成績を残すまでには、いろいろな苦労がありました。日常生活においてマスクの着用が当たり前になった今、部活動中も例外ではありません。普段の練習はマスクをつけたまま行いました。さらに合唱は飛沫が飛びやすいということもあり、換気に気をつけたり、練習場所を分けたりと、思うような練習ができない環境でした。さらに、大会本番はマスクを外して歌うため、マスクを外しての練習もしなければいけませんでした。マスクの有無で子音の出し方や息の量など様々なことが変わるからです。しかし、練習場所の不足から、マスクを外して練習ができる機会は、全国大会の本番までに2回しかありませんでした。それに加えて、2つのコンクールが同じ月に開催され、また、その間に定期考査と研修旅行があり、かなり過密なスケジュールの中で取り組んだコンクールでした。大変な状況の中で、今回このような良い成績を残すことができたのは、『ピンチはチャンス』を合言葉に最後までやり抜こうと誓った仲間の存在があったからです。私は、このことを心から誇りに思います。

 この経験を糧に、次のコンクールでも良い結果が残せるよう、また、私たちが創り出す音楽や合唱の楽しさをより多くの人に知ってもらえるように、今後も頑張りたいと思います。

 

【NHK全国コンクール(東京NHKホール)】

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【全日本合唱コンクール全国大会(リンクステーション青森)】

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 12月17日(土曜日)に、奈良女子大学で奈良県次世代教員養成塾の第3回講座を実施しました。「郷土を愛することについて」をテーマに、子どもたちが学習を通して郷土に親しみをもつことについて考えました。

 

 ●奈良県次世代教員養成塾 5期生 第3回講座

 第3回講座は「郷土を愛することについて」をテーマに「奈良県の地域性や特徴についての考えを交流することを通じて、郷土を誇りに思う心を育成することの大切さを理解する」ことが目標でした。奈良女子大学の堀本先生から、小学4年生の郷土学習の授業実践について、指導目標や指導計画、実際の授業の様子など、児童がどのように学びを深めたかを紹介いただきました。その後、それぞれの受講生が紹介したい奈良県の魅力をグループで共有し、最後に全体で発表しました。堀本先生から「自分たちの地域の魅力について考えるためには、実際にその場に訪れたり、自分なりに調べたりと、地域のことを知ることが大切だ」との話を聞いて、受講生は、児童が郷土に親しみを持つことが郷土学習を進めるために大切だと気づくことができました。また、受講生自身も、話し合いを通してさまざまな奈良県の魅力を知る機会となり、改めて郷土の良さを感じることができたことと思います。

 

【受講中の様子】

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【受講生の感想】

  • 初めて全員の前で発表をして、緊張したけどとてもやりがいを感じて楽しかった。
  • 私が教員になった時に生徒にたくさんの奈良の魅力について教えるために、私自身がもっと奈良のことを知ることが、今後の課題だと思いました。
  • 自分が小学生のころ、郷土について学ぶ「生活」や「総合的な学習の時間」の授業は、毎回とても楽しみだったことを覚えています。普段の授業とは異なり、実際に見に行ったり、体験したりすることはとても貴重な経験で、学んでいる時も楽しいし、その先の日常生活につながる大切な学習だと思いました。また、実際に体験したことは大人になっても覚えていることが多いと思いました。
  • 新しい発見や自分の身近な場所の良いところを見つけて、それをみんなと共有できることは、すごくあたたかい気持ちになれたし、楽しいことだと思いました。また、自分の発言にみんなが興味を持って質問してくれたので、喜びを感じることができました。
  • 郷土学習の授業実践を聞いて、先生の話をただ聞く、言われたことをただやるのではなく、自分たちで興味のあることを調べたり触れたりすることこそ、「学ぶことの大切さ」を見い出せるように思った。
  • 小学校の授業で、当たり前のように地域に触れる機会が与えられてきたが、それが今の自分の地域を愛し、誇りに思っていることにつながっていると分かった。たくさんの経験を積ませてくださった小学校の先生方や、協力してくださった地域の方々のあたたかい心に感謝する気持ちが大きくなった。これからは、自分の地域はもちろん、ふるさと奈良県にも恩返しをするために、さらに郷土愛を深めていこうと思った。
      

すくすく給食! おすすめレシピ  目次に戻る

 奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。以下のレシピをクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。

●今月の地域

三郷町・小学校

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●今月の献立

主  食 :黒米ごはん
牛  乳 :牛乳

主  菜 :たいの塩焼き
副  菜 :れんこんの炒めなます
汁    :三郷の雑煮

 

※レシピはこちら!

 

●献立紹介

  3学期の始めのお正月献立です。主食は奈良県産の黒米を混ぜて炊いた「黒米ごはん」です。主菜は愛媛県から無償提供を受けたマダイを塩焼きにしました。副菜の「れんこんの炒めなます」の金時にんじん、汁ものの「三郷の雑煮」の祝だいこん、金時にんじん、さといもは、三郷町のNPO法人CAP35(キャップサンゴ―)の方々が、子どもたちのために丹精込めて育ててくださいました。また、木綿豆腐、油揚げ、甘みそも、奈良県内で製造したものを使用し、奈良県のうまいもんがたくさんつまった雑煮に仕上がりました。      
          
 

報道発表資料 12月1日~12月31  目次に戻る

2022年12月26日令和5年度公立高校転学試験の実施一覧 
2022年12月26日 令和5年度公立高校編入学試験の実施一覧 
2022年12月26日 令和4年度第1回社会教育委員会議 議事概要について 
2022年12月26日 令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について 
2022年12月23日 令和5年度奈良県立中学校入学者選抜新型コロナウイルス感染症罹患者等対象追検査実施要項(青翔中学校用) 
2022年12月23日 令和5年度奈良県立中学校入学者選抜新型コロナウイルス感染症罹患者等対象追検査実施要項(国際中学校用) 
2022年12月22日 優良公民館表彰(文部科学大臣表彰)
2022年12月21日 社会教育委員会議議事録について
2022年12月20日 令和4年度「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に係る文部科学大臣表彰
2022年12月20日 令和4年度 県立学校による地域との協働推進事業研修会を開催しました。

2022年12月19日 令和4年度来所教育相談指導員の募集
2022年12月16日 令和4年度奈良県いじめ対策委員会の開催
2022年12月16日 令和5年度奈良県立高等学校入学者選抜新型コロナウイルス感染症罹患者等対象追検査実施要項
2022年12月16日 新型コロナウイルス感染症にかかる令和5年度高等学校入学者選抜に関するガイドライン
2022年12月16日 奈良県産業教育フェア 
2022年12月16日 「外遊び、みんなでチャレンジ!」オータムの結果について
2022年12月15日 奈良県高校生合同企業説明会
2022年12月14日 第6回奈良県立高等学校入学者選抜検討委員会の開催について
2022年12月13日 畝傍高等学校の知事及び教育長表敬訪問について
2022年12月13日 令和4年度 第2回奈良県学校・地域パートナーシップ事業地域学校協働活動推進員等連絡会を開催しました。
2022年12月12日 奈良県農協共済福祉事業団による感染予防に関する物品の県内公立学校への寄贈について
2022年12月12日 「コミュニティ・スクールに関わる研修会等」のページを更新しました。
2022年12月11日 令和4年度「人権を確かめあうアンケート」の実施について
2022年12月05日 みんなでホップステップミニ研修について
2022年12月05日 講習会(GIGAスクール環境下における体育授業の充実)を開催します
2022年12月05日 吉野高等学校校舎改修工事監理業務の入札について
2022年12月02日 西和清陵高等学校浄化槽除却工事開札結果について


 

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