最近、ロシアによるウクライナへの侵攻など、世界各地で多くの人々の人権が著しく侵害されている様子が報道されるようになり、社寺にお参りをしたときには、家族の健康とともに世界の平和について祈るようになりました。 第二次世界大戦の反省に立ち、1948年の国連総会において「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」として世界人権宣言が採択されてから、今年で75年目を迎えます。この間、人種差別や女性差別の撤廃、児童や障害者の権利などについての諸条約を世界の国々が批准し、世界中でさまざまな人権に関する取り組みが行われてきました。しかし、今なお多くの差別や偏見が存在し、世界人権宣言の目指すところがまだ道半ばであると実感せざるを得ません。 平和な世界は、たゆまぬ努力を続けなければ、あっという間に失われてしまうでしょう。私たちはさまざまな人々と互いを認め尊重し合いながら、平和な世界を目指して共に歩んでいきたいものです。あたたかな春の日差しに包まれた参道を歩きながら、ふとそんな思いが浮かんできました。
スマホアプリ「マチイロ」でも電子書籍版がご覧になれます。 詳しくはこちら
電子書籍ポータルサイト「奈良ebooks」でもご覧になれます。 詳しくはこちら