児童虐待、貧困、少子化など子どもをめぐる課題は多岐にわたりますが、中でも児童虐待は子どもに対する重大な人権侵害です。具体的には、直接殴る・蹴るなどの身体的虐待だけではなく、食事を与えないなどのネグレクト、暴言を浴びせたり、子どもの目の前で家族に暴力を振るうなどの心理的虐待があります。 児童虐待の相談件数は全国的に増加の一途をたどっており、子どもの命が失われる事件も後を絶ちません。報道などで悲惨な状況を目にするたびに胸が締め付けられる思いをする方も多いのではないでしょうか。 何かと暗い話題が多いですが、4月に「こどもまんなか社会」の実現を目指し、こども家庭庁が発足しました。子どもに関わる業務は各省庁が別々に行ってきましたが、これからはこども家庭庁が子ども政策の司令塔になります。 これを契機に子どもは、子育て家庭だけではなく、社会全体で支えていくという意識を持つことが大切です。困っているご家庭や子どもを見かけたら、少し勇気を出して声をかけてみませんか。子育て家庭を優しく、温かく見守るという一人一人の思いやりが、子育てのしやすい社会につながっていきます。
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