先日、家族と食事に出かけることがありました。店員さんの名札や見た目からその店員さんを外国人だと判断した父は「日本語が上手ですね。」とその店員さんに声をかけました。すると、その店員さんは、苦笑いをしながら「ありがとうございます。」と答えました。父は褒め言葉のつもりで言ったのですが、その店員さんが気分を害したことは明らかでした。「外国人は、日本語が不自由である。」という思い込みが父にはあるのだろうと思います。 無意識の偏見や差別によって生まれた悪意のない些細(ささい)な発言が誰かを傷つけることを「マイクロアグレッション(小さな攻撃)」と言います。「自分は差別をしていない。」「平等が一番。」と考えている人でも知らない間に人を傷つけてしまっている恐れがあるのが、マイクロアグレッションの特徴です。 思い込みを排除し、知識を持って意識的に接することにより、マイクロアグレッションは防ぐことができます。自身の言動が、無意識の思い込みによるものでないかを意識的に振り返ってみてはいかがでしょうか。
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