すべてのこども・若者が、将来に夢と希望を抱きながら、個性や多様性が尊重され、ひとしく健やかに成長し、幸福な生活を送ることができる。
そんな「こどもまんなか社会」を目指すため、県では学校などへの訪問やウェブサイトでのアンケートを通じて、たくさんのこどもや若者、子育て世帯の思い、希望、悩み、意見などを聞き取り、それらの声を反映した「奈良県こどもまんなか未来戦略」を令和6年10月に策定しました。
今回の特集では、どのようにこどもや若者の視点に立っていくか、こどもや子育て世帯に対してどのような支援があるのか、子育てにやさしい街とはどのようなものなのか、「奈良県こどもまんなか未来戦略」の取り組みの一部を紹介します。
❶
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こども・若者の視点に立った施策の立案と推進
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P3で紹介
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❷
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ジェンダーギャップの解消を始めとした
社会全体の意識・構造の改革
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❸
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若い世代、ひとり親世帯への就労支援・所得の向上
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❹
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男女ともに仕事と家庭・子育てを両立できる職場環境の整備
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❺
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個人の希望に応じた選択ができるよう、結婚、妊娠、出産、子育ての切れ目のない支援の充実
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❻
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困難な状況に置かれているこども・子育て世帯に対する相談体制、支援等の充実
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P4で紹介
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❼
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こどものすこやかな成長と子育て世帯を支える教育、保育等の体制整備
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P4・5で紹介
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❽
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妊娠、出産、こども、子育てを支える保健医療提供体制の充実
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❾
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こども、子育てにやさしいインクルーシブなまちづくり
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P5で紹介
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こどもや若者の意見を聞きながら、いっしょに社会をつくっていきます
こども・若者の視点に立った施策の立案と推進
こども基本法では、「こどもは年齢や発達に応じて意見を表明する機会などが確保され、その意見が尊重されること」とあります。県では、こども・若者の意見が施策に反映されるよう、以下の取り組みを行っています。
こどもまんなかクラブに登録することで、県が行うこどもや若者のための取り組みに対し、当事者であるこどもや若者のみなさんが自分の思いや希望を気軽に伝えることができます。
内容
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オンラインまたは対面による意見聴取
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対象
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小学1年生世代~29歳
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こどもたちの意見を聞く機会として、要望のあった学校や児童福祉施設などに県職員が訪問。こどもたちは直接対話しながら、自分の意見や思いなどを伝えられます。
こども・若者に関する取り組みを話し合う会議の委員に、当事者であるこども・若者の応募者の中から選出。委員には会議のテーマに合わせて自分の考えを発言してもらいます。
こどもや若者が自分の希望に添ったライフデザインを描けるよう作成した動画に、こどもまんなかクラブの意見を取り入れました。
ライフデザインについてはこちら
若者が暮らしやすい
奈良の動画グランプリ
若者が子育てなどにポジティブなイメージを抱ける動画作品を募集。こどもまんなかクラブも審査に加わり優秀作品を選びました。
受賞作品についてはこちら
「奈良県こども・子育て支援推進会議」の委員の2人は、これまで2回会議に出席し、こども・子育てに関する取り組みに対して発言されました。
高校生の率直な意見を届けて自らの行動で明日を変えたい!
応募のきっかけは、中学時代の恩師が「高校生が県政に参加できる機会がある」と教えてくれたこと。中学校では生徒会長として校則を変えた経験があり、権利を得て生かすためには主体的な行動が大切であると学びました。
県が行う多様な施策は、私たちまで充分に届いていないと感じます。会議は、当事者の率直な意見を県に伝えられる貴重な場であり、またこちらも有識者の意見を伺うことで意識が高まり、当事者による政治参加の大切さを改めて実感しています。
奈良という街が住みやすい場所になるように、こども・若者委員が人数や年齢層ともにさらに拡充されるよう願っています。
高校3年生
榊原 日南子
さん
さまざまな事情を抱えた人が必要な支援を受けられる政策を
ピアサポーターとしてヤングケアラーを支援しているのですが、どのような寄り添いが必要かは人によって異なります。そこで参加した会議では、それぞれの事情に応じた個別の支援の必要性を意見しました。私の希望は、私たちの生の声を信じてもらい、具体的な政策にしていただくこと。そして行政の方々にも、何を目的とした政策なのか、そこに込めた想いを伝えていただくことです。私はあくまで若者のひとりであり、若者の代表ではありません。ぜひ多くの若者たちに県が行う政策に関心を持っていただき、自分の声を発信してほしいと思っています。
奈良ケアラー団体
塩野 愛美
さん
こどもまんなかクラブのメンバー登録、審議会などのこども・若者委員の応募を受付中です。ぜひ応募してください。
こどもまんなかクラブについてはこちら
こども・若者委員の募集についてはこちら
問
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県こども・女性課
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電話
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0742‐27‐8603
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FAX
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0742‐24‐5403
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こどもが希望どおりに学び、成長できるよう支援します
こどものすこやかな成長と子育て世帯を支える体制整備❶
幼児期の教育や保育は、生涯にわたる人格形成の基礎となります。県では教育、保育などの体制整備に取り組み、一人一人のこどもが学びや遊びを通してすこやかに成長できる環境を整え、子育て世帯の負担を軽減します。
子育て世帯を支援するため、就労の有無に関わらず、ベビーシッターの利用料助成を行う市町村を支援します。(対象年齢は3歳未満)
安心して子育てができる環境を整えるため、民間保育所などに勤務する保育士の給与加算に取り組む市町村を支援します。
問
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県こども保育課
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電話
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0742‐27‐8604
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FAX
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0742‐27‐2023
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経済的、精神的に大変な状況にあるこどもや若者を支援します
困難な状況に置かれているこども・子育て世帯に対する相談体制、支援等の充実
こども食堂(こどもの居場所)への支援、ヤングケアラーへの支援、不登校・いじめなどに対する支援など、困難な状況に置かれているこども・子育て世帯に対する相談体制・支援内容を充実させます。
こども食堂コーディネーターを配置し、開設・運営に関する相談や民間協力企業とのマッチングなどの支援を行います。「奈良県安心・安全こども食堂認証制度」をこども食堂に普及させるため、認証の取得・維持に必要な経費を補助します。
新たにこども食堂を開始する際の開設経費に対し、企業版ふるさと納税を活用し、補助を行います。
詳しくはこちら
ヤングケアラー・コーディネーターの新たな配置や公立小学校全校におけるスクールカウンセラーの配置拡充など、県と市町村等関係機関との連携を強化。気軽に相談できる環境を整えます。
問
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県こども家庭課
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電話
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0742‐27‐8678
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FAX
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0742‐27‐8107
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こどものすこやかな成長と子育て世帯を支える体制整備❷
トイレの洋式化・乾式化や特別教室、体育館への空調設備の設置など、老朽化している学校施設の改修や設備を整備。こどもたちが安心して学び、快適に学校生活を送れるよう、教育環境の改善に取り組んでいます。
令和6年度から令和10年度の5年間で、すべての県立高校のトイレの洋式化・乾式化を実施します。
改修後イメージ
授業中などの熱中症対策のため、県立学校の特別教室、体育館への空調設備の設置を進めます。
整備後イメージ
問
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県学校支援課
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電話
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0742‐27‐8979
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FAX
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0742‐27‐8112
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すべての人が心地よくくらせる街をつくります
こども・子育てにやさしいインクルーシブなまちづくり
「建物や設備、遊具が、誰もが使いやすいものになっていない」、「授乳室などの子育て世代に必要な設備、機能が整備されていない」という声を受け、課題に対応した取り組みを実施しています。
バリアフリー化やトイレの整備など県営都市公園の施設・設備を整備し、すべての世代にやさしい公園機能を目指します。
すべての人が楽しく利用できる、インクルーシブな公園を目指し、令和7年度から設計などに取り組みます。
まほろば健康パークについて詳しくはこちら
問
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県公園企画課
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電話
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0742‐27‐8069
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FAX
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0742‐27‐7488
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