
2025年6月号
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【vol.177】
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糖尿病のある人
歯科受診を忘れていませんか?
歯みがきで 丈夫な体の 基礎づくり
(令和7年度「歯と口の健康週間」標語)
糖尿病のある人は、およそ2倍歯周病にかかりやすいという研究報告があり※1・2、血糖管理が十分でない人は、歯周病をより悪化させ、歯を失うリスクがあることがわかっています※3・4。また、歯周病の悪化により、かむ機能が低下することで、野菜の摂取が不足する一方、糖質の摂取が増加することで栄養バランスが崩れ、糖尿病の悪化を招く可能性が考えられています※5。
※1 Dicembrini I, et al. Acta Diabetol, 57:1405-1412, 2020 ※2 Zheng M, et al. Acta Diabetol, 58 : 1307-1327, 2021
※3 Demmer RT, et al. Diabetes Care, 35 : 2036-2042, 2012 ※4 Inagaki K, et al. Diabetol Int, 12 : 52-61, 2020
※5 中澤 正絵ら. 日歯周会誌, 62 : 74-81, 2020
糖尿病治療に併せて歯周病治療も必要です
特に注意!
●歯が揺れてきている人 ●歯ぐきから出血のある人
歯周病が進行しているかもしれません
歯科受診で歯周病の状態を確認してみましょう
2型糖尿病では歯周病治療により血糖値が改善する可能性があります
現在歯科通院中の人も、歯周病管理の継続が血糖値管理のためにも必要です
歯周病リスクチェック
□ 歯ぐきから出血したり、赤色や紫色に腫れたりしている
□ 歯がグラグラして硬いものが食べにくい
□ 若い頃より歯が伸びたように見える
□ あまりよくかめない
□ 歯科受診時に歯周病だといわれたことがある
□ 直近1年間に歯科医院を受診していない
□ かかりつけ歯科医がいない
チェックが無い場合
歯周病のリスクは少ないですが、定期的に歯科医院の受診を継続しましょう。
チェックが1、2個の場合
歯周病の可能性があります。歯科医院で確認してもらいましょう。
チェックが3個以上の場合
歯周病が重症化している可能性が高いです。早めに歯科医院で相談しましょう。
歯周病が心配な人は、かかりつけ医、かかりつけ歯科医、薬剤師、看護師、栄養士などに相談しましょう
歯周病のかかりつけ歯科医を探そう
日本歯科医師会
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糖尿病のかかりつけ医を探そう
厚生労働省
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