
2025年6月号
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Vol.19
日本オリジナルの八角墳(はっかくふん)
乙巳(いっし)の変(645年)にはじまる一連の政治改革「大化の改新」の薄葬(はくそう)令によって豪族の造る古墳の規模が規制されました。さらに天皇を頂点とする中央集権体制の確立に向け、最上位の墳墓(ふんぼ)として新たに生み出されたのが八角墳です。八角墳という形態は中国の宇宙観に基づき、日本独自に創出されました。「飛鳥・藤原」には牽牛子塚(けんごしづか)古墳、天武(てんむ)・持統(じとう)天皇陵(てんのうりょう)古墳、中尾山(なかおやま)古墳があります。
中尾山古墳の墳丘西側から遠くを眺めると牽牛子塚古墳が見えるよ!


最後に造られた八角墳
▲中尾山古墳
▲墳丘と外周石敷(東から)
発掘調査により八角形の墳形と特異な墳丘構造が明らかになりました※
所
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明日香村平田 |
アクセス
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近鉄飛鳥駅より東へ約800m |

別名 あさがお塚
▲牽牛子塚古墳
▲墳丘全景(西から)
発掘調査により八角形の墳形が明らかになりました※
所
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明日香村越 |
アクセス
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近鉄飛鳥駅より西へ約750m |
[写真提供]明日香村教育委員会
※いずれも発掘調査終了後、現在は埋め戻されています。
世界遺産「飛鳥・藤原」
登録推進協議会
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