失語症は、事故や病気が原因で引き起こされる障害の一つで、「言いたい言葉が出てこない」「思ったことと違うことを言ってしまう」「言われたことが理解できない」「文字や文章を読むことや書くことができない」といった症状が現れます。 失語症のある人は、そういったコミュニケーションについての問題から「電話や買い物ができない」「外出が困難になる」「人間関係で孤立する」などの日常生活でのさまざまな困りごとを抱えています。このため、自宅に閉じこもりがちになり社会への関心が少なくなる、焦りや自信をなくすことで心理的に落ち込むなど、メンタル面でもさまざまな問題を抱えることがあります。 失語症のある人へは、「ゆっくり、短く、はっきり話す」「ジェスチャーや指差し、文字を併用する」「焦らせずに待つ」などの配慮をすることで、円滑にコミュニケーションを取ることができます。 このように、一人一人が多様な障害のことを知り、援助や配慮を心がけることが大事です。皆さんがお互いを思いやりながら障害のある人もない人も、ともに安心して暮らすことができる社会を築いていきましょう。
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