~パンづくりで感動を表現しています。
その先には人がいます。
人との出会いがあるから頑張れます~ |
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MIA’S BREAD 代表者
森田三和さん
(奈良市在住) |
「一度食べるとまた食べたくなる なんだかワクワクして元気が出る」
そんな気分になるパンを、子育てをしながら焼き続けている森田三和さんを紹介します。
-パンづくりを仕事にしたきっかけは?-
高校生のときから気まぐれにパンを焼いていました。芸術大学のデザイン学科卒業後、グラフィックデザイン・雑貨店などの仕事をしながら、仕事帰りに、焼いたパンを知人に配ったりしていました。
あるとき口コミでおいしいと評判になり、新聞の取材を受けたことで、一般の方からの注文が殺到し、パンづくりが仕事になりました。
-ハッと気がつけば大黒柱!-
27歳で結婚し、2児の母となりました。
夫は内装の仕事をしていましたが、仕事を辞めて私の仕事を手伝うようになりパンづくりが我が家の本業となりました。そうなれば、多少のことでは休むことはできません。
実家が旅館だったこともあり、小さい頃から何かを作って人をもてなすという気持ちが自然に根付いているのかなと思います。
私は自分がやろうと思うことを一筋にするタイプ。夫はそのときの状況で柔軟に対応できるタイプなので、今のようなスタイルが自然にできあがりました。
―三和さんの1日を教えてください。―
午前2時起床・生地こねから私の1日が始まります。
生地が発酵する頃夫が起きてきます。夫が生地を分割し、私がパンの形をつくります。
6時半に起きてくる子どもたちに、朝ごはんや弁当の準備をし、学校へ送り出してからサンドイッチづくりにとりかかります。夫が私の書いたレシピを見て材料を切ります。近くに住む夫の妹もサンドの袋詰めを手伝いに来てくれます。
11時半にお店をオープンし、配達は夫の担当です。午後1時半ぐらいから昼食をとり、パンを買いに来るお客さんの対応や予約分の発送をします。
夕方からは夕食の準備をしながら、次の日の仕込みをします。就寝は10時頃です。
カフェも開いているのですが、今は5人の女性たちに交代で手伝ってもらっています。お店にはルールはありません。彼女たちに言っていることはひとつ。「お客さんに楽しい気分を味わっていただくために誠意を持って自分がよいと思う接客をして欲しい」ということです。
―忙しい毎日ですが、「仕事」「子育て」「自分の時間」のバランスはどのようにとっているのですか?―
休みの日を作って、趣味のフラダンス・ヨガを習っています。家族旅行にも出かけます。旅行の往復の時間を利用してゆっくり読書するのも楽しみのひとつです。
下の子どもとは一緒にお風呂に入ったりしながら色々話したりします。上の子どもは夜塾に行っているので帰るのをできるだけ待つようにしますが、さすがに10時を過ぎると明日の仕事のために先に寝ることにしています。
パンづくりって優雅な仕事のように思われがちですが、実際はひたすら走るマラソンランナーのようです。自分なりのタイミングで水分補給しながら、「ワーク」と「ライフ」のバランスを取り、楽しんでいます。
-三和さんにとってパンづくりとは?-
自己表現です。
色々な物を見たり、音楽を聴いたり、おいしいと思ったり、感動すると表現したくなるんです。そしてその先にはいつも人がいます。パンを食べておいしい気持ちを共有することで心がつながります。 自分自身がおいしいと感じ、食べたいと思うパンを作るだけです。
私にとってはどのパンもスペシャルワンです。
-今後の希望は?-
いつも「今」がスペシャルです。
自分がこうだと思ったことを曲げないで、自分が楽しいと思う方へ、心がときめく方へ行こうと思います。
ここまできたら、私の仕事を子どもに自慢できるぐらいに続けていけたらなと思っています。
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三和さんから女性へのチャレンジメッセージ |
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