私たちのチャレンジ

                 
~やっぱり仕事がしたい。
秘訣は「仕事を続けるための
篠田式8ヵ条」です~
インテリアコーディネーター
(株)創造工舎 勤務
篠田三起子さん
(香芝市在住)

6月14日に開催した、チャレンジモデルセミナー「資格をとって再就職!インテリアコーディネーターを選んだ理由」より、篠田さんのチャレンジを紹介します。

-現在の仕事について-

リフォーム会社に勤務しています。インテリアコーディネーターといっても家づくり-リフォーム-の全てに関わっているようなものです。
依頼を受けるとお客様の声をじっくり聞いてできたプランを図面にし、工事が始まったら今度は現場に出て図面どおりに進んでいるかチェックします。また社内外で勉強会を開いたりもして、充実した仕事をさせてもらっています。


 

-インテリアコーディネーターを選んだ理由-

独身時代から約10年間勤めていた音楽制作会社を妊娠を機に退職。出産後子育てに専念していた頃、住み替えで家を建てることになりました。もともとインテリアに興味があり、自分の家を建てるとなれば夢がいっぱいで。工務店との打合せにはデザイン雑誌の切り抜きを持参し張り切っていろいろリクエストしました。
業者の方はすべて私の希望を聞き入れてくれ、ついに家ができあがりました。でも、リビングの南側に天窓を2カ所つけたため夏は部屋の温度が40度を超え、エアコンもなかなか効きません。収納も少なく、今では荷物が溢れています。また、当時流行っていたダウンライトが白熱灯のため電気代が通常の3倍近くかかります。希望通りの家はできたものの、実際住んでみると生活感のないリクエストだったため、住みやすい家とはならなかったのです。「設計段階でアドバイスしてくれたらよかったのにな・・」、「お客様の立場にたって、住まい方やデザインの提案をしてくれる職業はないのかな?」と思ったことがインテリアコーディネーターの資格をとろうと考えたきっかけです。


 

-資格取得から再就職までの道のり-

建築の知識がなかったので、「まず資格をとろう」と決め、大阪の専門学校へ通いました。1日3時間の授業に週3日、子どもを小脇に抱えて(!?)1年間通学しました。
今から思えば無謀だったかもしれませんが、専門学校の人が熱意をかってくれたのか、仕方なく連れてきた3歳の子どもを受付で預かってくれ、助かりました。
さて、資格はとったもののすぐ仕事が来るはずもありません。自分で知り合いにいろいろ売り込みました。すると、音楽制作会社時代の仲間からエキスポランドのイベントの仕事が入りました。ノルウェーのクリスマスホームの再現という仕事で5年間頑張りました。とても充実していましたが5年間はこの仕事だけ。私はこれでいいのか、1年に1回の仕事では実感がないなぁと思い始めていました。
子供が幼稚園に上がり、カーテンなどを扱うファブリックショップでパートタイムで働きましたが2人目を妊娠し、結局この店も辞めることに。またしばらく仕事ができないと気持ちが沈みました。そんなとき、上の娘が「ママ、妹が3歳になったら私が面倒みてあげるから、仕事をしたらいいよ」と言ってくれました。その言葉で、「仕事のために家族を犠牲にする」と考えるのではなく、「私が幸せなら子どもも幸せ、まわりも幸せになれる」というふうに考えることができ、気持ちに少し逃げ場ができました。
下の子が幼稚園に入り、今度は会社に入りちゃんと仕事をしているという実感と、自分をのばしたいという思いがあり、再就職を目指しました。
たくさん面接を受けましたが、社会では即戦力となる人物が求められており、いざ再就職をするといっても、年齢のこともあり資格があっても実務経験がないと難しいのが現状です。いろいろ面接を受ける中で、今の会社に「年齢が超えており、実務経験もないのですが・・」と半ばあきらめながら電話をしたら、「一度お会いしましょう」と面接をして頂き採用になりました。とても感謝しています。


篠田さんから女性へのチャレンジメッセージ
 
「全てを完璧にこなさないと」と、頑張ってしまった時期がありましたが、病気や過労になりました。 手を抜くと思えば後ろめたい気持ちになりがちです。
そこで、私なりにまとめた「仕事を続けるための篠田式8カ条」をご紹介します。
肩の力を抜いて、仕事と家庭の両立を続けてください

1 誰にも迷惑をかけない!」と意地を張って頑張らない。
 (掃除・洗濯等が少々たまっても気にしないこと)
2 工夫していると考える。決して手を抜いたと思ってはダメ。
3 仕事の楽しさ、厳しさ、失敗などは子どもたちと共有する。
4 多少ずぶとくなる。
5 仕事を好きになる。好きな仕事をする。
  (好きになれそうな仕事を見つけたら、頑張れるし工夫もできる)
6 フルタイムで働けないなら、量より質を意識。
  (まわりはわかってくれるハズ)
7 仕事への責任感をもつ。
  (家庭をもっているからと言い訳しない)
8 アルバイト・パートにかかわらず、プロ意識をもち決して逃げない。


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