私たちのチャレンジ

「社会とつながっていたい」
その思いが私の原動力です
かしば女性会議をはじめ多数の社会活動にかかわる
池木郁子さん
(香芝市在住)

-社会活動に関わるきっかけは?

長男の幼稚園のPTA活動がきっかけです。そのまま小学校でも本部役員となりました。その後かしば女性会議の鈴木代表と出会い、メンバーになりました。
当時の私は、古いしきたりの残る地域での「長男の嫁」としての専業主婦暮らしに窮屈なものを感じていました。「女性も家族以外の誰かに必要とされて社会の一員という自覚が生まれる」ということを会の活動から教わりました。
市の社会教育委員にと依頼があったときはさすがに迷いましたが、今は亡き父に相談したら「迷ったらGO」とアドバイスされました。「はじめはその器でなくとも、きっと椅子にふさわしく成長するから」と。

-その他にもコミュニティーラジオ「FMハイホー」のパーソナリティーを務められるなど多岐にわたる活動をされていますが、これからの目標は?

関わっている活動すべてやりがいのあるものばかりです。FMハイホーでも番組の制作から自分でやっていますが、発信できる喜びを感じています。
私自身の目標としては「少子高齢時代の中間世代の役割として、音楽というジャンルを通じた世代間交流に努めたい」と考えています。
かしば女性会議の活動の一つとして「歌って遊ぼう むかしむかし」というワークショップを毎年開催しています。幼児と若いおかあさん、おとうさんに歌遊びを紹介して好評です。
また高齢者施設でのミュージックセラピーにも関わっています。
戦中戦後を生き抜いてこられた方々にとっては、音楽は活きるための糧でもありました。かつてレコードがすり切れるまで、あるいは雑音いっぱいのラジオから繰り返し聞いたであろう旋律を、閉じた目に涙をにじませ小さく口ずさむおとうさん、手振りを加え、少女のように頬を染めて歌うおかあさん。
「この歌が流行っていた頃はなあ・・・」そんな昔話を聴きながら過ごすひとときは私の心まで潤います。
これからも発展的にこれらの活動を続けていきたいと思っています。


池木さんから女性へのチャレンジメッセージ
 
私の活動はボランティアで収入にはつながりません。でも自分自身が決めたことを責任を持ってやることで達成感、充実感を味わっています。ボランティア活動は、私が払う「税金」なのです。
夫は典型的な亭主関白ですが最近は私のことを「家内」ではなく「家外」と人に紹介します。本当はちゃんと「妻」と呼んで欲しいのですが・・・。
夫の両親とは同居です。最初はかなり身勝手で理屈っぽい嫁だと思われていたようです。でも25年間私の言動を見守ってくれて、今ではとてもよき理解者です。
みなさんも、よい妻、よい嫁でいるために自分のやりたいことができず後悔するよりは、とりあえずやってみてください。まず「自分で決める」ことが大事。
子どもたちもきっと、チャレンジする母の後ろ姿を見ています。



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