私たちのチャレンジ


                             
 「安全でおいしい食品を食べたい」                
               という主婦たちの願いが
                           活動の原動力に   


 手作りハム&ソーセージ工房 ばあく代表
                                       泉澤ちゑ子さん
                                      (五條市在住)
 

-泉澤さん、“ばあく”を設立するきっかけは?

結婚後しばらくは、大阪で共働きをしていたんですが、子どもが生まれたのを機に、
夫の実家に戻って農業(柿・野菜・養豚を営む専業農家)を継ぐことになりましてね。
でも、いざ農業を始めてみたら、現金収入がほとんどない。そこで、地元の共同購入
グループと連携して、有機野菜の直売を始めたんです。

-“ばあく”の誕生

そのうちに、お客さんから“養豚場もやっているなら安全な豚肉も提供してもらえない
か”というリクエストがあり、豚肉生産にも本腰を入れることになったのだそう。
数年間の苦労の末においしい豚肉は完成したものの、食肉販売の許可を取るには面倒な
手続きが必要。まずは、安全でおいしい豚肉を広く知ってもうらうため、地域の主婦
たちに呼びかけて「泉澤さんちの豚肉を食べる会」を結成することになりました。
そんな経緯で、メンバー15人がそれぞれ出資し、手づくりハム&ソーセージ工房“ばあ
く”が誕生しました。グループの名称“ばあく”は黒豚バークシャー種にちなんでつけられ
たそうです。

-泉澤さん、山小屋風の“ばあくゲストハウス”ではソーセージづくりや食事も楽しめる
んですよね?

じつは、このゲストハウスは、夫が山から木を伐りだして、スタッフのパートナーであ
る大工さんと二人で建ててくれたんです。ちなみに“ばあく”の活動には主婦だけでなく、
男性陣も多く協力してくれているんですよ。初期のメンバーには会社員の男性もいて、
経営のノウハウについてアドバイスしてもらったり。農家の主婦だけではなく、いろんな
経験を持つ人が集まったからこそ、今までやってこれたように思いますね。

―ゲストハウスを作ったことで、活動の幅が広がったと泉澤さんはいいます。

   
        泉澤さんから女性へのチャレンジメッセージ 

         
男女平等という考え方には賛同できますが、もともと男と女
は本能的に立ち位置が違うんです。
男という持ち味と、女という持ち味が最初からうまくマッチ
したからこそ“ばあく”は成功した気がしますね。
一人の力ではどうにもならないことも二人いればなんとかな
る。
男女うんぬんは別としても、プラス思考のエネルギーが集ま
れば、考えもつかないことも可能になるんです。
規模が小さいのでたいして儲かりはしませんが、お金は単な
る社会と人間をつなぐための道具。
そんなものに振り回されるより、男女がどうやったら一緒に
楽しく働けるかを考えた方がいいと思うんです。  
 
                                                                                               
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