私たちのチャレンジ

                                 
 ~やりたいことをかなえて、  
「自分が主役」の舞台に上がりました。
   今は毎日がキラキラ輝いています ~

             
           スムージー専門店
           DRINK DRANK
           代表 平野 奈津さん
             (奈良市在住)
 
      
                                                    
                            
−お店を開くことになったきっかけは?−

学生時代から海外旅行で飲食店を訪ね歩くのが好きで、旅先でカフェに集う人達の楽しそうな笑顔を見ては、いつかお店をやりたいと思っていました。
大学卒業後、飲食業界の会社で勉強していた時に、父が仕事を辞めて、家族で一緒に店をやらないかと声をかけてくれました。
またとないチャンスと思い、1999年、全く経験のない家族と勉強中の私が、見よう見まねで奈良にジューススタンドをオープンしました。

−それからの道のりが大変だったんですよね−

店のオープン直後に妊娠がわかったんです。
乳呑み児を抱えながら手作りの営業でしたが、少しずつお客様も増えてきました。
ところが、3年後に夫の仕事の都合で大阪に引っ越すことになりました。
小さい子供を抱えての通勤と家事・育児の両立は難しく、店を両親とアルバイトに任せることにして、2年間ほど専業主婦になりました。
引っ越したこともあり、友達もできず、自分の名前が無いという喪失感・疎外感に襲われました。
働き盛りの夫がまぶしくて羨ましくて、ケンカすることが何度もありました。自分もいつか平野奈津として仕事の第一線で輝きたい、という思いが募っていきました。
そんなある日、本屋さんで勇気をふり絞って、同年代の見知らぬ人に友達になってくだい!と声をかけました。その人と意気投合することができてから大阪での生活がガラリと変わりました。
自分の悩みや夢を全て夫に話すこともできるようになり、私の思いを理解してくれた夫は奈良に戻ろうと言ってくれました。

−復帰されてからはどうだったんですか?−

再び奈良で仕事を始めるようになってから第2子を出産します。
売り上げが落ち込んできていたのでしばらく試行錯誤の日々が続きました。決死の覚悟で店を大々的にリニューアルすることにしたのです。
ロゴやコンセプト、メニューやサービスも一新し、コンセプトやブランドをはっきりさせたのが良かったみたいで、売り上げも倍増しました。
それからは、毎日が超多忙。家事・育児はもちろんのこと、スタッフ育成からレシピ開発、ホームページにイベント等々…全て自分でしなくては!と思い込んでいました。
休み返上で1週間フルに働いて、 椅子に座るのは晩ご飯の時くらい。
知らない間に3回も肺炎にかかっていました。
それでもまだ満足感は無く、「いつか」輝く日のために目の前のルーチンワークを頑張っていました。

−転機はどういう形で訪れたのでしょう−

2008~9年にかけて家族が病気になってしまったんです。
自分を見つめ直す良い機会でした。近くにある大切なものにも気づきました。
それから気持ちが切り替わったんです。
このままでは「いつか」なんて永遠に来ない。
「今」輝かなければ、「自分で変えていかなければ」 変わらないことに気づいたんです。どんな人生を送りたいのか。どう輝きたいのか。
一生懸命考えて、最初は「小さなチャレンジ」から始めていきました。
日常に少しずつ好きなこと…子供とアイスを食べながらTVを見たり、「またね」が口癖だった友達と、その場で約束して再会してみたり…を取り入れていきました。
同時に嫌いなことも少しずつ減らしていきました。
全部自分がするのではなく、人に任せることも覚えました。
そして、15年前に出会って魅せられたスムージーにメニューを特化して、2012年3月に2回目のリニューアルを敢行しました。

−もう迷いはなかったんですね−

ええ。私にとっては何もしないことのほうがリスクが大きかったんです。
みんなに無理だと言われていた大手雑誌に手紙を書いて、店の記事を掲載してもらったこともありました。  
思い切って舞台に上がって本当に良かったと思っています。
あの頃に想定していたことが、今は全て実現しています。
家族とのコミュニケーションもしっかり取れるようになり、子供達も楽しそうです。仕事かプライベートか分からないくらい好きなことに囲まれて毎日を送っています。

     平野さんから女性へのチャレンジメッセージ
        
   夢を叶えるために必要なこと。
    それは、無理かもしれない、やれないかも
    しれないと思 っても、ぼんやりとでもいいから
    ずっと 持ち続けること。
  チャレンジに失敗は絶対ありません。
  恐れずに目の前の小さなチャレンジを
  ひたすら繰り返していくことで
  必ず道は開けてきます。
  夢を叶える人は、あきらめなかった人。
  皆さんも勇気を出して
  初めの一歩を踏み出してください。





   

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