私たちのチャレンジ


 

   仕事を作り出す!私の「働きたい」の形の実現。 
家族が応援しているからこそ、私はやっていける。

ナラマーシカ 代表
井上 京子さん(大和郡山市在住)

 −井上さんは、出産を機に退職されたのですね。−

はい。妊娠が分かったときは、職場に復帰する気でいました。しかし、いざ出産すると、すぐに子どもを預けることに躊躇し、育休制度もなかったため退職をしました。
夫の収入で生活していると、「家事・育児を完璧にしなければいけない」その思いが、自分を追い込み苦しめました。
自分の人生を諦め、家族に自分の時間を切り売りしている、そのような苛立ちがいつもあったように思います。
なぜ子どもに恵まれたのに、子育てが楽しめないのだろうと、自己嫌悪に陥る日々でした。



-そのような日々から抜け出すきっかけはありましたか?-

末っ子が幼稚園に入った頃、自分の時間ができて、周りを見る余裕が出来ました。
そこで、パートに出たり、資格試験の勉強をしたりしていました。それなりに楽しんではいましたが、「自分の糧は自分で得る」というところには行き着きませんでした。



−その後、なぜナラマーシカ(奈良のママが仕事を作る会)を立ち上げることになったのでしょう?−

独身時代は、いろんなスキルを持って働いていた人も、一度専業主婦になると、なかなか企業から必要とされない。だから、自分たちで仕事を作れないかと考えました。
そして、起業に行き着きました。



-そして、ナラマーシカとして活動を始められたのですね。-

最初は何から始めたらいいのかも分かりませんでした。
しかし、奈良で同じ思いをしているお母さんと一緒に、子連れで働ける場所を作りたいといろんな人に語りました。あちこち行くうちに、人脈が広がり、企画を頂いたりするようになりました。世界が広がったのです。

今まで諦めないで出来たのは人との出会いがあったから。
人との出会いが全てだと思っています。


-2013年には、メーカーとコラボして、ママ目線のキッチンを作られました。-

マスコミに取り上げられたこともあり、反響は大きかったのですが、その後の方向性に迷いが出てきました。
悩んだ結果、みんなの力を合わせて、ちゃんと収益事業にしていこうと思いを新たにしました。
現在、ママの目線でできることはないかと考えています。



-お母さんになったからこその目線ですね。-

ママになったからこそ、それがスキルになるよう世間に認められたいです。
奈良県は、専業主婦率が高く、働きたいというお母さんも多いはずです。
子ども一辺倒ではなく、「私」という場所は大切ではないか・・それは仕事ではないかと私は考えます。

保育所が不足しているだけの問題ではなく、子連れで出勤できたら・・・。
そんな事務所を将来作りたいです。
そういうモデルを作って、他府県に輸出していきたいと考えています。

家庭も仕事も大切に出来る働き方が実現できれば、男性達もきっと楽しくなるだろうと思います。
 

   井上さんから女性へのチャレンジメッセージ

 一度きりの人生です。
子どものために自分のキャリアを我慢したのではなくて、子どもがいたからこそ私の世界は広がったということぐらい言えたらいいなと思います。
今の一歩が未来を作るので、思い切って自分らしい人生を作って欲しいと思います。 
      
      

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