ほんまもんの三輪そうめんとは?
素麺の発祥地の三輪の歴史は古く、1200年余り続いています。 江戸時代に伊勢参りを通じて素麺製造方法が播州、小豆島、島原に伝わったんです。 三輪素麺は、奈良県三輪素麺工業協同組合の登録商標で、組合が定める原材料、品質の厳しい基準をクリアしたものだけが認められます。組合員が製造した手延べの三輪素麺は、品質保証の証しとして「鳥居印の帯紙」と「鳥居マーク」の金色のラベルが貼られています。
家業を継ぐきっかけは? 大学卒業後、東京でサラリーマンをしていました。父親が病気になったのと、三輪素麺の産地問題が持ち上がったのが同時期で、歴史ある地場産業をもり立てたいと思い、30歳の時に奈良に戻ってきて家業を手伝うようになりました。家族の反対はなかったですね。
工程で注意することは? 工程の一部は機械化していますが、大半は昔ながらの手作業です。素麺の材料は、小麦粉、塩、油、水だけです。小麦粉の種類を変えることと、太さを変えることで三種類の素麺を作っています。 毎日の天気、気温、湿度によって生地の具合が変わるので、材料の配合の加減や、生地の太さを調節します。日々の環境変化に合わせることが大切なんです。
勝徳さんのこれからの目標は? うちは、今では珍しくなった天日干しもしています。これからも昔ながらの作業工程を守り続けていきたいです。乾燥時間や手間はかかりますが、それが味に反映されるのではないかと思っています。
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