
天川村は、奈良県吉野郡の中央部に位置し、また、紀伊山地の真中に位置する東西約20km、南北約13km、面積約175.70平方キロメートルの村です。集落は441mから820mの標高にあり関西の軽井沢とも言われています。大峰山系を源とする川迫川と洞川、弥山川により天ノ川を形成し、その山岳美、渓谷美などにより、吉野熊野国立公園に指定されています。
天の国、木の国、川の国をキャッチフレーズに観光客誘致を積極的に勧めて参りましたが、村内の河川も生活雑排水が未処理のまま水路や河川に排出されるため、また年々の生活様式の多様化等により河川汚濁が急速に進んでおるのが現状であります。
このため、恵まれた自然環境を保護し、清潔で住みよい村づくり、都市と同様の文化生活を営むために、下水道事業により清流の河川環境を守るとともに、本村が新宮川水系の最上流地域に位置する源流である洞川の水質汚濁防止が緊急に必要であることから、上流地域の洞川地区36haを特定環境保全公共下水道として平成3年度より下水道事業に着手しました。